理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

鳥取知事 平井さん あっぱれ!!

Mです。

 政府の緊急事態宣言延長にかかわらず、県立学校の7日始業を決断した平井鳥取県知事に拍手! 
パチパチパチパチ・・・

スタバはなくても、日本一のスナバがある、と言ってのける余裕は、コロナにも負けないようだ。

 f:id:otto-M:20200501234013j:plainLivedoor newsKASEIさん撮影、Wikimedia Commonsより)

 報道によると「県内の感染者数が3人と他都道府県に比べて少ないうえ、最後に感染者が確認されてから10日が過ぎており、感染拡大の傾向が見られないと判断した」ということだ。

 幸いにして感染&重篤化が増加しなかったというから、一安心である。

 ただ、見えない陽性者もいるはずで、これまでと同じだけの衛生管理とヒト、モノ管理が緩まってしまうと、気づけば一挙の感染拡大、という暗転も有り得る。また、鳥取は安全なんだ!と、周辺からドッと人がなだれ込まれでもしたら、状況は一変してしまう。
 知事曰く、「政府の緊急事態宣言継続はそのまま」という要望もごもっともである。

 「鳥取は安心」なのではなく、管理できている、というだけなのだ。

 運良く学校再開を宣言できた鳥取県は、これで、経済活動も幾分活性化するはずだ。少なくとも、県内でのモノの動きは上向くはず。「我慢してほしい」と民に自主抑制を強いて社会生活を封鎖状態にしておきながら、その支援は一向に進む気配もない政府のいい加減さに比べ、地域行政は、よりはっきりとした判断と目的行動を取ろうとする傾向がある。

 確か、我が国は、地方分権を進めるはずだった。その動きが、いつしか、曖昧な中央集権強化に傾いてきたこの7年間である。

 国の要請はあっても、地域には地域の生存がかかっている、という現場意識で采配を振るう首長がいるところは、羨ましい。

 社会が動いてこそ、ヒトは生きていける。

 今回のコロナウイルスは、国立感染研の報告でも、変異しながら拡散して来ているのだから、正直なところ、そう簡単に収束するとは思えない。重篤患者が発生しないように発症者に早期処置を施すことは前提条件だが、それ未満の人は、慌てず騒がずの肝っ玉で、些細なことで騒がずじっとしていること、が重要だと思っている。本来だいじょうぶなはずの人までも医療機関に押し寄せると、医療体制はアッという間にパンクする。
 平井さんも、それを承知していて、無駄に怖がらずにしっかり管理しながら生活を立て直そう、という意味で学校再開を宣言したのだと思う。そうすることで、結果的に、医療機関の体勢も立て直せるだろうし、患者が発生したとしても、域内で充分に封じ込め、充分な治療が行えるはずだ。

 患者発生数の顕著な大都市圏では、残念ながら、鳥取県のように「うちは解除するよ」と言い出せないことも確かだ。しかし、経済的な補償もできないまま「じっとしていろ」と要請ばかりしている状況をいつまで続けられるというのか。

 正直言って、今後を期待できるほど「能力と意思」を持った中枢は、今の日本にはいないと思う。

 ジワジワと多くの人がコロナに出会い、そこそこの免疫を持ってしまうまで、この状況は続くのだろうと思っている。

 だからこそ、政府には、きちんと見極めた制限と解除を取り混ぜた政策を、順序立てて、しかも迅速に実行していける体制を望みたい・・・  のだが。