Mです。
昨年の10月、観察していた枝が元から切り取られてしまい、観察が頓挫してガッカリしていたら、いくつもの切断部付近から新しい芽吹きを見て大喜びした。
その後も経過を観察していたのだが、寒い季節に入ってしまい、10月半ばの姿からなかなか変化が見られなかった。
これまでの経緯は、以下のようになっている。
10月から観察は続けていたのだが、葉がしっかりと固まった事以外は変化が見られなかった。しかし、2月末からの天候変動でかなり暖かな日が混じるようになり、冬前には幹から短く飛び出ていただけだった新芽が、ここ半月の暖かさで大きく成長を始めた。
下左の写真が3月22日時点のもの。前回から5ヶ月後である。 右が10月半ばのもので、黄色い丸で囲った対生(枝の同位置180度に付いていること)の小葉は、冬の間に脱落・消失して左のようになっている。小葉は、当時も、まるで種から芽が出たときの双葉のようだと記したが、まさにその形容が正しかったようで、気づいたら無くなっていた。
10月半ばには、まだ緑色になれないでいた6枚のギザギザ葉っぱは、今では左写真のように、しっかりした堅いトゲトゲ葉っぱになっている。それらの6枚がつく枝の先端には、まもなく伸びて葉を形作ると思われる突起が塊で付いている。最初に現れた葉と、対生小葉の後から出てきた葉は、小葉のあったスペースが結構空いていて、世代が違うことを位置で示しているかのようで面白い。
今回は、もう一つ発見があった。
10月半ばには、3枚のトゲトゲ葉が幹からいきなり出ている様に見える左横の小枝から、今は二つに分かれた若枝が伸びてきている。しかも、長い方の枝には、右写真と同じように、長楕円形の対生小葉が付いている(緑の丸囲い)。どうやら、成長初期の枝では、新しい成長部位の起点付近にこの対生小葉ができるらしい。
ソメイヨシノもだいぶ咲き進んできた。これから暖かくなってくると、老ヒイラギでも、若返り枝の成長が一気に早まるだろう。
小葉がどれくらいで落ちるのか、そして、新しい葉っぱが何代目までトゲトゲをつくれるのか、写真を撮りながら追いかけてみたい。