理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

人々の心に届くリーダーの言動

薬剤師Y子です。

子育て中、孫育て中の皆さま、毎日お疲れ様です。

新型コロナウイルスの影響で誰もが「我慢の週(GW)」を過ごしている今、私は世界の女性リーダー達の言葉や振る舞い方に注目しています。

 

例えば、台湾の蔡英文総統。

www.nippon.com

特にWHOテドロス事務局長が「自分は台湾から人種差別攻撃を受けている」と述べた際の品格ある反論。

https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g00860/?pnum=3

 


次に、ドイツのメルケル首相。

courrier.jp

量子化学の博士でもあるメルケル首相の言葉や態度からは「科学的な事実や専門家の意見を何よりも尊重している」ことが人々に伝わり、「もちろん不満はあるけれど、今は首相に従おう」と思わせる抜群の説得力があります。

 

そして、ニュージーランドのアーダーン首相も、幼い娘を寝かしつけた後に自宅から配信した動画で「この時期に自宅で過ごすことの重要性」を分かりやすく親しげに国民に語りかけ、話題になりました。 

courrier.jp

若い女性リーダーの存在は、幼い孫娘がいる私に色々な意味で希望を与えてくれます。

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世界の政治的リーダーとは別に、薬剤師Y子が「新型コロナウイルスに関する情報過多」の中で勝手に「私のオピニオンリーダー」と呼んで常にチェックしているのは、このブログにも既に何度か登場している山中教授のサイトです。

山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

上のサイトにある「3種類の被害者」のうち「エッセンシャルワーカー」の一人として、これからも私は、様々なことに気を配りながら働きます。  

今の我慢や努力や工夫が必ず良い結果に繋がることを信じて。

 

 

鳥取知事 平井さん あっぱれ!!

Mです。

 政府の緊急事態宣言延長にかかわらず、県立学校の7日始業を決断した平井鳥取県知事に拍手! 
パチパチパチパチ・・・

スタバはなくても、日本一のスナバがある、と言ってのける余裕は、コロナにも負けないようだ。

 f:id:otto-M:20200501234013j:plainLivedoor newsKASEIさん撮影、Wikimedia Commonsより)

 報道によると「県内の感染者数が3人と他都道府県に比べて少ないうえ、最後に感染者が確認されてから10日が過ぎており、感染拡大の傾向が見られないと判断した」ということだ。

 幸いにして感染&重篤化が増加しなかったというから、一安心である。

 ただ、見えない陽性者もいるはずで、これまでと同じだけの衛生管理とヒト、モノ管理が緩まってしまうと、気づけば一挙の感染拡大、という暗転も有り得る。また、鳥取は安全なんだ!と、周辺からドッと人がなだれ込まれでもしたら、状況は一変してしまう。
 知事曰く、「政府の緊急事態宣言継続はそのまま」という要望もごもっともである。

 「鳥取は安心」なのではなく、管理できている、というだけなのだ。

 運良く学校再開を宣言できた鳥取県は、これで、経済活動も幾分活性化するはずだ。少なくとも、県内でのモノの動きは上向くはず。「我慢してほしい」と民に自主抑制を強いて社会生活を封鎖状態にしておきながら、その支援は一向に進む気配もない政府のいい加減さに比べ、地域行政は、よりはっきりとした判断と目的行動を取ろうとする傾向がある。

 確か、我が国は、地方分権を進めるはずだった。その動きが、いつしか、曖昧な中央集権強化に傾いてきたこの7年間である。

 国の要請はあっても、地域には地域の生存がかかっている、という現場意識で采配を振るう首長がいるところは、羨ましい。

 社会が動いてこそ、ヒトは生きていける。

 今回のコロナウイルスは、国立感染研の報告でも、変異しながら拡散して来ているのだから、正直なところ、そう簡単に収束するとは思えない。重篤患者が発生しないように発症者に早期処置を施すことは前提条件だが、それ未満の人は、慌てず騒がずの肝っ玉で、些細なことで騒がずじっとしていること、が重要だと思っている。本来だいじょうぶなはずの人までも医療機関に押し寄せると、医療体制はアッという間にパンクする。
 平井さんも、それを承知していて、無駄に怖がらずにしっかり管理しながら生活を立て直そう、という意味で学校再開を宣言したのだと思う。そうすることで、結果的に、医療機関の体勢も立て直せるだろうし、患者が発生したとしても、域内で充分に封じ込め、充分な治療が行えるはずだ。

