理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

老ヒイラギ観察 Part 2 #01

Mです。

  期待通り、太枝が切られた老ヒイラギの切断部付近から、若芽が出てきた

 切断部直近から上に向かって、柔らかくて赤っぽい小枝が伸び、先端部付近に4枚のギザギザを持つ葉が開いていた。柔らかな小枝のちょうど中間付近には、まるで種から発芽したとき最初に現れる双葉のような小さな葉が付いている。その部分が段になっていて、そこからやや細くなって更に若い枝が伸びてきた、という風情だ。
 小枝先端の4枚は、ギザギザが左右対称に3対あって、まさにヒイラギ。

 ↓ 以後、これをNo.1とする

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 大枝払いをした際に、根本付近の草も除去されたらしく、それまでは神社の石柵の内側が大振りな葉が遮っていて見えなかったところが見えるようになっていて、なんと根本付近の幹からもだいぶ前に出ていたのだろう脇芽2本に、成熟したギザギザ葉が付いているのも発見した。

 ↓ 以後、写真右側の若い2段目を伸ばしている小枝をNo.2とする

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 もともと2本の幹があったようで、その一本が切られた後、二又に分かれたあたりから萌芽している。切り口はだいぶ古いので(上写真左上部分)、切られてすぐに出てきた脇芽とは思えない。ギザギザ葉をつけた小枝は2本あり、どちらも既に堅くなっている。写真右側の長い方は、しっかりした2対4枚の葉の上に、2段目の柔らかな新しい枝が伸びてきている。この脇芽をNo.2として、No.1と比較しながら観察することにする。No.2では、No.1と同じように、柔らかく若くてピンク色の新しい枝が伸び始めていて、既に3対のギザギザ若葉が育ちつつある。

 不思議なことに、ここでもまた、No.1と同様に、スッと伸びた新しい枝の始まり部分に双葉のようなギザギザのない小さい葉が付いている。まるで、幼若化した枝の新生には、実生の最初に現れる双葉がつき物だと言わんばかりである。

 前回の観察は、既に小枝が堅くなっている時期から始まっていて、新しい枝の伸長は観察していない。だから、今回のような双葉様の葉は見たことがなかった。もしかすると、若返りした枝が発生したときだけこのような双葉様の葉が出てきて、まもなく落ちてしまうのかもしれないと想像している。

 いずれにしても、期待通りに発見したこの2本の小枝を、通りかかる際になるべく細かく観察して、その変化をたどってみたいと思っている。

 特に興味があるのは、根本付近の小枝の方だ。

 幹が切られたときに発生した脇芽なのだろうとは思うのだが、そのうち一本で新しい芽が生長しだしたのは、一月前に大枝が切られてから後だと見るのが妥当。なぜなら、No.1No.2の赤色をした新芽部分の状況がよく似ていて、時間経過がほぼ同じと推測されるからだ。

 だとすると、No.2が2段目を伸ばしはじめたきっかけは、No.1が出てきた原因となった大枝払いなのではないか、と思う。もしそうなら、だいぶ離れた位置とは言え、この老ヒイラギ全体が、大枝払いというドラスティックな出来事に反応して一時的な 「若返り情報」 をからだ中に行き渡らせた、と想像することもできる。太い幹や枝の樹皮の下にある成長点の細胞たちがこの情報を受けて活性化し、たまたま新しく枝を伸ばせる場所で、若返った枝葉を再生し出している、というように思えるのだ。

 ほかの部分からもギザギザのある葉を持つ新芽、脇芽が出てきていないか、見回してみたが、どうやらこの2箇所だけで起こっている現象のようだ。

 さらに新しい芽が出てくるのかどうかも併せて、細かく観察してみようと思っている。

超小型Spyカメラ メジロ押し

Mです。

 写真加工ソフト、音声編集ソフトなどいくつか購入したことがあるサイトから、先週はじめ超小型カメラの案内が来ていた。チラ見して、面白そう、と思ったものの、忙しくて忘れていた。昨日、メーラーを整理していてそれを思い出したが、残念、大安売りは9日で終了していた。5,000円台の通常価格をほぼ半額にしていたので、興味があったのに、惜しいことをした。


