Mです。
300円入れて60分駐車OK。でも、超過したら罰金だよ! そんな規則の駐車メーター。
前回、駐車監視員に直接聞いた驚くべき事実。「未納は我々の管轄ではないので・・・」
そして警察官が見つけて対応すれば、たとえ10分だろうが駐車違反切符になるかも知れないという矛盾。みんなで同じ程度の速度で走っているのに、たまたま運悪くスピード違反で違反切符を切られてしまうの同じで、見つかってしまったからという偶然に支配されている交通法規の実施要件は、それを受ける側からすれば憤懣以外の何ものでもない。
笑い話のように言われる「交通切符切りのノルマがあるから年末、年度末は要注意だよ」という巷の注意喚起も、あながちウソではないなぁと思えてしまうのが、何とも悲しく腹立たしいのである。
前回記した未納駐車頻発地域を、その後もちょくちょく観察している。そしてついに、最高未納駐車時間を目撃した。
なんと597分!
Mがチャリで走り回ることが多い秋葉原近辺では、秋葉原駅南の山手/京浜東北ガード下が未納駐車多発場所である。警察署がごくごく近いにもかかわらず、100分超えの未納駐車を頻繁に目にするのはなぜだろうと思う。灯台もと暗しのことわざではないが、警察直近はかえって目が届かない、ということなのか。とはいえ、小心者のゴールド免許者Mは、そこでも300円を投入してしまうのである(笑)。
ところで上の長時間未納駐車は、この場所から少し離れた神田駅周辺の未納多発路地。駅から近く、車も人通りも多い。Mもよく走り回っているが、パトカーが通過するのに出くわすことが何度もある。でもしかし、そのときでさえ、パトカーは駐車メーターなど気にもせずに通過していく。未納ゼロだからではない。ちゃんと(未納)なのに通過していくのである。思うに、警察官は皆「性善説」を基本にしているに違いない。あるいは、通過していく先に「大事件」が待っているから、駐車違反程度にかかずらわっている訳にはいかない、のだろう。だから、10時間近い未納駐車もおとがめ無しになるのだ・・・
とはいえ、ここで別の疑問も生じる。駐車メーターって、24時間稼働じゃないよね!ということ。多くの場所では、メーターが働き出すのは7時から9時で、夜も9時前にはランプが消えて稼働終了になっていると思っている。だとすると597分って、いつから停めているの?
上の写真を撮ったのは17時すこし前である。およそ10時間前となると朝7時から停めているということになる。わざわざメータ稼働直後に停めたとも思えないので、たぶん前夜から停めっぱなしだったのだろう。運が強いというか、とにかく違反切符無しで10時間、恐れ入ります。
たまたま見つかったのが運の尽き、という交通切符の有り様はいかがなものか、と思ってしまう。警察官が足りないから見逃しも多い、というのなら、それこそ規則を変えて駐車監視を委託する企業にも未納取り締まり権限を与えるようにするとか、実質的なメーター管理にすべきだと思う。
ところで、駐車メーター観察を楽しんでいる(?)Mは、つい先日まで行われていた秋の交通安全週間とやらでの交通警察の動きにも大きな違和感を感じていた。
有名人を雇って「自転車に乗るときもヘルメットをちゃんとしてね!」とイベントを行っていた一方で、原付扱いだとしている電動キックボードや電動自転車に対しては、ナンバープレート取り付けまで義務だとしているくせにヘルメット無しでも良いと言っている。しかも、海外製でネットで簡単に変えてしまう電動自転車の多くはナンバーも付けていないし、時速40キロを明らかに超える速度でノーヘルメット走りなのだ。
交通安全規則って、いったい誰のためのものなのだろうか。
道路上で一番強いのは歩行者で次が自転車、と思っていたが、いまの状況はそうでもなくなっている。歩行者に害を与えそうな電動移動ツールが、その普及を図りたいビジネス集団の思惑によって自転車と同じ位置に入り込み、歩行者にも自転車にも脅威になっているという現実が見えてきている。
交通規則を守らせる側が企業への便宜を図っているというあってはならない構図が、想像以上に都会の道路に黒いシミを広げてきていると思うのだが、どうだろう・・・