理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

妊婦さんにインフルエンザ予防接種を!

薬剤師Y子です。

私は今年も、インフルエンザワクチンの接種を受けました。

昨年は全く副反応が起こらなかったのですが、今年は少しだけ局所が腫れ、わずかに倦怠感も。その夜は早めに寝て、次の日に起きたら、もう副反応は消えていました。

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接種の当日、一緒に順番を待っていた知人女性から「Y子さん、この予防接種って、妊娠中や授乳中の人は受けたらダメなんですよね?」と質問されました。

とんでもない! どちらも受けられるし、特に妊婦さんには是非とも受けて欲しい!

その場では長々と話せないので「そんなことないですよ~。妊婦さんにも授乳婦さんにも赤ちゃんにも無害で、メリットの方が大きいんですよ」とだけ伝え、あとで彼女が納得するまで詳しく説明しました。

 

「胎児に悪影響があったり母乳に移行したりするので妊娠中や授乳中は使えない薬」の存在が知れ渡っている上に、ワクチンに関してネット検索すると「反ワクチン派」の主張も目に入ることが多いから、誤解されやすいんですよね~。

薬剤師として働いている現場でも、ワクチンや薬やサプリメントについて様々な誤解が想像以上に広がっていることを強く感じます。

 

こんな記事も見つけました。

www.newsweekjapan.jp

 

パックンが書いた上記の記事は「はしか」に関するもの。

話を、都内で今シーズンの流行が既に始まった季節性インフルエンザ、そして「妊婦さんや授乳婦さんは、どうすべきか」に戻します。

 

こちら、東京都の公式サイトです ↓

www.metro.tokyo.jp

 

妊婦さんの場合、インフルエンザに感染すると重症化する場合があるので、ワクチン接種が勧められています。

日本で使われてるのは「不活化ワクチン」で病原性はないし、胎児に悪影響を及ぼしたという報告もなし。妊娠中のワクチン接種によって、生後6か月までの乳児のインフルエンザ罹患率が低下。生後6か月未満の乳児へのワクチン接種は認められていないので、そういう意味でも妊婦さんへのワクチン接種、絶対オススメです。

 

一方、授乳中の女性は、妊婦さんと違って「インフルエンザの重症化リスクが高い」わけではありません。また、お母さんが接種を受けても「母乳を介して赤ちゃんも予防効果を得られる」わけではありません。でも授乳中の女性がインフルエンザに罹ってしまった時、近くで過ごすことが多い赤ちゃんにうつってしまうことは大いに考えられます。

薬剤師Y子としては、私に相談してくれた授乳婦さんが「接種を受けたいのだけれど子供に有害かも知れないから我慢しているのか」「人混みに行く機会が多いのか」等を考慮して、慎重に答えたいです。

 

インフルエンザに罹ってしまった時のことも含め、こちらのサイトが一番わかりやすかったので、是非ご覧ください ↓

omaezaki-hospital.jp

 

これから次第に寒くなりますので、皆様、ちゃんと着て、ちゃんと食べて、ちゃんと休んで、助けを求めるべき時には声を上げて、生き延びて下さいね。