AILEFLY SQ8 500円玉サイズのものとして紹介されていた
        1.3x2.5x2.1cm データ;~32Gb 連続撮影;45分 

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  と思いつつも、考えてみれば現状でどんなものが作られ、売られているかについて良く知っていないので、少し調べてみることにした。
 以前興味を持って調べてみた屋外設置型の自動カメラの時のように、いろいろ見てから選択した方が良いに決まっている。

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 そう思って調べてみると、超小型にもさまざまなものが出回っていて、超小型Spyカメラという山は、既に広いすそ野を形成している状態だとわかった。

 形だけ見ても、レンズ部分だけを細い柄の上に付けた潜望鏡タイプ(まさにスパイ)から、設置方法を工夫した携帯タイプ、とにかく小さくまとめたサイコロ型など、多様に分岐している。更に、それぞれのグループは、独立撮影は基本として、WiFi通信でスマホと連動させることを優先するものと、画像データはMicroSDなどに収納して有線でPC等につなぐものとに分かれていた。前者は、スマホのユーザーには重宝するが、通信機能を持たせているため価格が高い。撮影機能等は同じでも、やはり通信パーツが電池も食うので致し方ない。後者は、省エネ仕様で内蔵バッテリーだけでも1時間程度の連続動画撮影が可能だ。動体感知機能で必要なときだけ作動するモードだと、10倍程度は保つようだ。

 ガラケー人間のMにとっては、後者が選定対象だから、そのタイプをいくつか調べてみた。

 すると、仕様にうたっている機能はおどろくほど類似している。画像の質もいずれも100万画素レベルで揃っているし、静止画像サイズも同等。データ保存用カードの容量は最大32Gbが多く、いちばん大きなもので128Gbまであった。カード別売りの機種があるので、ここだけは要注意だ。そもそも保存容量については、Movieでも2時間撮って4Gb以下のアプリが主流なので、電池が保つ限り撮影し続けても32Gbで十分だろう。どの機種も、外部電源接続も可能で、メモリーカードが一杯になったら古いデータに上書きすることで撮影を継続する仕様だから、垂れ流し撮影で良いのなら、ここでも差はない。
 音声データも採れるから、会議の様子を記録しておくため、とか、家の中に設置して置いてペットや子どもの自由な姿を撮影して楽しむ、などと解説されている。
 また、動体感知機能と暗視野撮影機能があるから、泥棒除け、ドラレコ利用といった用途もあげられている。
 さすがに屋外設置を前提にしているものは少なく、基本は屋内仕様だが、露滴防止の覆いを考えれば、工夫次第で屋外使用も可能だと思う。Mの場合のようにWiFi通信を考えないのなら、どうせリアルタイム監視に使うわけではないから、最後は大きさと設置しやすさ、そして価格ということになる。

 その観点でいろいろ眺めた結果、先に示したAILEFLY SQ8以外に目に留まった機種は、以下の4種。価格は販売サイトによっても違ってくるが、最安3,000円台から5,000台といったところだった。

UENO-JP  CM-1 サイズ;0.9in立方体、データ;~32Gb、連続動画60分 

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FAUNOW  sxt-2    100円玉サイズ(23mm立方体) データ;~32Gb連続動画;70分 

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OUCAM-01    22mm立方体 データ;~32Gb 連続動画;60分

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ZZCP SC001  22mm立方体 データ;~32Gb 連続動画;50分

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 今のところ、外部電源が取りやすそうなZZCP SC001を中心にして、しばらく売れ行きなどの様子を見ながら、貯まったポイントを使っての買い物対象にしてみようと思っている。

 とりあえずは、過日のタイヤ穴開け事件もあることだし、クルマの防犯を試してみようかな。

酷暑が原因か 彼岸花咲き遅れ?

