理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

真夏のPC 死なせはしないぞ!

Mです。

今日24日、東京で30℃超を記録したという。

まだ5月でっせぇ~! 驚くべき事態だ。

5月に運動会をやってしまおうという流れがだいぶ前に起こって、そこここで5月中の運動会が行われているようだが、5月最後の土日となる25,26日、全国的に更に暑くなるという。たぶん、運動会が多くの小学校で行われそうだ。かあちゃん、とうちゃん、熱中症大警戒。水と塩を忘れずに!

ここまで暑くなるのがはやいと、酷使しているPCにとっては、人間が暑さ対策に本腰を入れる前なので、むしろ熱暴走の危機にさらされやすくなる。暑いねぇ、といいながらもまだエアコンの掃除もしていない、という家庭がほとんどではないか。扇風機さえまだ押入から出てきていないかも知れない。
せめてPCには、扇風機の風を当ててあげて欲しい。声に出さず喜んでくれる(笑)はずだ。

Note PCの排熱対策とデスクトップの排熱向上策について前回までに書いたが、今回はそれでもヤバイかも知れない「真夏」対策に触れてみたい。

ネット上では、PC屋さんのサイトを含めて、いろいろな暑さ対策が掲載されている。でも、売らんかな意識丸出しのサイトは、まず意味がないと思って良い。追加でファンを使ったり、冷却剤を敷いたり、という方法は、結局のところ無駄なエネルギーを使うだけで本質的ではない。Note PCの下にファン付きの台を置く、なんていう商品があるが、申し訳ないが本末転倒だと思う。そのファンは発熱ゼロなんですか、と聞きたくなる。風を送るよりもまず、空気の吸入を楽にしてやるゲタの方がなんぼかマシなのだ。

デスクトップ向けには、ケース内の排気ファン(ケースファン)の交換を促すサイトもあるが、これも効率はどこまで上がるか不確定。そもそも、ファンを強くしてもその際に使用電力を上げてしまえば、給電するマザーボードコネクタまたは電源ユニットでの排熱も上がることにつながる。つまり、余計に熱くした分、ちゃんと排熱出来るのか疑問なのだ。そう考えれば、思いつくことはただ一つ「出来るだけ空気を流れやすくしてやること」に尽きるのである。玄関口に打ち水をして涼をとる、なんていう風流を楽しむ余裕はないのだ。

そう考えても、Note PCについては、既に披露した対策以上のことは難しいし、あれで充分だと思っている。あとは、扇風機の風をゲタの下にも届くようにしてやれば更に効率アップでいうことなしだ。

一方、デスクトップの場合は、まだ策はある。
ケースの排熱、吸熱部の穴開けで、だいぶ冷却能力は増すのだが、それでも真夏はヒヤヒヤものだ。是非とも実施して貰いたいのは、真夏前のCPUヒートシンク掃除だ。

それって何、とおっしゃる方こそ、是非一度ケースを開けて観てもらいたい。

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PCのサイドパネルを開ける(普通は正面から見て左側)と、中央上やや左付近に隙間いっぱいのフィン構造のかたまりにファンがくっついた代物がある。

上の写真は取り外したものだが、こんな姿のパーツがあるはず。それがCPUクーラーユニットだ。

都合良いことに、この写真のファンやフィンにはかなりのホコリがへばりついているのがわかる。

CPUは、平たい四角の板に収まっていてマザーボードのソケットという構造にはめ込まれている。その板表面が放熱板なので、その板に銅やアルミ製の平面をピッタリとくっつけて固定するのが放熱用ヒートシンクという構造。櫛板(上述のフィン構造)を持つ金属ブロックである。オートバイのエンジン表面に同じような櫛板構造があるので観たことがあるだろう。原理は同じで、金属の表面積を櫛板で最大限に大きくして、空気に熱を持って行かせようという理屈である。

オートバイの場合は、それ自体が空気の中を動いていくので、何もしなくても勝手に空気が櫛板の間を通って熱を持ち去ってくれる。ところが、PCの中のヒートシンクは動けないので櫛板の間の空気は留まったまま。だからそれを動かすために櫛板にファンをくくりつけて強制的に空気を当てる。そうやって櫛板の隙間を空気が押しやられて外に出ていくことで、ヒートシンクに移ってきたCPUの熱が持ち去られていくという理屈。だから、ヒートシンクのファンが停まったりしたら一大事。数分でPCは停止してしまう。保護機能で停まってくれればよいが、場合によってはCPU内部のICが焼損して「ハイそれまでよ!」となるからコワイ。

説明が長くなってしまった。やって欲しいのは、ここのお掃除。

このヒートシンクの櫛板にホコリが溜まるのである。ファンがホコリを吹き付けているため、長い間に部屋のホコリをヒートシンクの隙間に押し込んでいくのだ。だから、このヒートシンクのホコリを取り除いてあげる作業、それを行って欲しい。
ファンにもホコリがこびりついているはずだから、そのホコリも取り除きたい。

方法は簡単。ヒートシンクにファンを留めているネジを抜いてファンを外す。そうするとホコリがびっしりと付いてしまったヒートシンクが姿を現す。一度も掃除したことがない、という場合は、しっかりと溝を埋めるほどにホコリが固まっているかも知れない。
掃除には使い終えた歯ブラシと掃除機があればよい。掃除機は中間ホースで吸う。歯ブラシを軽く当ててホコリをこすり取りながら掃除機で吸うのである。奥の方にまでホコリが溜まっていて歯ブラシが届かないという場合は、DIY店などで売っている卓上ほうきなんかが使える。ないときは、ちょっと面倒だがチョコの容器程度の厚紙を切ってこすっても良い。とにかく、櫛板表面にこびりついているホコリを落としてやればよい。

↓ 無印良品さんで扱っているベトナム製卓上ほうき。こんなので、奥のホコリも掻き出せる。

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エアスプレー(エアダスター)で吹き飛ばすのが良いという人もいるが、吹き飛ばしたホコリを周りに撒くよりは掃除機で吸い込んだ方が理屈に合っている。

一方で、外したファンに付いたホコリは歯ブラシでこすれば簡単に落ちる。これも掃除機で吸い込めばOK。
あとは、元通りにネジ留めすればおしまい。
ついでに、CPU以外の部材やメモリー周り、電源線などにこびりついたホコリも掃除機のホースを当てて吸ってしまえば完璧である。

ここまでやると、まず真夏の室内でもPCはちゃんと働いてくれるはず。
もちろん、ケースからの排熱場所になるPC背面には充分なスペースを確保しておくのが前提です。

ここまでやっても、それでも不安な方は、掃除した上でさらに奥の手。

なんのことはない、真夏はサイドパネルを外してしまう、のが最良の策。

扇風機の風がサイドから吹き込むようにしてやれば、それこそ鬼に金棒。エアコン不調で室温が30℃を超えたとしても、これでPCは問題ないはずだ。

マザーボードによって設定に差はあるが、普通はCPU温度が75℃あたりを防御的シャットダウンの設定温度にしていることが多い。Mの経験上、酷使している状態のCPUは、きちんと排熱していて室温プラス30℃あたりにある。瞬間的にプラス40℃を超えることもあるが、連続的にそうなることを観た経験はない。つまり、ちゃんと排熱さえ出来ていれば、75℃にはなかなか達しないと思っている。

サイドパネルを外してしまうと、いつでも掃除できる、という利点もある。
見てくれは悪いが、真夏はそれも可、ではないか。

PCだって、薄着になりたいだろうから。