Mです。
3ヶ月ほど前に、これいいなぁ、と思って取り上げたI・O DATA(アイ・オー・データ)さんの携帯用SSD(驚きのコスパ! ポケットサイズSSD新登場 - 理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで)が、短期間に性能アップして再登場すると発表された。
型番SSPH-UT が、SSPH-UA になって新登場となる。7月末発売だという。
初代 UT
2代目 UA
・・・見た目は、同じ。
転送速度が読み書きとも初代UTシリーズに比べて3割ほど速くなった。読み込み速度で比較したとき、初代が約350MB/sであるのに対して、2代目は約440MB/s。もちろん、全く同じ条件での比較である。
上の写真のように、見た目は変わらないが、若干重くなって(55g→61g)価格は初代の7月10日価格から1,000円ほどアップし、480GBタイプが11,700円、960BGタイプが20,100円とのこと。初代にあった240GBタイプは2代目にはラインアップしなかった。どうせ買うなら大きいほうに人気があったのだろう。
大容量記憶装置ということで見ると、1TB(1000GB)クラスのHDDが、性能差無視で現状5,000円から10,000円の間にいる。だから、大容量記憶装置として比べると、およそ2倍の価格といった感じだ。持ち運びが容易で、落としたくらいじゃ壊れない、という安心感がこの価格差なら選択の意味は大いにアリだと思う。
また、ポータブルの代表格USBメモリーと比べると、同じUSB3.0規格で1TBは数えるほどしか無くおよそ70,000円で売られているから、それに比べれば格安ということになる。なにしろUSB3.0メモリーは512GBでも30,000円台だから、SSPH-UAの480GBタイプが12,000円以下というのは、お得感が大きいのである。
↓ キングストンさんの1TB USB およそ7万円なり
USBメモリーが極小のからだに半導体を詰め込んでいるのに対して、ポータブルとはいえ、SSDは熱的にずっと有利なサイズで構わないから出来る設計価格なのだろう。
両者はその用途が明らかに異なっていて、USBメモリーはいつでもどこでも使えるサイズが最大のメリットだから、それほど大容量は要らない。一方、SSDは持ち歩けると便利とはいってもあくまでも大容量のデータ保管、移動をかなえてくれる記憶装置そのもの、といった意味合いが強い。対ショック性まで言い切るのは、回転ディスク型記憶装置の弱点を克服したという意思表示で、新しい世界なのだと捉えたい。
たった3ヶ月で3割の能力アップを図ったということは、それなりの経費をかけても良いと判断したからにちがいない。当初のもくろみ通り、あるいはそれ以上に初代の売れ行きが良かったのだろう。何をどう変えたのか知らないが、転送速度3割アップというのは、規格が同じモノどうしではそう簡単ではないと思う。基板のプリントサイズ、導線組成など、それなりにコストをかけて改造したのだと想像する。
転送速度アップは、この装置が、外部記憶装置としてゲームマシンでも多く使われ出したことに関係しているのかも知れない。ゲーマーさんたちはマシンの速度アップに情熱を注いでいる。彼らのアイテムとして用いられ出したのだったら、速度アップは避けて通れない。いや、それなくしてこの先の展開はおぼつかない、ということになる。
ゲーマーさんたちとはかなり違った世界にいるMだけれど、それでも外部記憶装置として「速くて 丈夫で ポケットにポン」は、魅力的だ。
どれどれ、月末は秋葉原の新品屋さんを偵察だな。