理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

英国発案マレーシア生産の焦点調節式眼鏡

Mです。

 高校時代から近視で、しかも左右で視力に差が大きい。年齢のせいで眼球がしぼんで来たらしく(前後方向で短縮)、近視の度合いは進まなくなったのだが、一方で老眼傾向が増大してきて近接視力が衰えた。Mの母の世代だと「縫い針に糸が通せない」と嘆いた現象だ。
 さすがにこの表現は聞くことが稀になったが、新聞の文字が読みにくい、書類の文字が小さ過ぎる、と言って館ひろしさんがおもむろに掛けるルーペ眼鏡が、いま流行りだ。なにもその眼鏡の上に座る必要もないのに、何人ものおねえさんがお尻に敷く、というパフォーマンス入りの ”あれ” である。

 巷では、同じような代物が安いものだとワンコイン(\500)から出回っているが、どれも基本的にはごく近くの対象(目の前30センチ程度)を拡大して見ることを目的にした単焦点レンズだ。だから、その眼鏡を掛けたまま遠くを見ることは無理だし、少し遠く(例えば1m以上先)を見ることも難しい。

 そんな分野に、ちょっと面白い製品が顔を出したようだ。
 今朝の情報メールに、焦点を調節できる近距離用拡大眼鏡の紹介が入ってきた。
昼休みに調べてみたら、英国案出でマレーシア製のプラスチック眼鏡で、主レンズの後ろに左右に動く同形状のレンズが少し離れて組み付けられている。これが、フレーム左右に付いているネジを回すことで移動し、焦点距離を変えられるとのこと。英国で考え出されているという点には、ちょっと興味が湧いてくる。
 それが、ネット販売でおよそ4,000~7,000円で売られていて、ごく近い距離用とPC画面程度の距離用の2種が用意されている。

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 ここでさらに興味深いことに、同じ理屈で違う形状のものが、ネット販売ではなく眼鏡屋さんでも商われていることが分かった。そちらは、楕円形の可動式のレンズが主レンズの後ろに付いている。

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 メガネ○ー○ーさんが扱っていた。価格は4,000円程度で、ネットでも扱っている。形状の違う副レンズが目立つので、ちょっと野暮ったい感じもするのだが、こちらは、ごく近い距離から数メーター程度まで対応しているようで、老眼&遠視&近視に対応という説明がある。前者より、こちらの方が適用範囲が広い感じがするが、実際はどうか分からない。あくまでも臨時の調節であって、全ての距離に対して同じ調節のまま対応できるわけではないから、間違えてはいけない。

 いずれにしても、老眼傾向になっている中高年の補助メガネとして、これらはそれなりに重宝だと思う。

 館さんCMのものは、単焦点であるが故に見える範囲が固定されてしまうが、2枚組可動式レンズメガネは、その距離をある程度調節できるので、見たいものの位置や作業の内容によって途中で変化を加えることが出来るから、自由度が増すことは確実だ。

 とは言っても、もちろん、全距離に対する視力矯正は不可能だから、この補助メガネでクルマを運転したりはゼッタイ無理。焦点距離調節可能、という言葉に期待を膨らませすぎることは禁物である。

 細かな細工物を作るときや小さな基板をハンダ付けするときなど、Mはスタンド式の虫眼鏡を使う。拡大率は3倍なので、極細のハンダごてで小さな抵抗をピンセットでつまんで、というような作業も難なくこなせる。そんな作業にこれらのメガネが使えるかどうか、ということになるといささか疑問だが、少なくとも、読書や図面の読み込みのような作業では、有用だと思う。

 今度眼鏡屋さんに行ったとき、置いてあったら是非とも試してみたいものだ。