理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

驚きのコスパ! ポケットサイズSSD新登場

Mです。

 USBメモリーが現状で一番使いやすいデータ携帯ツールだと、ついこのあいだ触れたばかり。
 確かにそうなのだが、今日、ビックリするようなニュースが湧いて出た。PC周辺機器でたくさんのツールを開発してきたI・O DATA(アイ・オー・データ)さんが、まるでカシオさんのG-shockみたいな耐震ラバーで囲ったSSDをつくってきた。

 

↓ これだ!

ハードディスクより小さく、速い!コンパクトボディのポータブルSSDが登場 | IODATA アイ・オー・データ機器

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 80mm四方で55グラムのSSPH-UTシリーズ。厚さはちょっと判らないが画像から推測すると15mm程度に見える。容量は240、480、960GBで、価格はそれぞれ7,800、12,200、22,100円とのことで、今月下旬発売だそうだ。USB3.0接続で、電源もPC(またはゲームマシン)側から供給されるので、まさにUSBメモリーのドデカ容量版である。HDDクラスの容量だけれど、当然駆動部分はないから音はしないし、発熱もわずか。ポータブルのHDDが人気者になれずに来たのは、まさにこの2点で問題を抱えていたからだった。

 作業データなどの持ち運びならもちろんUSBメモリーに軍配が上がるだろうが、最小容量タイプの240GBで8,000円を切るとなると、メーカー品の128GBタイプUSBメモリーより安いかも知れない。これだけの容量があると、PCのHDDに蓄えてあるデータを丸ごと全部収納して持ち運べるし、場合によってはシステムドライブをソックリそのまま予備保存することも出来てしまう。しかも、USBメモリーと同様、転送速度はHDDよりも速いし発熱もずっと小さい。そのうえ耐震ラバー付き、というのが憎いところで、落っことしても冷や汗をかかずに済みそうだ。

 これまでにもポータブルSSDはいくつもあったが、薄い切り餅のような味気ないスタイルで、まさに「USBメモリーの親分」の様な見てくれだった。衝撃は嫌うから、重さがあるだけ気を使う、という代物であまりアッピール度は高くなかった。そのくせ高価だから、ああ、そんなのもあるんだねぇ 程度にしか見ていなかったものである。

 しかし今回のSSPH-UTシリーズは、見た目にも脆弱さが消えているし手のひらサイズでポケットに放り込んでも違和感が無さそう。バッグの中にポンと入れておいても壊れる感じがしない。そのうえ大容量と来ているのだから、プレゼンに使う映像資料や動画資料をしこたま放り込んでも充分余裕がある。打ち合わせ先のPCとプロジェクターを借りられるなら、ポケットからコイツをつまみ出して繋げば、説得力のあるプレゼンが出来てしまいそうだ。

 ゲーマーさんたちなら、いくつものRPGデータを持ち運んで、仲間同士でワイワイ楽しむなんてことも簡単に出来てしまいそうだ。

 価格を眺めてみても、構造の工夫とアイデアに比べてかなり安く設定されていると思う。廉価版がどんどん出回っている64GBクラスのUSBメモリー(USB3.0タイプ)が2,000円台からだから、240GBのものが7,800円というのはまさに容量比そのもの。むしろちょっと安めに設定している。
 たぶん、I・O DATAさんの狙いは大容量USBメモリーの位置づけにSSPH-UTシリーズをはめ込もうとしているのだろう。そして、それは当たる、と思う。

 USBメモリーはとても使いやすいツールだけれど、小さいだけにどこに入れたか判らなくなってなくしたり、ポロリと落として踏んでしまうことがあるなど、厄介なところもあるのだ。それに比べると、将来的にはもう少し小さくしていくのだろうとは思うけれど、80mm四方のブロックは存在感があってしかも持ち運びやすいから、なかなか上手いところを狙っているように思う。

 もうすぐ売り出されるということだから、人気の度合いをしばらく眺めてみようと思う。