 患者発生数の顕著な大都市圏では、残念ながら、鳥取県のように「うちは解除するよ」と言い出せないことも確かだ。しかし、経済的な補償もできないまま「じっとしていろ」と要請ばかりしている状況をいつまで続けられるというのか。

 正直言って、今後を期待できるほど「能力と意思」を持った中枢は、今の日本にはいないと思う。

 ジワジワと多くの人がコロナに出会い、そこそこの免疫を持ってしまうまで、この状況は続くのだろうと思っている。

 だからこそ、政府には、きちんと見極めた制限と解除を取り混ぜた政策を、順序立てて、しかも迅速に実行していける体制を望みたい・・・  のだが。

ご隠居ヒイラギの叱咤 まだまだイケル!

Mです。

今月10日に取り上げた台東区鳥越神社のご隠居ヒイラギに、トゲトゲ葉っぱが現れた!

 

www.yakuzaishi-y-co.work

  今日晦日の夕暮れ時、半月ぶりにご隠居ヒイラギの脇を通りかかった。

 今回もチャリでの信号待ちだったので、折角だからよく観察しようと近づいてみた。

 そして発見! 幼弱なトゲトゲのある特有の葉っぱを。
 前回は気付かなかったのだが、横に伸びている太い枝の一部で、足の親指ほどの太さの枝が切られていた。薄暗くて断面が見えなかったが、たぶん数ヶ月前に切り落とされたのだと思う。上に伸びようとした枝が管理者の思惑に沿わなかったのか、太い枝から出て5cmほどのところで切られている。その切り口から少し戻った場所から、新しい枝が伸び始めていたのである。もう20cmくらい伸びていて、その枝の元に近い方でこれぞヒイラギという形の葉が成長していた。先端付近の若い葉はまだ鋸歯が無くて丸い。樹が年老いて、もともとあった棘が無くなって丸いままになる「異形葉性」から脱却する現象そのものだった。

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 このあと摘み取られないでいてくれれば、しばらく観察することが出来る。生えてくる葉が全てトゲトゲになるのか、あるいはまた、トゲトゲはごく一部で他は丸くなってしまうのか。「異形葉性」という現象がどの程度強いものなのか、観察してみたい。

 老いた人間が、一念発起して新分野にチャレンジするようで、ちょっとワクワクする。
 若いモンに負けてられるかと、職人魂にいま一度火がついて新作を生み出すように、思わず声援を送りたくなる。

 コロナ禍で恐々の世間だが、まずは気持ちで負けないこと。よく食べてしっかり動く。

 ヒイラギは何も言わないが、丸くなってしまったご老体が、おまえら、まだまだイケルぜ、と示しているようだった。

緊急速報 N95マスクはアルコール消毒禁忌 (日経メディカルさん)

Mです。

 今朝の日経メディカルさん電子版に、N95マスクのアルコール消毒再利用はダメとの報告があがった。

 報告者;西村 秀⼀(国⽴病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター)、
     阪⽥総⼀郎((株)メディエアジャパン)

 N95マスクの一般利用者がはごくわずかだろうから、普通の人々には関係ないと言えば関係ないのだが、物資不足の医療機関にとって、とりあえず「行けるんじゃないか?」と思いたくなるアルコール消毒が、むしろ性能を悪化させるという報告で、見逃すことは出来ない。
要注意!である。

報告によると、手法の概要は以下の通り。

①インフルエンザウイルスを、試験空間内にネブライザーで噴霧する。これにより、ウイルスを含む微小粒子が室内に浮遊する。
②吸引装置に装着した各種マスク素材を通して、試験空間内の空気を吸い込む。
③マスク素材を通過してくる微粒子を測定する。

