Mです。
日本国内の新型コロナ感染者数が、既に累計で10万人を越えている。米国の1/100以下とはいえ、この半月程の動きを見れば、一気にその数が増加していく傾向にあるのは明らかだと思う。その一方で、予測も出来ない来年半ばのオリンピックについてどうこう言っているのは、いったいどういう了見なのか、と思う。
部屋の中でボヤが起きて、いつの間にか小さな炎が立ち上がり、いまカーテンに燃え移ろうとしている。放って置いたら、間もなく、家全体が炎に包まれてしまう。
そんな状況で、経済活動を停めては社会が成り立たなくなってしまう、という危機感を優先している場合だろうか。日本国内全域で、ということではない。火が燃え上がろうとしている地域を特定して、小さく、しかも確実に消火すべきなのは明らかだ。
人の動きは止められないが、出来ることはいくらでもある、と思うのだ。
国ではなく、それこそ地域ごとに知恵を絞っていくべきだと思う。地方自治とは、そのためにあるのではないのか?
このままではマズイ、と思う自治体は、国の指示待ちではなく、独自に知事レベルで英断すべき段階だろう。
その一方で、国は何をすべきか。
ワクチン待ちで済む話ではない。
先行しているmRNAワクチンも、どこまで効果があるのかは、実際に使ってみなくては判らない。現状で語られている効果は、あくまでも予備データでの話で、集団投与して本当に感染を防げるのかどうかは未知数である。
その一方で、治療方法は、いまだに混沌とした状態だ。
アビガンが効果的だ、というデータは確かに出ている。しかし、重症化阻止にある程度効果があるとしても、既に重症化してしまった場合はどうなのか。重症患者に対する適切な治療薬は、いまのところ見いだされていない状態だと思う。
そんな状況の中、以前記したが、新型コロナ感染したヒトが体内で作った抗体成分を使う手法は、論理的に効果が期待できるのは明らかで、無視できないはずだ。
新薬というような類ではないが、利用できるようになれば、重症化患者にも使えるはずだし、重症化の阻止にも当然役立つはずだ。しかも、新薬開発とは違い、既存の技術で作れるクスリが目の前にあるのだ。
日赤さんのロゴには、「人間を救うのは、人間だ」 と書いてある!
既に10万人を越える患者が発生している状況は、見方を変えれば、この患者由来抗体治療薬の資源が、最低でも10万人分既に存在しているということになる。成分献血で200mlの血漿を分けてもらえば、20,000リットルの原料が手に入るのである。
もし自分が新型コロナにかかったら、抗体価の上昇をモニターしてピークになったとき、成分献血で血漿400mlを即提供いたします。
ノウハウを持っていて、しかも、献血の受け皿として公認されている日本赤十字社なら、患者さんたちに協力を求めることは容易だし、集めた血液を安全確実にクスリにする事が出来るはずだ。
入院患者が溢れてしまって医療施設が疲弊するのを防ぐためには、どうしても有効な治療方法が欲しい。一助となる可能性のあるモノをみすみす見逃しておくのは、なんとしても惜しい。
今一度、期待したい。
日赤さん、一肌脱いではいかがですか!