Mです。

 ちょうど1年と1ヶ月前、神田和泉町YKK本社前の歩道植え込みで、ピンクの彼岸花に遭遇した。

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 その花は今年も9月初旬に咲いて今はもう散っている。種を作れるのかどうか判らないが、一応、花が落ちたあとに鞘のような形のものは付いている。ただ、およそひと月近く経つもののあまり太くもならず、色も緑色のままだ。種は出来ないのかも知れない。

 先週末にその場所を通りかかったら、ピンク彼岸花の近くに、普通の彼岸花が咲いていた。まっ赤な色が、殺伐としたクルマと人ばかりの歩道に、強烈なアクセントを加えている。

 ただ、10本足らずのかたまりなので、それほど人目を引く程ではない。さらに、ほかの植裁が低木ばかりで地面の土が裸で見えている状態だから、野に咲く彼岸花のように、周りの草たちの濃い緑色をバックにして飛び出し、燃え立つように浮かび上がる印象が全くないのが、なんとも残念である。せっかくの咲き誇りが、周辺の貧弱さで色あせてしまっている。

 ところで、暑さ寒さも彼岸まで、という言い習わしのごとく、今年も彼岸に合わせたように台風が接近し、去ったあと一気に秋めいた気候に転換した。それまでは、9月になっても日中の気温が35℃越えがザラで、いつ涼しくなるんだっ!と怒鳴りたい気分だった。彼岸を過ぎるとそれが一転したのが、信じがたい変化だった。

 確かに彼岸を境に気候は変化したけれど、それまでは真夏同然だったからだろうか、今年の彼岸花は例年よりも10日から半月くらい咲くのが遅くなったと思う。
 例年は、その名の通り、彼岸の時期に満開になっているか、あるいは満開を過ぎたかな、と思うくらいで、彼岸前に咲き始めている。彼岸花が咲いた、そうだ、もうすぐ彼岸だな、と思うのが通例だと感じていた。
 ところが、先週末に上述のように歩道の彼岸花を見つけたことでも判るように、今年は咲くのが遅れたと思うのだ。本来なら10月に入ったら彼岸花は花が盛りを過ぎて、色褪せたりしおれ始めているように思う。
 関東の彼岸花名所はどうなのだろうとググッて見たが、どこも現状をきちんと記載してはおらず、判らなかった。ただ、週末にクルマで走っていて見かけた、千葉、茨城あたりの田舎道で見つけた何カ所もの彼岸花自生地は、今まさに満開、あるいはもうすぐ満開、という状態だった。これまでの経験からすると、やはりかなり遅いと感じる。

 彼岸前の暑さがあまりにも長引いていたので、彼岸花たちは秋の訪れを感じられずにいたのではないかと思う。今か今か、と準備していたのに、全然涼しくなる気配がないものだから、彼岸前に咲き出すことができなかったのではないか、と想像するのである。

 その実証というわけでもないが、我が家の彼岸花も、彼岸が過ぎたのに周りの草から頭も出していなかった。それが、3日土曜に気づくと、綺麗に咲きそろっていたのである。

f:id:otto-M:20201004232636p:plain 我が家の彼岸花

 近くで見たところ、数本は色があせ始めているから、たぶん咲き始めは9月末だと思う。
 この彼岸花は、埼玉県川越市入間川岸辺に群生していたところから、3年前の真冬にひと株掘り採ってきたものだ。それが2年あまりで花茎が十数本でるまでに増えている。
近くには、吾亦紅も咲いているし、ニラの白い花もある。もうすぐススキも穂を出しそうだ。

f:id:otto-M:20201004232827p:plain 近くにあるニラの花

 彼岸前に咲き出すのでもいっこうに構わないけれど、今年のように遅れて咲いてくれるのも、他の秋の花との競演という意味では、かえって嬉しい気がする。

 さて、冬が終わる頃になったら、株分けでもしようかな、と考えている。

タイヤのうんちく 黄色と赤は・・・

Mです。

 都内某所でコインパーキングしていて、2ヶ月の間にタイヤ4本、つまり、すべてのタイヤに穴を開けられた。愉快犯なのだろうが、判明したら両国橋から逆さ吊りしてやりたい気分である。
 4本ともすぐには判らない程度の穴で、たぶん千枚通しのような針状の道具で、サイドから突き刺したのだと思う。

