Mです。
USBメモリーの価格低下が著しい! かもしれない。
作業に使っているキーボードの反応がおかしくなってしまった。Dのキーが反応しない。結構使うキーなので放っておけない。近所まで打ち合わせで出向いたついでに、秋葉原に立ち寄ってで調達してきた。もちろんお兄ちゃんたちがたくさん集まるエリア。
とはいえ、購入目的はさすがにジャンクではない。ジャンク屋さんで扱っている新品を物色。ちょっと時代遅れになったり、廃版になったものが一時期だけドッと流れてきては消えていく、というタイプの新品狙いである。そういう類の品物が得意な店に行くと、実にタイムリー。USB有線マウスが抱き合わせになった箱売りのUSBキーボードが3ヶ月保証付きでなんと880円。マウスなしでは500円の箱売りもあったが、せっかくだからマウス付きを購入した。
とそのとき、レジ上にびっしりと吊り下げられている価格リストを眺めていたら、USBメモリーの価格が驚くほど下がっているのに気付いた。しっかりしたブランドものにもかかわらず、先月初めの価格の半分以下になっているではないか。32GBのフラッシュメモリー(○○disk製)が370円だって! ウソだろ~って思って、お兄ちゃんに聞いたら、先月末から一気に相場が下がったのだそうだ。何でなの、と聞いたが理由はただ、ダブついているらしい、というだけで本当のところは判らない。韓国への半導体、液晶原材料などの輸出厳格化を打ち出したことでいろいろ波紋が起こっているさなか、在庫をはたいてお金に換えてしまおうというのか。それとも、どんどん大容量化していくカード型メモリー市場に押されてUSB媒体が衰退しているのか? あるいはまた、Type-C規格が本格化していく流れの中で旧タイプのUSB規格は続かないと見てたたき売りに走っているのか。
どうにも理解しがたいのである。
↓ 調べてみると、32GB USBメモリーの価格は最安値ものは昨年末既に底値状態で、平均価格もここ1ヶ月で急落していた。ブランドものも一気に下落したということだろう。(価格コムさんのデータを転載させていただきました)
ユーザーとしては、USB3.0グレードで十分使い勝手がよいから、安くなるのは ”結構毛だらけ” だが、ちょっと不思議な動きだ。
Mが毎日使っている64GBのメモリー(3.0規格)は、2年前に結構安いと思って確か1200円で買ったものだ。ほかにも32GBタイプを2本使っているが、同時期にそちらは980円だったものだ。それが、いまは半分以下の価格。本当に、半導体業界の価格競争は熾烈だと思う。必ずしも旧式だから、などという理由ではないのにこの下落速度は驚くしかない。しかも、そのリストでは16GB以下の記載はすべて抹線で消されている。つまり、もう16GB以下は売れない、ということなのだ。きっとそれらの容量のメモリーは、間もなくどこかの店で100円箱に入って売られることになるのだろう、と予想している。
↓ 上が、今回370円で買った32GBモノ。下は愛用の当時1200円の64GB。
そもそも、文書やプレゼン資料などを持ち歩くのに重宝しているUSBメモリーの必要容量は、実際上32GBでも充分すぎるくらいだ。16GBだってDVDディスク4枚分ある。映像資料をふんだんに使ったって、それでも半分も使わないのだ。ということは、プレゼンなんかに使うための資料は、もうすぐ100円メモリーに案件毎に収納していけばいいことになりそうだ。
それはそれで、とても便利。ディスクに番号を振って、案件と1対1対応させればよいから、複数案件を大容量のメモリーに混在させておく必要がなくなる。どこに入れたっけ、なんて慌てなくてすむ。
ただ、記録媒体がどんどん進化して旧い物が使えなくなる、ということを何度も経験してきている爺さんとしては、どんどん安くなるアイテムは、一方で恐怖を呼び起こす。もしかして、これももうすぐ使えなくなるの? と思ってしまうわけである。当時とても重宝していたMOは、今や化石のような存在だ。
が、USB規格はフロッピーやMOが無くなってしまったようなことにはならないと思っている。実に使いやすい仕組みでPC側のコネクタとして多用されているからである。Windowsの回復ディスクやBiosのアップデートにも標準的に利用されているという点も、捨て去られにくい方向にはたらくと思う。
爆買いしても意味はないが、どこかで16GBや8GBクラスのUSB3.0規格が100円箱に入ってこないかな、とひそかに狙っているMである。