理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

酷暑が原因か 彼岸花咲き遅れ?

Mです。

 ちょうど1年と1ヶ月前、神田和泉町YKK本社前の歩道植え込みで、ピンクの彼岸花に遭遇した。

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 その花は今年も9月初旬に咲いて今はもう散っている。種を作れるのかどうか判らないが、一応、花が落ちたあとに鞘のような形のものは付いている。ただ、およそひと月近く経つもののあまり太くもならず、色も緑色のままだ。種は出来ないのかも知れない。

 先週末にその場所を通りかかったら、ピンク彼岸花の近くに、普通の彼岸花が咲いていた。まっ赤な色が、殺伐としたクルマと人ばかりの歩道に、強烈なアクセントを加えている。

 ただ、10本足らずのかたまりなので、それほど人目を引く程ではない。さらに、ほかの植裁が低木ばかりで地面の土が裸で見えている状態だから、野に咲く彼岸花のように、周りの草たちの濃い緑色をバックにして飛び出し、燃え立つように浮かび上がる印象が全くないのが、なんとも残念である。せっかくの咲き誇りが、周辺の貧弱さで色あせてしまっている。

 ところで、暑さ寒さも彼岸まで、という言い習わしのごとく、今年も彼岸に合わせたように台風が接近し、去ったあと一気に秋めいた気候に転換した。それまでは、9月になっても日中の気温が35℃越えがザラで、いつ涼しくなるんだっ!と怒鳴りたい気分だった。彼岸を過ぎるとそれが一転したのが、信じがたい変化だった。

 確かに彼岸を境に気候は変化したけれど、それまでは真夏同然だったからだろうか、今年の彼岸花は例年よりも10日から半月くらい咲くのが遅くなったと思う。
 例年は、その名の通り、彼岸の時期に満開になっているか、あるいは満開を過ぎたかな、と思うくらいで、彼岸前に咲き始めている。彼岸花が咲いた、そうだ、もうすぐ彼岸だな、と思うのが通例だと感じていた。
 ところが、先週末に上述のように歩道の彼岸花を見つけたことでも判るように、今年は咲くのが遅れたと思うのだ。本来なら10月に入ったら彼岸花は花が盛りを過ぎて、色褪せたりしおれ始めているように思う。
 関東の彼岸花名所はどうなのだろうとググッて見たが、どこも現状をきちんと記載してはおらず、判らなかった。ただ、週末にクルマで走っていて見かけた、千葉、茨城あたりの田舎道で見つけた何カ所もの彼岸花自生地は、今まさに満開、あるいはもうすぐ満開、という状態だった。これまでの経験からすると、やはりかなり遅いと感じる。

 彼岸前の暑さがあまりにも長引いていたので、彼岸花たちは秋の訪れを感じられずにいたのではないかと思う。今か今か、と準備していたのに、全然涼しくなる気配がないものだから、彼岸前に咲き出すことができなかったのではないか、と想像するのである。

 その実証というわけでもないが、我が家の彼岸花も、彼岸が過ぎたのに周りの草から頭も出していなかった。それが、3日土曜に気づくと、綺麗に咲きそろっていたのである。

f:id:otto-M:20201004232636p:plain 我が家の彼岸花

 近くで見たところ、数本は色があせ始めているから、たぶん咲き始めは9月末だと思う。
 この彼岸花は、埼玉県川越市入間川岸辺に群生していたところから、3年前の真冬にひと株掘り採ってきたものだ。それが2年あまりで花茎が十数本でるまでに増えている。
近くには、吾亦紅も咲いているし、ニラの白い花もある。もうすぐススキも穂を出しそうだ。

f:id:otto-M:20201004232827p:plain 近くにあるニラの花

 彼岸前に咲き出すのでもいっこうに構わないけれど、今年のように遅れて咲いてくれるのも、他の秋の花との競演という意味では、かえって嬉しい気がする。

 さて、冬が終わる頃になったら、株分けでもしようかな、と考えている。