 3週間前のある日、朝普通に走っていたのに、夕刻に契約駐車場から電話が入り、エアーが抜けている、とのこと。
 早めに仕事を切り上げて、駐車場へ。
 見た目には、突き刺さっているような異物も無いので、やられたな、と思い、まずはエアーを入れる。少し前に購入していた車両電源で動かすエアーポンプが重宝し、凹んでいた右側2本を適当なところまで膨らまして、洗剤液をサイド一面に塗りたくる。
 ジュブジュブと音をたてて小さな泡が出てきた。前タイヤに2カ所、後ろタイヤに1カ所の穴が判明。穴位置が判るように、紙テープでマーキングを施しておいた。
 軽くジャッキアップして、穴が下に来るように回転させ、持ち歩いている瞬間パンク修理材を注入。ジャッキを外し、5Kmほど走らせてマーキングしておいた穴を確認し、漏れていないことを確認してとりあえずセーフ。
 その週末に、応急措置しておいたタイヤ2本を外して、修理パーツで穴埋めを行った。

 実は、この一月前にも、左側2本が同じようにサイドに損傷を受けていた。
 そのときは、出向いた運送会社の倉庫でタイヤ圧が低下していることに気づいた。幸いにもトラックのメンテを行える場所で、種々のツールが備わっていた。左2本を取り外して大型コンプレッサーで空気を入れ、洗剤液で穴を見つけた。前後とも1カ所ずつ、サイドのタイヤのロゴ中心部に穴。明らかに遊びだった。
 修理パーツはいつも持ち歩いている。小一時間で手持ちの修理材で穴を塞ぎ、とりあえずの修理をしたのだった。

 そのトラブルがあったので、その後、上述の瞬間パンク修理材を購入していたのである。

 とはいえ、いずれも本来はやってはいけないタイヤサイド面の穴埋めである。
 現在殆どのクルマが使っているチューブレスタイヤは、接地面側の補強はかなり強く、穴が開いても修理材料を突っ込んで穴を塞げば、以後心配すること無く使い続けられる。しかし、側面の補強線維は、タイヤの放射線状方向に縦に走らせているだけで、かなり脆弱。穴を塞ぐことは出来ても、その傷が縦に亀裂となって進行し、運が悪ければバースト(瞬間的に破裂) する。高速道路でそれが発生したら、場合によってはそのまま「お陀仏」である。

 そんなサイド穴埋めタイヤ4本で走り続けるのは怖いので、まだ寿命は尽きていないが、タイヤを新調することにした。
 今回も、ネットで良さそうなタイヤ(性能まずまずで安いことが前提)を選択し、上述の修理をさせてもらった運送会社倉庫に納品してもらう了承を得た。
 注文から2日ほどでタイヤが届き、タイミング良くその場所に仕事を作ることが出来たので、即出かけた。その日の打ち合わせを終え、タイヤ交換することに。すぐ近くのガソリンスタンドで大型タイヤ交換も可能なところがあったので、運送会社から口利きしてもらい、届いていたタイヤを積み込んで履き替え作業をしてもらった。
 こんな作業は大好きなので、担当のおっちゃんと雑談しながら作業を手伝い、小一時間で交換完了。
 取り外した応急修タイヤを見てみると、修理はうまくいっていたが、よく観察してみると、サイド面内側の脆弱さが触った感じからもよく分かり、やはり使い続けることは出来なかったと認識を新たにした。
 穴を開けられたことを話していると、おっちゃんも最近経験があるという。
 サイドの場合は、タイヤを取り外せるなら、ゴム板を穴の内側に熱溶着して修理することも出来るとのことだったが、その方法も完璧なものではなく、実施価格の割に信頼性は低いのだそうだ。
 玄人がそう言うのだから、サイド損傷してしまったら、やはり交換しか無いのだ。

