薬剤師Y子です。
私は子供の頃からタバコの煙が苦手で、喫煙する人と同席するのが苦痛でした。
せっかく同窓会に出ても「吸ってる人」に近づくことは出来ないので、その人たちとは最後まで一言も話せずに帰ってきたことがあります。
子育て中には、息子たちを他人のタバコの煙から守るために、よく外出先でキョロキョロ、ウロウロしました。
だから「ここは禁煙」と明記された場所が長い年月を経て少しずつ増えてきたことを、心から歓迎しています。
でも最近、従来の「煙が出るタバコ」を吸っている人が誰もいない場所で「煙は出ないけれど、本人にも周囲の人にも有害な加熱式タバコ」を吸っている人を、ちらほら見かけます。
そして、その中には「加熱式タバコを選んで吸っている自分をカッコイイと思い込んでいるように見える人」が、含まれています。
そういう人たちに対して薬剤師Y子は「あなた、どちらかと言えばカッコ悪いです! 『実は私、ニコチン依存症なんです』という『告白』をする場所は、そこじゃないですよ!」と、声を大にして伝えたいです。
加熱式タバコの害に関しては、こちらの記事がオススメです。
日本呼吸器学会も「非燃焼・加熱式タバコや電子タバコに対する日本呼吸器学会の見解」として、このような文書を公開しています。
http://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/photos/hikanetsu_kenkai.pdf
これらを読んでいただければ明らかなように、加熱式タバコを吸いたい方は、まず、そのタバコが自分にも他人にも有害であることを認識し、もし「それでも吸う」のなら、外にいるときには必ず喫煙所に移動する必要があります。そして、ご自宅でも「喫煙しない人や動物の受動喫煙を防ぐ」ための対策を、しっかりと考える必要があります。
たとえ煙が見えなくても、ニオイが少なくても、タバコを吸えば、あなたは「加害者」になる可能性があるのです。
「だったら禁煙しようかな?」と思った方、まず、こちら日本医師会の「禁煙は愛」サイトで、ご自身がニコチン依存症かどうか、チェックしてみませんか?
そして「禁煙治療を受ける」という選択肢についても、ぜひ考えてみて下さい。
こちら国立循環器病研究センターのサイトには、ニコチン離脱症状を克服する方法も詳しく書かれています。
思い立ったら禁煙。
その時は「今」かも知れません。
そして子育て・孫育て中の皆さん、大事な子供さんが「タバコを吸わない人」になるように、気を配ってあげて下さいね。