 この方法で、N95マスク、一般サージカルマスク(医療用)について、未使用品、アルコール消毒後、紫外線滅菌後、の3種を、マスク素材無しの対照群と比較した。

 その結果は、驚くべき状況だった。

 マスク無しで浮遊粒子が全部通ってしまう対照を100とした時の粒子通過率は、、
   未使用N95マスク    ・・・ 1
   未使用サージカルマスク ・・・ 4 
となっていて、さすがN95と思わせる。
 しかし、これらをアルコール消毒してしまうと、
   N95・・・35 に対して
   サージカル・・・12 と、形勢逆転してしまった。

 性能劣化、という見方で言うとN95は30分の1以下の性能に落ちてしまったわけで、サージカルマスクの性能劣化が3分の1程度であるのに比べて、はるかに激しい性能低下、ということだ。

 これは、これらマスクのフィルター理論の差によるものということだ。
 不織布のサージカルマスクは、その不織布の目の細かさと立体的な網目構造で、物理的に微粒子を通さないようにしている。これに対して、N95マスクは、マスク素材の繊維表面などを特殊処理(たぶん企業秘密)している。その処理によって、静電吸着機能などの性能を持たせ、物理的通過阻止以上の性能を実現している。ところが、その表面処理がアルコールでダメージを受けてしまった、と考えられるようなのだ。

 ちなみに、アルコール処理と比較した紫外線滅菌処理では、
 N95・・・8、サージカル・・・6、となっていた。
 やはり新品より性能は低下していたものの、溶液で表面処理が影響を受けない分だけ軽く済んでいる。この程度なら、性能低下も、緊急時としては許容範囲かも知れない。

 せっかく保有しているアルコールを使って、良かれと思ってN95マスクの再生をしたら、N95性能を台無しにしてしまうのである。
医療機関さん、くれぐれもご用心を!

 でも、布マスクの場合は、こんな心配は無用だ!

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 そもそも、布マスクはサージカルやN95などとは比べものにならないほど微粒子の通過が起こってしまうから、吸い込まない、というよりは、自分のクシャミを周りに飛ばしにくくする、という使い道で考えていくしかない。
 そんな布マスクでは、素材の衛生を保つという観点で、もしアルコールを持っているのなら、是非ともアルコール消毒はやって欲しい。布マスクを洗って乾かしたら、アルコールを入れた密閉容器にしばらく浸けてから、よく絞って乾かす。それで清潔が保てるはずだ。密閉しておけば、アルコールは無くなるまで何度でも使える強い味方だ。

 手持ちのモノで、がんばろう!

COVID-19対応 発想の転換が必要かも

Mです。

 日増しにふえる感染者数。感染していても発症していないヒトはその何倍、あるいは何十倍いるかもわからない。社会生活をしている以上、他人との接触をゼロには出来ない。 今はもう、自分は感染している、と思うくらいの方が良いと思っている。これは、悲観的になる、ということではなくて、感染したからといって恐ろしいと思うことはない、そんな気構えでいるべきだ、ということ。

 毎年発生するインフルエンザも、だれだって感染したくはない。しかし、現状よりずっと甘い感覚でこれまでずっと過ごしてきたわけで、多くの人が空間を漂うインフルエンザウイルスが付いた塵を吸い込み、モノに付着したウイルスに触れて、気づかぬうちに身体に取り込んでしまっていたはずだ。でも、多くの場合、「あれ、チョット熱っぽいな」と思っても病院に駆け込んだりはしていなかったはず。栄養つけて寝てしまおう、とか、市販薬飲んで早寝、とか、それぞれの対応方法で、多くの場合は数日で乗り越えてしまうことが多かったはずだ。つまり、感染はしたんだけれど発症の初期でとどめて乗り越えた、ということだ。
 
 今回のウイルスも、似た相手には既に出会っていた。近年騒がれたMERS、SARSも、今回のウイルスの仲間だったわけで、人類はそれらもどうにか克服してきた状態だ。ただし、それらの疾患の元になったウイルスが地上から消えたわけではなくて、ヒトという生物集団がそいつらと共存しながら抑え込んでいる、というバランスの問題。今回の新型コロナウイルスも、拡がり方がドラスティックで大騒ぎになっているが、最終的にはどこかで ”低値安定” に落ち着くはずなのだ。ただ、それがいつになるのか分からず、感染が広まっている真っただ中だから大騒ぎになっている、と捉えるべきだ。