 とにかく、愉快犯は許せない。場合によっては、殺人犯にもなるのだから。
 このトラブル以降は、カメラを設置してある駐車場しか使わないことにしている。防衛しか方法は無いだろう。普及してきている車載カメラ(ドライブレコーダー)で監視するという手もあるが、まずは、愉快犯が狙いづらい場所に停める、という方が正解だと思っている。

 そんなゴタゴタの中、タイヤ交換作業の途中で、気になるものを発見した。
 タイヤ外面に、黄色と赤のマークがあるのに気づいた。メーカーロゴが付いている面が車両の外側になる面で、そのサイド面中心付近に2カ所、直径1cmほどの丸印が付いていたのだ。これまで何度もタイヤ交換をしてきたが、今まで気になったことが無かった。おっちゃんに聞いたら、「最近はだいぶ付いているよ、交換時のウェートバランスと真円バランスの表示だ」と教えてくれた。

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 タイヤを回転させたとき一番軽い位置が黄色、円周のゆがみが一番強い位置(膨らんでいる位置)が赤とのこと。真円であるかどうかは、実際上問題にならないので、タイヤ交換時のホイールバランス調整の時になるべく補正ウェイトを少なく出来るよう、黄色をホイールのバルブ位置に合わせるのだそうだ。つまり、バルブという異物を付けている位置が、ホイールとしてはちょっと重くなる位置なので、そこにタイヤ自体で最も軽くなる黄色を合わせる、ということだそうである。赤は、ホイールの真円性との兼ね合いで、ホイール円周が一番凹んでいるところに合わせるのだが、黄色を合わせたら赤を合わせることは不可能なので、通常は無視しているという。スポーツドライブ重視のクルマでは、赤を優先にするのだそうだが、今まで扱ったことは無い、と言っていた。たぶん、レース車両での問題なのだろう。下の写真でも、黄色優先でセッティングしていることがよく判る。

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 今様のタイヤではまずお目にかからないらしいが、以前の弱小メーカーのタイヤには、ゴムの厚さにもムラがあって、ホイールバランスがなかなか取れないことがあったそうだ。調整ウェイトは、普通なら50gを超えることは無いそうなのだが、バランスの悪いタイヤだと、何カ所にも分けて最終的に150gとかになったこともあったという。ちなみに、今回取り付けた調整ウェイトは、いちばん重い箇所で40gだった。

 そんな流れの中で、ウェイトバランスの調整が高速走行中の安全上無視できない問題だという認識が強まり、タイヤメーカーが自社タイヤに自主的に赤と黄色のマーキングを付けるようになったようだ。法律で規制されているのかと思い調べたが、どうやらそういうものではない。
 これまで気づいていなかったのも、実は、すべてのメーカーがマーキングしているのでは無いからだった。国内メーカーでも付けていないところはあるし、有名外国メーカーでもつけていないメーカーがある。ミシュランなど、自分のところのタイヤは、もともとバランス良く出来ているから必要ない、と豪語している。
 ミシュランの言うことが本当かどうかは判らないが、マーキングしているタイヤメーカーは、製造したものを出荷前に検査しているわけだから、黄色と赤はメーカーの安全ポリシーのとらえ方、と考えて良いだろう。付いている方が良心的、と感じる。

 かなり記憶の端に追いやられたバブルの時代、時任三郎さんがやっていたCMを思い出した。
♫黄色と黒は勇気のしるし、24時間はたら~けますか~♫、というドリンク剤CMである。
24時間なんて働きたくありませ~~ん!とCMに言い返していた懐かしい思い出である。

