理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

週に一度は PC掃除

Mです。

家事は苦手じゃないけれど、あんまり掃除はしないなぁ。

 他の人から見るとえらく乱雑にモノが重なっているように見えても、案外本人にとっては意味のある並びになっていることは多いと思う。このまえTVで田原総一朗さんが書斎らしき部屋でインタヴューを受けている映像を見たが、それはそれは、震度3で瓦解するだろう紙の山がいくつも並んでいた。ところどころ互いに支え合っていて、これは他人が整理することは絶対無理だと思った。

 我が身の周りも、多少そんなところがあって、自分の中ではどの山にアレが、とわかっているのであえて移動しない、なんてことがままある。野口悠紀雄さんの超整理法で言うところの、現在進行中、中間的状態、不要、的な分別は、誰もが同じことを自分なりの方法で行っていることが多いから、見た目のキタナさと現実の整理度合いとは、全く別物なのだ。勝手にいじるな、と言いたくなることもあるだろう。

野口さんの、捨てる順番を決めていく整理法は、目から鱗だった。でも、実際は捨てられないのだが・・・

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でも、PCに溜まるゴミはいけない。
スマホなどではどうなっているのか、使っていないのでわからないのだが、PCでは、ネットで集めた情報のうち必要なものは誰しも特定のフォルダーに収めても、不要になっていたデータがブラウザ領域やシステム領域にどんどん溜まっていくことには、あまり注意が払われていないのではないか。

それだけではない。ブラウザで渡り歩いた情報はCookie情報として確保されているほか、次回迅速に表示できるようシステムが作られているから、自分で設定を変えない限り画像情報など容量の大きなものも多数ストックとして溜まっているのだ。

 

知り合いの何人もに説明したが、最近パソコン遅くなったんだよね、の原因はゴミ掃除をしていなかったから、ということが多い。

ことに大容量を食うのがOSのアップデート作業。PC動作の基盤だから、WindowsならMifosoftさんが更新情報を発信しては、PCがそれを受けてユーザーに更新を促す。オート設定にしてあれば、ユーザーが知らないうちに更新してくれている。

PCを終了しようとしたら、ブルー画面でシステムの更新をしているので電源を切るな、と言ってくることがあるのをどなたもご存じだろう。アレである。

 

そのとき、OSは新しいシステムに更新される一方で、何かバグが起こったりしたときに復旧できるよう、一つ前のシステム情報をそっくりそのまま必要な部分だけ保存しておく。

必要な部分だけ、とはいっても、更新が大きいモノだと平気で2ギガとか3ギガとかの容量を使う。そしてそれが目に見えない状態でハードディスク(HDD)のシステム管理領域に蓄えられているのだ。

 

テラバイトサイズのHDDをシステムに使っているから、簡単にいっぱいになんてならないよ、とおっしゃる方もいるだろうが、実はそうではない。

容積がどうこうではなくて、 OSが動くときに必要なモノを探し回る場所と旧システムデータの保存場所がリンクしているので、それが負の効果をもたらしてPCの動作をジワジワと遅くしていくのである。

 

これらのゴミ掃除は、一度行ってみると至って簡単。
行うことは主に二つで、ブラウザのゴミ掃除と、システムディスク(Cドライブ)のゴミ掃除である。

 

まずブラウザのゴミ掃除。

MはChromeユーザーなので、右上端の設定から入って詳細設定に行き、プライバシーとセキュリティーの項目最下段にある「閲覧履歴データを消去する」を行う。中にどこまで消去するかの設問があるから、普通はCookieとパスワードあたりを保持してその他はすべてチェックして消去する。

これだけでも、ブラウザは動きが軽くなるので、お試しあれ。Mの場合、そのときの作業内容によって映像、画像情報が多かったときは毎日消しにかかる。一日で500M以上のゴミが溜まっていることも良くあるからだ。

 

つぎに、システムディスク。
こちらは、Cドライブを右クリックしてプロパティに入り、ディスクのクリーンアップで掃除する。

このタブをクリックするとしばらくゴミ探しをしてから結果表示になる。いくつものジャンルにどのくらいのゴミがあるか示してくるので、溜まっているモノは事実上すべてチェックしてOKすれば良い。

また、この操作だけでなく、Win10だと結果表示の時に表示画面下に「システムファイルのクリーンアップ」もあるはずだからそちらも行うことをおすすめする。こちらが、じつはOS更新時にため込まれている過去システムのバックアップ情報で、むしろこちらの方が容量は大きい。Win7では、確か枠上にタブがあったように覚えている。

 

PCは人ではとてもできないような作業をごく短時間で行ってくれるだけに、その際に使ったメモ書きや抹線を引いた文書も膨大にあるのだ。いざとなったとき、それらを使ってデータ復旧、なんてことが必要になったときのために消さずに残している。言ってみれば、とても律儀で、深慮なのである。

 

お役所で、文書が見つからない、処分されている、なんぞと嘘ばかりついているが、PCはちゃんと保存しているのだ。

だから、無理しなくていいよ、と時々肩をもんでやらないとね。