 そんな風に考えたとき、われわれは、どこに居るか判らないウイルスに怯えるよりも、既にそこに居る、あるいは、もう感染している、くらいに考えていた方が、かえって気楽なのではないかと思う。
 ふざけるな、と怒る人もいるだろうが、ちょっと考えてみて欲しい。いくら周りじゅうをアルコールで拭いて回ったところで見落としは必ずあるし、クリーンゾーンを普通の環境下で作るなんて不可能なのだ。
 もしウイルスを取り込んでしまっても発症しなければ良いのだし、もし発症しても、重くなる前に抑え込めば良い、と考えられるかどうかにかかっていると思う。

 そのために必要なのは、身体の活性を下げないこと。
 身体を外敵から守る免疫機能は、ストレスにめっぽう弱い。
 ストレスというと肉体的なストレスを考えがちだが、本当に大事なのは「気持ち面のストレス」で、脳が受け取るストレスの方がより重要なのだ。
 気持ちが落ち込んで・・・、というのも脳のストレス状態で、こうなると免疫系はガクンと活性が落ちる。この前も書いた気がするが、「病は気から」なのだ。
 良い空気を吸って、旨いものを食べて、しっかり休息する、というのが大原則なのだが、それが簡単にできないから、非常事態宣言は困ったものだ。
 が、モノは考え様。大きく動き回れないなら、最低でも部屋の窓を開けて空気を入れ換え、冷蔵庫の余り物を使ってイタズラ料理、そいつをつまみつつ本でも読みながら休憩。それだけでも、上の三要素が入っていて、脳のストレスはだいぶ軽くなる。
 要は、気持ちで負けないこと、それが肝心なのだ。

 昨日、行きつけの本屋で目当ての本を探していた時、平積みで穴のようになっている箇所があった。見てみると、カミュの「ペスト」だった。売れているとは聞いていたが、ホントなんだ、と感心。半世紀近く前に読んだことがあるが、積まれていたそれは、砂漠地帯の風景を組み合わせた綺麗な装丁で、味気なかった昔の本とはまるで違う印象だった。

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 ペストが広がる状況の中で、人間社会が織りなす不条理劇。
 ぜったい、今の世の中でそんなことを再現させてはいけない。

 他人が感染源に見えてしまう「もらわないように」発想が、間違いを生む。
 逆に、自分が(ウイルスを)持っているかも知れないから、他の人に「うつさないように」する、という発想の方がはるかに良い。
 少なくとも、今重症ではない自分は、どうにかなるさ、と前を向いている。他の人を思いやれる余裕は、そこから生まれる。そう思いながらの行動は、まさに、感染防止行動そのものになるはずなのだ。

COVID-19なんかに負けない!
かまやつひろし さんの声が聞こえる。 
♪ どおにかぁ~ ♪ なぁるさ~~!!

ワクチン期待より 体力アップを! ビタミンCは 強い味方

Mです。

 COVID-19の脅威で、世の中がアタフタしている。

 こんな時は正しい情報だけを見極めて、無駄なことはしないのが賢明だ。
 なんだかよく分からないことに税金投入して、肝心な民衆支援に及び腰を続けている政治中枢に翻弄されてはいけない。

 そんな中枢のお偉いさんたちが、ワクチン開発に期待するようなことを言うが、騙されてはいけない。ワクチン開発は、かなりの難物なのだ。

 そもそも、ワクチン接種したって、インフルエンザに罹るでしょ?! という現実を思い起こして欲しい。
 あれは、接種したワクチンの型が流行したウイルスの型に合っていないのが原因の場合もあるし、接種しても身体の側がそれを活かせない、つまり免疫系がちゃんと反応できなかった事による場合もある。後者は、身体の側の要因で、ワクチンに反応しやすい人もいれば悪い人もいる、という個性の問題で、いかんともしがたい。つまり、あった方が良いけれど、あれば確実というわけではない、というのが「ワクチン」なのである。
 ワクチンは、変異の少ない相手(たとえば天然痘ウイルスや麻疹ウイルス)に対しては強力な武器になったが、姿を頻繁に変えてしまう変異の多いウイルスに対しては、盤石ではない、ということ。

