Mです。
メインで使っているDesktop PCが、駄々をこねた。
作業中に数十秒フリーズした。マウスをクリックしたり、リターンキーを押したり、色々やってみたが何の反応もない。強制再起動か、と思っていたら、フッと元に戻った。
いったい何だったんだ!?
そのまま作業に戻って、ファイルをセーブしようとしたところで?? どこに保存するかと聞いてくる。何言ってんの、上書きだろうが! と悪態をついてからはハッと気がついた。上書きしようにも、ファイル保存場所が消えているのだった。
内心大慌てでPC環境を調べてみると、なんと、データ用ディスクが認識されていない。マイコンピューターから、DATAドライブが消失していたのだった。
作業していたファイルは、朝方、このDATAドライブにあるDocumentsフォルダーから引っ張り出してきたもの。アプリでそのファイルの中身に追加や変更を加えて、プリントアウトしたりPDF化して送信したり、かれこれ2時間ほど作業していた。その間は、自動保存設定で、30分ごとに上書き保存させていた。だから、作業していたファイル自体は、ワークエリアに持ち出されていて、その場所で加工されていたのである。
ところが、フリーズが発生した時点から最大30分以内にマシントラブルが起こっていて、データドライブが無くなっていることを知らずに作業を続けていたのだ。
消えたドライブはデータ格納庫だから、作業しているときは必要とされていない。しかし、アプリが、設定してある30分ごとの自動保存をしようと動いたとたん、「書き込み出来ませ~~ん」と、フリーズしてしまった、ということだった。
これは一大事、と、シャットダウンしてサイドパネルを開け、HDドライブを調べていくと、5台積み込んであるHDDの内、データ用に使っている3台の中の1台でデータケーブルがグラついていることに気づいた。おや、と思って引っ張ってみたら、既に外れていたかのように、スッととれた。よく見ると、コネクタの壁にひびが入っていて浮き上がっている。浮き上がった壁を押したら、簡単にペリッとはがれ落ちてしまった。
ドライブとマザーボードがパラレル接続だった頃は、80ピンのごついコネクタと幅広のケーブルでPC内部は風が通り抜けられないほどの混雑状態だった。そこにシリアルのSATAケーブルが登場して、PCの箱内部は一気にスッキリした。その立役者が、細くて薄いこのSATAケーブル。一方で、ごついコネクタをグイッと差し込んでいた頃に比べて、こんな薄っぺたいコネクタで、外れたりしないのかと心配だったことも記憶している。
止め金具付きのSATAケーブルもあるから、コネクタが外れやすいのは最初からわかっていたのだろう。とはいえ、そもそも、PCは置きっ放しである。特にDesktopなんて、時たま置き場所を移動するくらいで、ガタゴト運ぶわけではないから、コネクタが外れるような衝撃は考えられない。
だから、安心していた、という面もあった。
でも、やはり、壊れるのだ。そして外れるのだ!
よく調べてみると、他のHDDのコネクタからも1本、上の画像と同じ部分のプラスチック壁にヒビが見つかった。
SATAケーブルは高純度の銅線を絶縁して堅いPVC膜で平たく固めてある。画像の赤いのがそのPVC膜だ。この材質は折れ曲がっても内部の線を保護してくれているので断線とかは考えられないが、一方で、堅いだけに緩く曲げてセットすると元に戻ろうとする力が結構強い。だから、PC内部で配線を整えたりしていく中で、コネクタ部から出た後に必ずたわみ、そこは元に戻ろうとしている。
そもそも、直線的に配線は出来ないので、どこかで大きく曲げざるを得ない。そのため、元に戻ろうとする力は、HDDなどの雄コネクタを覆うように差し込むプラスチック枠(画像の黒部分)に溜まる。その結果として、薄い壁部分にひずみがかかり続けてヒビが入った、ということなのだろう。
ヒビが入ってしまうと、コネクタ部の口が広がって接点が甘くなり、ついに通信が出来なくなった。
あれれ、DATAディスクが居なくなっちゃった!
というのが、今回の出来事だったのだろう。
ちなみに、生きていた頃のコネクタ端部は下の画像。
壁はしっかりしているように見えるのだが・・・
結局、ヒビが入っていたものも含め、2本の新しいケーブルと交換して、マシンは正常復帰した。ケーブルは、秋葉原のジャンク屋さんで1本100円以下。目につくと買い集めていて、各種形状を10本以上備蓄している。
最近のNote PCなどは、CPUの熱発生もかなり少ないしHDDも使っていないから軽量薄型。配線もごくごく短く設計されているので、今回Mのマシンで起こったようなトラブルは起こりえないだろう。
まあ、Desktopにいつまでもしがみついている輩だから、これも良い経験だと思うしかない。
とはいえ、このスタイルは変えられないから、これからは、定期的にSATAケーブルのチェックもしていかなくてはいけないなぁ、と思っている。