理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

軽症患者さんは防護服を着てホテルに移動 なんていかが?

Mです。

 

小池さん、軽症患者ホテル移送 英断です!

東京都民の皆さん、小池知事で良かったですね。

 これまでの方々では、こんな事態にキビキビと決断して行動に移ることはできなかったのではないだろうか。

 政権与党との関係、財界との関係、等々で、要らぬご意見、はたまた横槍、いろんな外圧がかかって、マスク2枚なんていうトンデモな忠言?によろめいては本筋から離れてしまう結果に陥ったのではないか、と想像するのである。

 ところが小池さんは一味違っている。

 そもそも、男どもに負けない自分を創っていけるようにと、単身エジプトに飛び出して、独自の世界観を作ってきた人だ。記憶に残っているのは、テレビ東京WBSのキャスターを務めていたころの姿だ。いろんな専門家を招いては、なかなか鋭い切り込みでキャスティングしていた。聞き上手でありながら、言いたい事はちゃんと言う。若かりしころの姿に、Mにはちょっと厚化粧じゃん、と見えていたが、それも痣があったからという理由をだいぶ後になって知って、ごめんなさい、と詫びた。

 その小池さん、爆発的にCOVIDー19患者が増える可能性のある状況下で、軽症の患者さんたちを、病院から都が借り上げたホテルに移って個別静養してもらうと決断した。協力するホテル側もエライと思う。先日期待を込めて発言したあとで、ちゃんと協力に踏み切ってくれたAPAさん、この仕組みに入ってくれているのでしょうか?

 とにかく、重症患者の管理は、既存のICUで管理するしかなく、その数も限られているのだから、大きな病院が多い東京とはいえ医療崩壊までの時間的猶予はそれほど長くない。それでなくとも、検査を行えば行うだけ陽性患者が増えるのは当然なのだから、トリアージを効率よく実施して、重症患者を死なせない医療に傾注しなくてはいけない。

 感染したからといって、エボラ出血熱のような致死率の高いウイルスではないのだから、重症化しないように、通常の肺炎予防措置などで十分に対応可能なのだ。そのような患者さんたちは、重くならないように静かにシングルルームで過ごして回復してもらう。実に理にかなった対応だと思う。

あさって7日から実施に移る、という速度感も十分だと思う。

と、それを聞いてから、その実施方法について、Y子と話をした。
移送はどうするのだろうか、という点について話し合ったのである。

 「軽症患者さんは自分でタクシーかなんかで移動してね、○×ホテルの□△号室ですからね」 なんてことはあり得ないから、公的な組織の車両なんかで移ってもらうのか、と考えたが、それだと、毎回使用した車両をはじめ数々の物、設備などで消毒措置が必要になって効率が悪い。

 結論から言って、いちばん良いのは、患者さんに防護服を着てもらって、警察車両とか、借り上げたバスなんかで移ってもらう方法だろう、という手法に帰結した。

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 普通に移動してもらうのでは、使用した車両を毎回消毒する必要が生じる。受け入れるホテル側も、患者さんたちが触れたものに気をつけておいて、あとから消毒処理するなどの煩雑な作業が生じてしまう。                           

 一方、患者さんたちに防護服を着てもらえば、たとえば一般タクシーで移動してもらっても問題はない。普通の医療施設での感覚と逆にすればよいのだ。医療従事者が防護服を着るのではなく、感染封じ込め、の目的で防護服を使うのだ。
 もしタクシーを使ったとしても、タクシーの運転手は、そのまま次のお客を乗せることも可能だ。なにしろ、患者さんが防護服を着てくれているのだから、室内にウイルスは出てきていない。まあ、実際のところそれでは効率が悪すぎるから、移送患者さんのいる病院毎に特定の車両をまわして、都が用意した防護服を着てもらった患者さんに乗り込んでもらい、協力ホテルに行ってもらう。手荷物は、これも都が用意する丈夫なトランクかプラスチック袋に入れて運べば、感染管理上、問題は無いはずだ。患者さんも荷物も、受け入れ先のホテルの部屋に入ってもらってから、防護服を取り、荷物を出してもらい、治療生活してもらう。
 食事、治療資材など、必要なものは、これもまた、すべてプラスチック袋等で個別管理して運び込み、ごみなどの回収も袋で回収、というように工夫すれば、受け入れホテル内の動線管理上も、汚染区域と非汚染区域を分ける、などという煩雑な作業がなくて済む。クルーズ船内で感染が広まってしまったのは、こういった個別管理がまったく行えていなかったからに他ならない、と思うのである。

 こうしてホテルで過ごしてもらいながら、症状が治まったなら、必要な検査をしてOKになり次第、消毒処理をしてもらってから、ご苦労様プレゼントとして支給される洋服一式を着て帰宅してもらう、なんていうのは如何でしょう。

とにかく、知恵を絞ってこの難局を乗り越えなくてはならない。
頭の柔らかい小池さんなら、こだわりなく、良いことは良い、と判断してくれると期待している。