 インフルエンザ・ウイルスも、変異が多いことで知られている。だから、ワクチンが確実な予防策になりにくいのである。
 ワクチンにも種類があるが、基本的には、病気を起こす原因ウイルスそのものを元の材料として使う。ということは、元が変化してしまうと、時間をかけて開発したワクチンが「的はずれ」になってしまうのだ。

 COVID-19に関しては、ケンブリッジ大等の研究チームが、4月9日の米科学アカデミー紀要(PNAS)に、3つの型になって広まっていると報告している。大元をA型とし、そこから変異したB型が武漢で広がり、別に変異したC型がヨーロッパへ広がった。そして、オーストラリア、米国はA型が多い、という報告だ。ほんの数ヶ月のあいだに変異を重ねていることが判ったわけで、この報告で調べられたサンプル以降も、世界中に広まっていく際に、実際はさらに変異し続けている可能性もある。

 そう考えると、ワクチン開発が難題であることが分かってもらえると思う。変異してしまった、そして、これからも変異を繰り返していくだろう相手に対して、全ての型に対応するワクチンを作ることが出来るのか? あるいはまた、何種類作れば良いのか、ということなのだ。
 「COVID-19のいくつもの型に対応するワクチン」も作れるが、多くの場合、そういう「共通部分に反応するワクチン」は強い免疫応答を促す効果が弱く、予防薬として強い武器にはなりにくいことが多い。

 ということで、ワクチン開発の必要性は否定しないが、それに頼ることには賛成できない、というのがMの意見なのだ。

 一時ことばだけが流行ってしまった「自己責任」が、いま重要だと思う。
 とにかく、危険なことはしない、と、自分の周りをよく観察する必要がある。

 健康を維持するために必要だ、と思っていることは、周りをよく観察して続けていくこと。例えば、ジョギング習慣のある人がそれを止めるのは良くないと思う。やめてしまうと、精神面でのストレスが重なって、徐々に身体にマイナスに作用してくる。
 病は気から、というが、脳みそが病を生むこともあると注意して欲しい。

 脳みそは、精神的ストレスを産んでしまう場所でもあるが、一方で、それを解消するための意思を生まれさせる場所でもある。だから、精神の健康、という考え方を忘れずに、後ろ向きにならずに自分の行動を整理してみることが大事だと思っている。脳みそが免疫系の活性化に深く関わっていることも、近年の研究でわかってきている。

 そんな考え方のひとつとして、Y子とは、だいぶ前から欠かさず行っている事が1つある。ビタミンCの摂取だ。
 ビタミンCは、水溶性のビタミンで、普通に生きるためだけで一日200mg欲しいとされている。摂り過ぎるとかえって身体に負担となるビタミン類(脂溶性の物が多い)もあるが、ビタミンCは、摂り過ぎてもオシッコに出てしまうから蓄積による弊害は起こらない。細胞の基本活動に不可欠な物だから、摂り過ぎるくらいにする方がかえって安心なのだ。
 これを、毎朝1グラム飲む、というのをMは習慣にしている。肉体的に疲れた日は、夜も1グラム追加する。
 細胞活性を高めるとともに、カゼなどの体力を消耗させる状態になった時には、その回復のために、つまり、細胞たちが新陳代謝して自分たちを守るためにどんどん使うので、補給が重要なのだ。風邪の予防にビタミンC、とはよく耳にすることばだが、あれは、予防というよりむしろ防御した結果だと言える。風邪の引き始めに、ビタミンCを消費して防御装置(免疫系)がガンガン働いて食い止めた結果だ、と考える方が正しい。単純に予防したのではなくて、罹ったけれど病気の症状になる前に防いだ、というのが本当のところなのだ。  
 たまに、ミカンやレモンがビタミンCの代名詞のように使われていることがあるが、実は、1グラムのビタミンCをミカンなどで摂ろうとしてもまず無理。酸っぱいのがビタミンCなのだと思われがちだが、ミカンなどの酸っぱさの主役はクエン酸。ビタミンCは大きなミカンを食べても1個で50mgが良いところ。つまり、一日必要量の200mgを摂ろうとしても4個食べる必要がある。1グラム摂取するには20個以上食べなくてはならない。そんなに食ったら、ほかに何も食えない!

