薬剤師Y子です。
私はタバコと名のつくものを全く吸わず、吸う人と一緒に暮らしたこともないのですが、知り合いの中に「電子タバコや加熱式タバコは無害」と思い込んでいる人が結構いて、その数の多さには本当に驚かされます。
その人たちから「タバコやめたい。ニコチンに依存したくない。で、これなら吸い続けても大丈夫だよね?」と聞かれることが多く、そして質問を受けたからには正確に答えたいので、それらに関する最新情報を求めて、よくネット検索しています。
皆様ご存じのウィキペディアには「電子たばこ」という項目があり、けっこう頻繁に更新されていて読み応えがあります。そして「長いし難しいから全部は読まない」人が多くなってしまっています。
2019.12.1 の時点で上記ウィキには
電子たばこ(でんしたばこ、英語: electronic cigarette, e-cigarette, e-cig)とは、ニコチンを基本とした液体を蒸発(気化)させ(利用者が)吸引し、紙巻きタバコを吸うことに似た経験をするための、紙巻きタバコに似た形状の器具[1]。マイクロプロセッサで電熱線に通す電流を制御する。専門用語では電子ニコチン送達システム (Electronic nicotine delivery systems, ENDS)と言い[2]、英語圏の俗語では、器具のほうは「ヴェポライザー」や「vapeヴェイプ」とも呼ばれる。
と記載されています。ここまで読んだだけで「お腹いっぱい」だと、私の知人の一人は話していました。
電子タバコと混同されやすい加熱式タバコに関しては、私自身も前に書いたのですが『従来の紙巻きタバコと同じように自分にも他者にも有害であることを認識し、それでも吸うなら「喫煙所」で。そして自分が吸っても吸わなくても、子ども達については「吸わない人」になるように育てましょう』という意見が、今の日本で大勢を占めているように思います。
一方、電子タバコ(上記ウィキペディアの「電子ニコチン送達システム」。英語圏の俗語で器具を「ヴェポライザー」や「ヴェイプ」と呼んでいるもの)に関しては、このところ新しい記事が頻繁に公開されています。
こちらは今年8月の記事で米国の話。
これは 9/20 の記事。是非とも多くの方に読んでいただきたい内容を含んでいます。
そして先月の記事。米国ではウォルマートが全店で電子タバコの販売を中止し、アップルストアでも関連する全181のアプリが削除されたとのことです。
そんなこんなで、薬剤師Y子が知人から電子タバコについて質問されたら、まず「簡単に言うと、電子タバコのメーカーが『従来のタバコによってニコチンに依存するようになった人たち』をターゲットにして繰り広げる宣伝に騙されないで欲しい。メーカーは、自社製品に依存して買い続けてくれる人たちを育成しようとしているわけだから」と忖度ぬきで答えます。
その上で、その知人が納得するまで何度でも、まだ今は電子タバコという「有害事象の全容が人々の目に曝されていない製品」の普及途上であること。この時点で「あなたの1つしかない大事な体」が「データを集めるために差し出されること」に私は賛成できない、と伝えようと思います。
そして、ニコチン依存から脱したい人たちには、もちろん全面的に協力します。
平均寿命が長い今の日本で「人生の最後の日まで幸せな気分で生きていく」ためには、ときどき最新の情報をチェックし、それらの情報は誰が何のために発信しているのか吟味して、自分の行動を決めていく必要がありますね。