♫黄色と赤は誠意のあかし、24時間 安心タイヤ~~!♫ といったところだろうか。
これからは、マークのあるタイヤかどうかも、注視したいと思っている。

 ちなみに、マークのことをわかりやすく説明してくれているブログがあったので、下に紹介させていただく。

ブログ 私の思いと技術的覚え書き
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/700344a1c459263bf58edf8e1d1d7022

 

孫と公園。その9 大横川親水公園

薬剤師Y子です。

前回の私の記事は、60代の祖父母(夫Mと私)と4歳の孫娘で城南島海浜公園つばさ浜に行った話でした。

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その晩、4歳児は私たちのところに泊まり、翌日は3人で、スカイツリーが大きく見える大横川親水公園などで遊びました。

 

大横川親水公園

下記の公式サイトにある地図を見ると一目瞭然ですが、この親水公園は細長く、私は15年ぐらい前から「好きな公園」の1つとして機会あるごとに中を歩いているのに、まだ端から端まで行ってみたことは一度もありません。

大横川親水公園(吾妻橋三丁目、業平一丁目、東駒形四丁目、横川一丁目、本所四丁目、太平一丁目、石原四丁目、錦糸一丁目、亀沢四丁目、江東橋一丁目、緑四丁目) 墨田区公式ウェブサイト 

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今回、この下のサイトの、クリックする前から見えている4枚の写真のうち左下に写っている「砂場の中にある赤い小さな滑り台」を孫娘が気に入り、ほかに利用者がいなかったこともあって滑り台の一部をカウンターに見立てた「お寿司屋さんごっこ」が急に始まって延々と続いたので、「この機会に大横川親水公園を隅から隅まで歩き回りたい。そして出来れば私の太腿周辺にある過剰な備蓄皮下脂肪を減らしたい」という祖母の夢は簡単に打ち砕かれてしまいました。

1000enpark.com

お寿司屋さんのお客さん役は、拘束時間が長いのに運動量は少なかったです。「お客さん、何にしますか?」と聞かれ「フナ寿司」を注文しても、「お待たせしました~」と孫が出してくるのは昨日つばさ浜で見た「フナムシ」ですし。まあ、いずれにしても寿司の原材料は砂場の砂で、お金は周辺の樹木に由来する落ち葉なのですが。

 

でも、無料で何時間でも滞在できる公園の一部分しか知らないということは、今後に楽しみを残しているということでもあります。この公園内には売店がないけれど、トイレと水道はあり、「街」との間の出入り口が多く、座って飲食できるベンチも多数あります。植物も鳥も多めです。

こちらのサイトで、多くの方が書き込んだ口コミを見ることができます。

www.tripadvisor.jp

孫は存分に楽しんでいたけれど、祖母Y子が「遊び足りない。ここに留まっていないで全体を見たい」と感じた大横川親水公園。公式サイトによれば桜の木が82本もあるそうです。 近いうちに、吾妻橋3丁目から緑4丁目まで縦断してみたいと思っています。

若返りヒイラギ 続々報・・・そしてEnd!

Mです。

 4月の末に、葉がすべて丸くなっている老木ヒイラギで、太い枝の切り口付近から出た細い枝にだけ、トゲトゲのあるヒイラギ独特の葉が生まれていたことを記した。

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 そして、5月にその続報を寄せた。

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 それから4ヶ月間、折を見てはそのヒイラギを観察してきた。新しい葉が出てきたら、それが丸いのかトゲトゲなのかを確かめたかったから。
 ところが、その小枝には、一向に新しい葉は生まれてこなかった。かといって、葉が落ちることも無く、ただただ静かに「そのまま」でいた、と思っていた。
 下が、9月はじめに撮った写真である。

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 葉が増えない、と思っていたのだが、実は、そうではなかったことをこの写真と過去のものを比較していて知った。追加の葉が、先端部ではなく、より幹に近い方に現れていたのである。しかも、それらはトゲトゲを持っていない、という驚きの事実に気がついた。

 下の4枚が、その様子が分かる写真である。5月14日と6月13日のものには見えない3列目の葉が8月12日に現れていて(8/12、赤矢印)、それは9月3日も変わっていなかった。