 ドラッグストアにいくと、ビタミン剤コーナーにいくつもの製品が並んでいるが、われわれは原末一本である。アスコルビン酸原末、という、いちばん味気ない種類の物を重用している。何のことはない、タダの白い粉で、めっぽう酸っぱい!

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 だが、水でもジュースでも、すぐに溶けるからとても使いやすい。しかも、なにも加工してないだけに重量あたりの単価が安い。Mの場合、毎朝カップに1g放り込んで野菜ジュースを50ml程度入れて振り溶かして飲む。飲んだ後、そのカップにもう50mlほどジュースを入れて飲む。これで、カップの内壁に残ったビタミンCもほぼ完全に摂取できる。

 我々は、ビタミンCだけでは足りないな、と思う時は総合ビタミン剤も追加する。一方、サプリメントでビタミン補給、などは行わない。サプリメントは割高なうえに、全体として何をどれだけ摂取したかが判りにくい。「サプリメント大好き!」な方々が大勢いて「あれも、これも買っている。最近になって、これを追加した」などと話しているのを聞くと、中味をちゃんと整理して飲んでいるのだろうかと心配になる。「過剰摂取は危険。こういう疾患がある人、こういう処方薬との併用は禁忌」などの情報に、十分な注意が必要だ。

 多くの人が書いているように、ウイルスと動物は共生関係で生きてきた、長い、なが~~い歴史をもっている。言い換えれば、ウイルスだけ駆逐することは、まず不可能なのだ。居てもいいけど病気は起こさないように、と、入り込まれる側、つまりヒトが防護策を考えるしかない。そのとき、医療技術はもちろん重要だが、それは身体の防御力に加勢してくれるのであって、どんなときでも守ってくれる、という存在ではない。

 COVID-19は侮ってはいけない相手だが、怖がりすぎてもダメだ。
 対抗するには、身体の状態を良いまま保つ、それがいちばん大事だと思う。

 そう考えて、とにかく、身体に良いことをしましょう!!
 精神の安定にビタミンC、なんてのもアリかな、と思う。

 COVID-19なんかに 負けない!

新型コロナウイルスに気づかされた私たち。主体的に変わろう!

薬剤師Y子です。

新型コロナウイルスの影響の大きさを、行く先々で痛感しています。

まずは正確な情報を入手し、よく考えて自分の言動を決めたいですね。 

 

そこで今日ご紹介したいのが、次の3つの動画です。

 

その1: 山中教授のサイト

山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

より、第84回日本循環器学会学術集会 記念対談 京大・山中 伸弥氏×北大・西浦 博氏「新型コロナウイルスの流行における意思決定 〜未曾有の状況下でどう考え、どう判断すべきか〜」

www.youtube.com

一般公開は10月まで、とのことです。

 

 

その2: 意義を理解した上で、今は「人との接触」を出来る限り減らしましょう! 

有働由美子 on Instagram: “~なぜ自粛しないといけないのか~ 偉大な人、気さくで、シャイで、 日本中を笑わせてきた方。 その命を奪ったのは、わたしかもしれない。 感染とはそういうものです。 どうかどうか、他人事ではなく、 大切な命を自分が守るんだ、 “自粛させられている”ではなく、 “すすんで自粛”する。…”

 

その3: 中国の南京で撮影されたドキュメンタリーです。ご自身も隔離生活を経験された竹内亮さんの作品。

徹底した隔離政策が街に賑わいを取り戻した 新型コロナウイルスを封じ込めた中国・南京の今 - 竹内亮 | Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラム

 

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南京と全く同じことは出来ないけれど、私たちも「自分の方法」を決めて実行しましょう。

そして、今回のことで気づいた「この社会の、どうしても変えなくてはいけない部分」を、本気で変えていきましょう。

今が、そのチャンスです!