理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

浴室ランニング を試してみた

Mです。

 目標は4㎏、とりあえず2Kg 減量したい。

 寄る年波で、下っ腹に付いた脂肪がなかなか減ってくれない。炭水化物はかなり減らしているつもりなのだが、実際は、夕食後にビスケットを食べてしまうとかで意思貫徹ができていない。それじゃダメじゃん、と自らを叱咤するものの、朝は炭水化物なし、昼は食べていない、ということで、夕食はチョット甘くなってしまう。むしろ、朝に炭水化物の方が良いと思うのだが、それだと午前中の覚醒度合いが悪いと感じていてやめている。デスクワークは午前中が勝負なので、これは変えられないと思っている。

 3年前までは、週1ジョガーだった。ところが、仕事でホコリとカビを多量に吸い込んでしまったのが原因で、その2週間後、いきなり喘息が発症してしまった。息が苦しいという生まれて初めての経験をして職場近くのクリニックに飛び込み、その場で「喘息ですね」となった。吸引ステロイドを処方されながら半年ほど通院し、もうこれ以上は良くならないと判断して、以降は自己管理である。

 1年ほどしてだいぶ落ち着き、どうにかジョギングできるほどには戻ったものの、気管支上部の枝分かれ付近の閉塞感はなくならず、感触としては炎症後の内皮肥厚と線維化による不可逆変化が起こってしまった、と思っている。もともと有機溶剤系のにおいには弱く、時々、近くを通ったおねえさんの化粧品臭に反応してしまうと、一気に気道が狭くなったと感じる。そんなときは仕方なく、手持ちの市販気管支拡張薬を服用し、しのいでいる。

 そんな状態だから、もう3年以上、しっかりとしたジョギングはしていない。

 以前は週一の1時間ジョギングで13~15Km走っていたが、たぶん、もうそんな風には走れないと思っている。途中で苦しくなったとき、帰りようがないから。

 週一でも、1時間みっちり走ると、筋力は維持できるし無駄肉も付かなかった。それがなくなって以降、いろいろと筋トレを考えては実行しているし、仕事で動き回るにもチャリでの突っ走りにしているので、そこそこ運動負荷はかけている。でも、それではダメなようだ。

 そんな中、今日風呂場で作業しているとき、しっかりしたタイル面と鏡がある環境に、走れるかも、と気づいた。ここなら、時間を決めてその場ランニングができると思ったのである。

 世の中には、ランニングマシンという代物があまた存在していて、だいぶ前からTVショッピングの定番だ。あんなネズミやモルモットのおもちゃみたいなもの、と馬鹿にしていたが、あれだけ売れているのだし、宇宙飛行士の体力維持にも使われているのだから、位置を変えないランニング、というのは無駄ではないはずだと思い直した。

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 (ISSで採用されているCOLBERT , Wikiさんから拝借)

 しかも、壁には大きめの鏡があるから、景色が変わらない退屈さを走り方を工夫しながら自己観察しつつ走るまねごとをすれば、結構いい運動になると思いついたのだ。

 早速、実施してみた。目標は30分走。
 息の仕方を本来のジョギング時と同じようにして、脚上げの高さを変えたり、斜め, 横, 後方と向きを変えたり、蹴りを後ろに滑らせて前傾姿勢を強めてみたり、といろいろ試してみると、結構な負荷がかかって、なかなか良い。やり始めて気づいたのは、ジョギングとは根本的に違っていて、足の前半分しか使わないことだった。前に進まないので、かかとで着地してつま先で蹴る、という動作はできない。もしかかとを着いたら衝撃が大きすぎて良くないだろう。脚の上げ方を変えてもかかとで着くことはしないから、マラソン日本記録保持者の大迫選手のように、つま先走りなのである。これは、ふくらはぎに常に大きな負荷をかけていることになるので、思いの外きついと知った。

 しかし、つま先で着地するとは言っても、着地するとかかとに向かって足は徐々にタイル面に近づくため、その間はふくらはぎを伸ばしていく工程がある。つまり、ふくらはぎの筋肉を収縮させて蹴っては伸展するという繰り返しはちゃんと行えているので、バランスは悪くない。腕の振りも鏡でわかるので、矯正しながら続けられる。屋外のジョギングでは、疲れてくると足が上がらずに蹴りが弱くなってすり足のような走り方(既に走っているとは言えない)になってしまうが、浴室走には、それがないのである。鏡があるから、そんな走り方にならないよう意識することができるのだ。

 屋外ジョギングでは、10分くらい走ると汗が出てくる。今日の浴室は、暑くもなく、床は冷たいし風通しも良くしていたから、汗もかかないのではと思っていた。しかし、15分ほどすると汗がにじんでくるのもわかった。いろいろな走り方を工夫しながらの30分で、それなりに疲労も経験する程度の「ジョギングまがい」を試すことができた。
 途中で足上げを高くして200回などしていたときには少々息苦しくもなったが、家の中なので不安はゼロ。気分的に安心して運動し続けられることも収穫だった。

 十分満足できた。

 30分経過してストレッチしていたら、ドッと汗が出てきた。そこそこの運動量になっていたようだ。

 30分とはいかないまでも、これなら、気が向いたときに5分でも10分でもやることができる。
 よし、半年で4Kgを目標にしよう!