 

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 8/12写真矢印の葉2枚は、ちょっと尖りかけた部分があるが、いずれもはっきりとしたトゲは無い。ほかの写真も眺めてみたところ、この場所だけでなく、同じ枝元から出た小枝の他の場所でも、同じように鋸歯のない葉が何枚か出ていることもわかった。
 つまり、経過観察している間に、目立たなかったけれども葉が増えて来ていて、それらの中にトゲ無しが生まれていた、ということだ。ただ、よく目をこらしてみると、ほかの場所のような丸い葉とは言えず、丸いけれどもちょっとだけトゲっぽい部分があったりして、「トゲを出したかったけれど途中で諦めた」感のある様子が見えて、じつに面白い。 
 新しい葉は枝先で生まれてくる、と思い込んでいたが、この老木ヒイラギの観察で、そうとも言えないことを知った。先端部の葉を追いかけて、むしろ枝の基部に近い方にも遅れて葉が出てきたのだ。そして、それらは、小枝が生えてきた太い枝に茂る多くの葉と同じように、トゲの無い形態になっていた。

 この現象は、確証はないけれど、次の様なものではないか、と推察している。

 ①まず、全体として老齢化したヒイラギでは、特別なこと(枝が切られるなどの若返りを促す突発事態が起こること)が起こらない限り、発生してくる葉はみんなトゲ無しになっていく傾向がある。
 ②ただ、その傾向は固定したものではなく、大きな損傷を受けた場所では、再生とともに幼若化が起こり、若い頃の形質(トゲトゲ)が現れる。
 ③新生した若い枝では、先端部では再生の際に起こった幼若化がはっきりと現れるものの、時間が経つと樹本来の年齢に関わって起きている「老化現象」がこの若枝にも伝わり、あとから出てくる葉はその影響を受けてトゲを出しにくくなってしまう。

※何がどう伝わるとトゲを無くしてしまうのかについては、二つの方向で可能性が考えられるだろう。
 ひとつは、プラスの考え方。
 枝切りという過酷な条件で修復が必要になった太い枝の断端付近で未成熟の細胞たちがたくさん生まれ、それらが成長ホルモンの類を大量に作って放出した、というもの。つまり、老木になって量が少なくなっている成長因子が、小枝でだけプラス効果として働いた、というものだ。あえて名づければ、幼若化因子となる。
 この場合、その幼若化因子が十分にある限り、生まれて来る葉は本来のトゲトゲになると考えられる。しかし、時間が経って小枝の成長が緩やかになると、本体である幹と太い枝は老齢で幼若化因子は極貧状態だから、小枝でもその因子の濃度が低下していき、次第に本体と同じ環境に落ち着いてしまう。そのため、あとから生まれてきた葉は次第にトゲトゲを作ることを忘れてしまう。

 もうひとつは、マイナスの考え方。
 老木には、若いころの形態を作らなくする抑制因子が生み出されている、と考えるもの。
 何かは想像できないのだが、老齢になった樹木の形成層(幹、枝の樹皮の下にある成長する細胞たちがいる場所)では、若いころには少なかった物質が作られ溜まるようになって、それが、成長ホルモンなどの活性の高い因子の働きを阻害する、ということも考えられる。これを仮に老齢化因子と呼ぶ。この場合、新しく生まれた小枝の細胞たちが作る成長幼若化因子が働く場所にこの老齢化因子が水とともに運ばれていき、幼若化因子の働きを抑え込んでしまう。そのうえ、小枝での幼若化因子の生産も下火になっていくから、新たに生まれる葉は、トゲを作れなくなってしまう。

 結果は同じだけれど、その要因はいずれの場合もありうるだろう。ただ、老齢化因子、というものがあるのかどうかと問われると、幼若化因子説の方が素直でわかりやすいように思う。

