理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

超簡単スマホ連携ネットワークカメラ  → AIの目?

Mです。

 先月初旬に、留守宅監視が出来る簡単接続ネットワークカメラについて記した。首振り機能も付いた、メカとしてもなかなか凝った作りの機種で、ほぼ1万円で購入でき、PC、スマホ両方で使えるものだった。

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 秋葉原を歩いていると、似たような代物がそこここに散見できて、2000円台の超安値のモノから数万円台まで、とてもじゃないけど即断できない程の機種が売られている。どれも似たようなうたい文句で、画像の良否、使い勝手の良し悪しなど、実際に使ってみなければ判断できそうもない。

 そんな監視カメラの新手が、お知らせメールで届いた。送り主は、ソースネクストさん。
 これまで、この会社からいくつかのPCソフトをe-shopで購入している。音採りしたデータを調整するための音響処理ソフトや、起動しなくなったHDからのデータレスキュー・ソフトなど、どれもPC作業で欲しくなったモノばかり。それらソフトのバージョンアップのお知らせはたびたび来ているが、装置そのもののお知らせは結構珍しい。

  

 ちょっと見てみると、7月に記したネットワークカメラとよく似たモノで、なぁ~んだ、同じじゃんと閉じようとした。が、あれっ?ちょっと待てよ、と説明図解に目が留まった。なんと、PCユーザー相手じゃないのだ。ガラケー党のMにも、ついにスマホの波が押し寄せてきた、と知った。
 ソースネクストさんには、ガラケーUserであることが判っているはず。にもかかわらず、スマホ専用のネットワークカメラを紹介して来たのである。

ううむ、もうスマホにしたら!? という催促なのか?
冗談じゃない、おいらはガラケーで十分だ!

 そう思いながら、一応お知らせ内容を全部見てみた。
 その中で、便利だな、と思ったのは、視野中に動くものが現れると自動で起動し、コネクトしているスマホに連絡を入れるという機能。ペットの監視をしている場合は、その姿にほっこり、ということもあるだろうが、泥棒除け機能として考えれば、なかなか安上がりな防犯グッズになる。暗視撮影ももちろんOKなので、夜間の防犯にもなる。
 もう一つが、コロナ禍でもてはやされている在宅ワークへの応用。複数台を会議室などに設置して、別の場所の人員と遠隔会議するという利用法も可能だ。
 これで価格は4000円未満だという。(ただし現在50%オフの割引価格とのこと)

ううむ・・・。

 ガラケー一本やりのMだが、ここまで簡単な仕様にされてくると、さすがにスマホの世界が光に包まれて見えてくる。WiFi通信で個別情報管理を行っていくのがもはやフツーなのだということが、よくわかる。
 ただし、セキュリティーを考えると、そうそう安穏としてはいられないだろう。それぞれの機器とスマホのリンクが簡単だ、ということは、裏を返せば同じアプリをインストールしてあるスマホなら、Keyさえ探り出せば簡単にアクセスできてしまう。他人の家を覗き放題、という怖ろしい世界に繋がってしまう。

 映像機器とネットが簡単に紐づけできる世の中は、そのセーフティー機能をきちんと使わないとデータがダダ漏れの世界に直結している、ということを理解していないとマズイ。

 それほど遠くない将来、スマホも使うことになりそうだ、とは感じている。
が、いまのところは、今回の誘惑にもなびくつもりはない。ただ、誘惑の度合いが高まっていることだけは、否定できない。

 そんなことはともかく、ちょっとだけ不気味な思いが湧いてきている。
 今回の紹介写真で、あの映画を思い出した。
2001 : A Space Odyssey (邦題:2001年宇宙への旅)というSF映画である。
映画には、2人の人間とAIの宇宙船管理システムHALしか登場しない。そのHALの目が、まさにこのカメラに思えたのだ。1970年代に作られた映画の人工知能を、このカメラそのものに感じてしまった。

 ネットワークカメラはAIの一部に当然のこと含まれていく。そして、人間の目に映るのは、そのカメラの目だけだ。そのカメラが無軌道に繋げられていったら・・・ 
それは、全てを見つめるAIに育っていく。
・・・想像するだけでも、おぞましい。

 便利と危険は、いつも背中合わせだ。
 便利さばかりに釣られていると、気づいたときにはかちかち山の狸になっているかも知れない。