理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

それで当たりゃあ・・・

Mです。

ゲタ占い、信じます?

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 ↑ 足袋やネットさんから拝借

 画像関連、音声関連のアプリケーションを何度か購入したことのあるサイトから、
「宝くじ当選番号予想ソフト」なるモノを勧めるお知らせが来た。
 以下が、その文面だ。


 < どんなソフト >
 「ロト6」「ロト7」「ミニロト」それぞれの当選番号を予測するソフト。
 過去の当選番号の傾向を詳細に分析、そこから予測し、数字をはじき出します。
 よく出る数字をグラフで確認できたり、ランキング表示ができるなど、豊富な機能を搭載しています。
 < 特徴 >
  ・ 「5つの理論」から数字を予測
  ・ ソフトを起動すると、過去の当選番号を自動でダウンロード
  ・ 予測結果をロト購入用紙に直接印刷できる
  ・ 好きな番号を予測に入れたり、嫌いな数字を予測から外せる

 当選を保証するわけではありませんので、あらかじめご了承ください

 年金問題やコロナ不況が吹きまくるご時世、当たりゃあ、それはそれは嬉しいことだ。

 銀行預金をしたところで、バブル期のように10年預けりゃ5割増しで返ってくるなんてことはあり得ず、良くて数パーセント増えるかどうか。通帳が有料になるなど、銀行自身の保身策で、ヘタをすると預けていることで残高が減ることさえ起こりうる。銀行普通預金はもはや、タンス預金しておいてその存在自体を忘れてしまい粗大ゴミにしてしまう事を避けるくらいの役割、しかない時代である。

 当たるも八卦、当たらぬも・・・ と言って、運はどうやって巡ってくるかわからないものだ、と占い自体を遊びに捉えていられるのは余裕のある人びと。ゼニを無駄にする事が叶わない江戸町民は、よほどのことがなければ占いなんて頼まなかっただろう。
 その時勢、もし、富くじを当てましょう、という占い師が現れたらどうだったのかと想像してみる。たぶん、サクラを使って小さな予言をいくつか立て続けに当てて見せて、もしかすると・・・と思わせて話題作りをし、老舗の若旦那かなんかを誘い出して大金をせしめるワナを仕掛ける、なんていうのがオチだったのではないか。落語にありそうな「おはなし」である。

 そうやって見てみると、今回のお誘いは、実にアッケラカンとしている。
 何も隠していない。むしろ、方法論をさらけ出して、たった1つだけブラックボックスとして提示しているのである。
「5つの理論」という不思議な要素がブラックボックス
 そのほかの説明は、単に、過去のデータを全部ダウンロードして来てデータベース化し、整理するというだけのことを言っている。その上で、何か好きなキー番号を選べば、それに沿わせて頻度順配列か何かで予想の数字を引っ張り出してくる、という仕組みだとわかってしまう。

 実は、宝くじが結構好きなMは、以前にこれと同じ事をエクセルを使って実際に試したのである。
 宝くじに関するサイトはかなりあって、その中には過去の当選番号をデータ化してくれているところがある。ロト6がいいな、と思ったので、それらのサイトから過去データをCSVファイルで頂戴し、エクセル帳票に整理してA3用紙にびっしりとプリントアウトしてみた。たしか20枚以上になったが、それらを切り貼りしてつなげ、床に広げてみた。

 当選数字を赤コマにしておいたので、すべての当選番号が赤い川模様のようになって浮き出した。それを俯瞰してみると、面白いように赤い島がいくつも現れ、それが天の川のように連なってうごめく。きれいな波にはなるはずもないが、それでも、片側に偏っては戻ってさらに次の流れに連なる、という傾向らしきモノがいくつも現れる。それを眺めて、ああ、今の波はこっちに向かっているな、という感覚に沿わせて次の当たりの島を予想する。予想した辺りに狙いを定めて数字を5組予想してみる、ということをやったのである。
 その結果は、かなり面白いことになった。
 当てずっぽうにやっていた時は、6個の当たり数字のうち2個的中がせいぜいで、ごくたまに3個的中で1,000円戻り、だった。それが、上の俯瞰法でやってみた10回ほどの実戦で、3個的中が3回、4個的中が1回発生したのである。こりゃ、行けるかも、とときめいた!
 が、その後も10回ほど続けたものの、それ以上の戦績になることはなく、4個的中も現れなかった。
 やはり、コスパはせいぜいトントンで、それ以上にはならなかったのである。

 当てずっぽうに比べれば、過去データからの傾向分析はそれなりに当たり易くはなっていた、というのが実際の経験から得た感触だ。ただ、そこまでの話で、それ以上のものではない。たとえば、20回程度の試行でもし5個的中でも起こっていたら止めずに今も続けていたかも知れないが、結局のところ、そういう感触は得られなかったのである。

 そう考えると、今回の「お勧め」も、自分で試してみた方法の上を行くとは到底思えない。3個的中くらいは結構な頻度で起こるだろうとは思う。が、あとは運次第。結局は、当たるも八卦、の世界だということ。

 ゲタの天気占いと大きな差はないだろう。
 いや、ゲタ占いの方がゼッタイに良く当たるはずだ。だって、相手が、晴れ、曇り、雨の3択だもの。