 ここまで観察してきて、更に生じてくる葉がどうなっていくのかを引き続き観ていこうとしていた矢先の9月半ば、通りかかったMは愕然となった! 枝が無い!! 
 なんと、観察していた小枝もろとも、太い枝全部が切り落とされてしまっていたのだった。

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 それから半月あまり、まだ切り取られた付近から新たな芽が出てくる気配はない。
 とは言っても、寿命というものが無い樹木のことだから、きっと近いうちに切り口付近から新芽を出してくるに違いないと期待している。
 今度は、ゼロから観察してやるぞ! ・・・ と、意気込んでいる。

孫と公園。その8 城南島海浜公園つばさ浜

薬剤師Y子です。

9月某日、4歳の孫娘・夫M・私の3人で城南島海浜公園つばさ浜に、そして翌日には同じメンバーで大横川親水公園に行って遊びました。

両日とも曇り空で、残暑と日焼け、それらによる疲労を恐れていた私にとっては好都合でした。

 

今回は、つばさ浜について書きます。

 

城南島海浜公園つばさ浜

ここは、かなり前に夫Mと一緒に下見し「羽田空港に近いから離発着する飛行機が大きく見える! 住宅地だったら騒音に他ならない迫力ある音が数分おきに聞こえるので遠慮なく大声を出せる! お金かけずに砂浜を駆け回ったり掘ったりするだけで孫が喜びそう!」と内輪の前評判は上々でしたが、コロナ禍で駐車場が閉鎖されてしまい「おあずけ」状態が何か月も続いていました。

つばさ浜 | 東京港南部地区海上公園ガイド

 

自由に出入りできるようになった場合に備え、百円ショップで柔軟なバケツ・小さなプラスチック製の熊手・シャベル・網などを買い、準備万端ととのった状態で、あとは待つのみ。

待ちに待った今月ついに、それらの出番が来たのです。

ほどよく曇って気温も丁度よい朝9時ごろ。まだ駐車場も、好きな場所を選べる状態。そして目の前の砂浜にいる人は何人なのか簡単に数えられる程度。波打ち際に向かって勢いよく進む孫娘。よしよし、ここまで大成功!

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http://www.misaki.rdy.jp/illust/「みさきのイラスト素材」さんより

 

上の可愛いイラストのうちヒトデは見られませんでしたが、貝殻は何種類も、そして生きている小さなサザエを1個、苦も無く手にする孫娘。もちろん生きているサザエさんには記念写真を撮ったら直ぐ、海に帰っていただきました。

 

頻繁に離陸して大きな音と共に頭上を通り、やがて雲の中に消えていく飛行機を見上げながら、サンダル履きの足を踝(くるぶし)まで海水に浸し大はしゃぎで砂浜を駆け回る孫娘は、そのうち飛行機に飽きたらしく、また私も、彼女が転んだりしていないか気になって彼女の方ばかり見ていて、あまり飛行機を見上げなくなりました。

夫Mだけが「ああ、都内上空を避けるために、かなりの旋回角度で曲がっていく」とか「あのタイミングで後輪をしまってギアを入れるのか」とか言いながら、次々に離陸する飛行機を興味深そうに眼で追っていました。

 

時間が経つにつれて砂浜で遊ぶ人の数が増えてきたので、私たちは小さなカニフナムシがいそうな岩場に移動。夫Mが網でフナムシを捉えて見せ、その後で網を渡された孫娘は存分に網を振り回し、すでにバケツに入っていた色々な形の貝殻を私が時おり網に入れたりすると「大収獲!」という表情で何やら私の知らない単語を叫んでいました。

 

つばさ浜で過ごしたのは2時間程度でしたが、祖父母と遊ぶために遠出するのが楽しみで朝5時台に起きたという孫娘にとって脳と体の活動量は充分だったようで、移動のため車に乗ると、間もなくグッスリ寝てしまいました。

 

飲み物とアイスクリームの自動販売機、足も洗える水道、トイレ、駐車場。

つばさ浜は、この日の私たちにとって必要なものが全て揃った、とても良い場所でした。