理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

ハードディスク 寿命はどのくらい?

Mです。

 大容量保管装置についていろいろ思いを巡らしている中で、ハードディスク(以後HDDと記す)自体がどれくらいの寿命を持っているのか、そしてまた、製品として売られているHDDの寿命にどれくらいのバラツキがあるのか気になっている。
 いろいろなメーカーがあるわけだが、彼らが口にするのは、使用頻度によってまちまちなので比較できないが、と前置いて、3~5年が寿命、と口を揃える。うへぇ、そんなに短いのか!?が、正直な感想で、これはどなたも同じように感じるのではないかと思う。

 大容量保管装置について書いたときに登場した、Western Digital社のRedシリーズは、サーバー用なので長期の連続使用に耐える、と標榜している。だったら、Redシリーズは死なないのか、といいたくなるが、当然そんなことはない。同社のHDDには、GreenシリーズとBlueシリーズもあって、耐久性の順位で比べると、G<B<Rだと言っている。ジャンク屋でばかりHDDを探しているMのような輩は、同じ値段の付いているHDDがゴソッと入れられたコンテナから、製造年とメーカー、そしてWDならば色も指標にしてめぼしいものをピックアップしている。大抵は製造から5年以上経過しているものばかりなので、メーカーサイドからいうと既に限界寿命越え、ということになるのだが、実際のところはそれをさらに10年近く使っていて、HDD自体のトラブルは片手に満たない。つまり、現実はずっとずっと長持ちしている、ということになるのだ。

 そんなHDDの健康度合いを診断してくれるソフトが、無料版でいくつも出回っている。もちろん有料版もあって、いろいろなサイトで売り込みをかけている。
 無料版は、基本的に累積稼働時間と電源OnOffの回数をおさえた上で、稼働中の動作温度と読み書き速度をチェックしながら、異常発生がないかどうかを見ている。
 有料版は、それらの機能はベースで、そこに、ディスク表面の検査、ヘッドの動作のスムーズさなど、機械的な性情変化をモニタリングしているようだ。有料版の高度検査は、HDDの異常で一番厄介な、ディスクの構成単位ともいえるセクターの不良を見つけるのに役立つ。セクター不良があると、ヘッドがその領域を通ったときに情報を読みとれないので動きが止まり、読み込もうとして同じところを繰り返しサーチする。このような動きを、トラブルとしてチェックしてくれるということらしい。

 とはいえ、いくらこのようなソフトを使ってHDDを監視していても、相手はやはり機械なのだから、壊れるときには一気におかしくなる。シーーーチョン シーーーチョンとHDDのヘッドが同じ動作を何度も行うときの音がしてきたら、何を置いても直ちに、そのHDDから大事なデータだけ抜き取る行動に出なくてはならない。早晩、アクセス不能に陥ることは確実である。

 以前、物理的フォーマットをし直す、ということを書いたが、実は、先日トラブルを起こした息子のPCから取り出したHDDは、一台がアクセス不能状態になっていた。Win10さんの修復機能とかで、マシン内のHDDを片っ端から荒らしてしまい、「そこに居るのは判るが、見えん」という状態になってしまったのだ。そのHDDを、昨夜からLow Level Formatにかけていた。容量は500GBで、19時前から始めて、朝見たときには終わっていた。その後、今度はWindowsでのフルフォーマットをじっくり実施中である。
 これまでにも同じ方法で、一度トラブルを起こしたHDDを工場出荷状態に戻してからフォーマットしなおしては、再利用してきた。結果的に、Low Level Formatが可能だったものは全部正常化して使えている。本当にダメになったHDDも何台かあるが、それらはPCに認識さえしてもらえない状態になっているので、本当に寿命が尽きている、という言葉が当てはまる。言い換えれば、PCが認識可能なHDDなら、もう一度復帰する可能性が高いのだから、それらは寿命だったとは言えないのである。

 そう考えると、メーカーのいう寿命とは、それこそ何なのだろうかと思ってしまう。
 下のグラフは、米国のBACKBLAZE社という、HDDデータの復旧屋さんがまとめているもので、HDDの生存率である。

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 メーカーのいう3~5年でおかしくなるHDDが20%ほどある一方、残りの80%はそれ以降も生き続けているのが現実だ、という点が面白い。グラフでは、どんどん「死に続けていく」ように見えるかも知れないが、同社の報告書の本文では、残りの80%はその後も働き続けているものが大半だ、と書いてあるのだ。つまり、販売されたHDDのうち5台に1台は初期5年にトラブルを起こす可能性があるが、それを越えたものは結構長生き、ということだ。

 何のことはない、ジャンク屋で買ってくるHDDはほとんど5年超だが、この生き残った80%グループにいた猛者たちだから、むしろ安心して使えるとも言える。

 こんなMだが、試しにHDD検査ソフトを買ってみようと思っている。
 手持ちのHDDを片っ端からチェックしてみて、ジャンク屋上がりのHDDたちの現在をとくと拝見してみたいのである。

その結果は、後日報告しようと思っている。