理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

ただいま、モニター修理に挑戦中!

Mです。
 先週半ば、ヤフオクでCPU探しをしていたら、画面上を流れる商品欄に、500円表示の横長モニターが現れた。

 横長モニター、という表現自体、チョット化石っぽい。なにしろ、未だに17インチの
1280×1024(横幅:縦高=5:4)を使っているMにとっては、いま風の画面は横長なのである。

 自宅のテレビも、ハイビジョンと銘打った35型ブラウン管テレビ。映りは悪くないしブラウン管独特の奥行きのある色表現で目に優しいのだが、いかんせん古い。最近のワイド画面用映像は、画面選択がワイド表示になっていても左右が少しずつ欠けている。時刻やテロップの端っこが無いが、困るほどではないから笑い飛ばして使っている。

 いま現在、PCの画面設計は、基本的に1920×1200(16:10)で行われているそうだ。ハイビジョン対応の映像は、ご存じ16:9で配信されている。さすがのMも、モニター交換の潮時かな、と感じていて、少しばかり前からジャンク屋さんを巡って今様モニターの探索はしていた。21から24インチ程度を探してみると、そこそこ値が張っていて、かなりショボいものでも7,000円が下限だった。
 そんなときに500円商品の画像だったから、即、CPU探索をやめてモニター探索に変更となった。

 ヤフオクに入って探ってみると、ありました。さっき流れたのは、少し前の24インチDELLモニターだった。アスペクト比は16:10の1920×1200で、まさに探しているタイプではないか。

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  2408WFPという型番で、調べてみると2008年に売り出されている。当時としては先を見たハイスペックで、価格は12.8万円とあった。うへぇ、モニターに10万超えは、考えられない! PC本体だってせいぜい3万円で作ってる。雲の上のお話である。

 出品者のコメントには、落雷停電後に映らなくなったから部品取りにどうぞ、とあった。

 なるほど、落雷ねぇ・・・

 これは、治せるかも、と思った。落雷時のサージで電子機器が死ぬときは、大抵、電源ユニットでヒューズが飛んで機器の本丸を守っている。これもそうなんじゃないかと感じたのだ。
 とすると、予想通りなら、ヒューズを交換してやれば生き返るかも知れない。
 どうやら一度お流れになったオークションらしく、残り1日なのにエントリーはゼロ。いっちょ、賭けてみるか、と思って500円で入札。
 終わってみれば、誰も入札してくる人がなかったらしく、夜のうちに落札していた。
 送料込みで2,000円チョットのお買い物だった。

 その商品が、昨日の午前中に届いた。
 とても几帳面なユーザーさんだったらしく、外箱から梱包材まで欠損無しで備品もDELLマークの入ったビニル袋に入っている。まるで昨日買って来ました、みたいに見えてビックリ。開梱してみれば、本体にほとんど汚れ、擦れ、へこみなどもなく、いわゆる美品である。

 さあて、問題は不稼働の原因だ。
 裏を見ると、脚を留める部分にあるビス4本以外にネジはない。ということは、プラスチック枠のはめ込み構造。薄手のマイナスドライバーを周辺の合わせ目に食い込ませ、少しだけ差し込んだまま横にスライドさせる。爪を探すのである。爪に近づいたら少し柄を深く差し込んで、こじる。パチッと鳴って爪が外れてくる。焦ってはいけない。焦ると爪が折れたり枠にヒビが入る。
 そんな作業を続けること10分ほど。メデタク、パネル全開。金属カバーを外して、ご開帳。

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  内部も至ってキレイで、ホコリも溜まっていない。きれいな部屋で、タバコもなかったらしく臭わない。ここまで、予想以上の展開だ。

 さて、このあとも予想通りの展開になってくれるのか?
 ヒューズは、と探すと、右上位置に色違いの茶色基板があって、そこが電源部だと判る。外部電源コネクタ近くに白い棒が一本ある。どうやらセラミックヒューズらしい。
 テスターを取り出し、ヒューズの導通チェックをしてみる。

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 ビンゴ~~~! 導通ゼロ。切れている。

 まずは、ここまで満点で通過。あとは、ヒューズの交換だ。
 ただ、セラミックヒューズを使っているということは、安物のガラスヒューズでは、この装置のニーズに合っていないのだろう。手元に3Aクラスの通常管ヒューズならあるが、セラミックタイプは持っていない。しかも、あまり見かけない4Aタイプが付いている。午後、秋葉原方面で打ち合わせがあったので、そのあとでパーツ屋に寄ってみた。ところが、どこにも目当ての規格モノがない。帰ってきてからネットで探すと、ドンピシャではないけれど、ほぼ同等のヒューズが6本400円で売られていた。送料無料、ポイント使って240円也。早速注文した。

 映像機器は、心臓部を守るためにいろいろな工夫をしていて、第一の防壁になるヒューズもしっかりと選ばれているし、その次の変圧部にも工夫がなされている。見たところ、当該機の変圧部の各部品には、焼損を疑わせるような変化はなかったし、コンデンサ類の膨らみも皆無。多分、第一防壁で災難は防がれているだろうと感じた。

数日でヒューズが届くはずだ。
交換して稼働することを祈るのみ。