理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

映像チャット背景設定ソフト いいかも!

Mです。

 時々面白いソフトをゲットしているソースネクス(Sourcenext)さんから、ちょっと興味をそそる紹介が来た。映像チャットの背景を自由に設定できるソフトなのだそうだ。テレビ東京の深夜ビジネス番組WBSでも紹介されたということだから、インチキではなさそう。

 ◆ソースネクストさんからのお誘い
  ■ 背景の自由「XSplit VCam」 Windows用・ダウンロード版
    https://www.sourcenext.com/_/C000054708-K0-se
    ・ 申込締切 : 明日6月15日(火)まで
    ・ 提供価格 : 2,990円 (標準価格 4,290円 割引率 30%)

 ◆供給元サイトは下記 ↓
    https://www.xsplit.com/ja/vcam

 下火になりつつあるかに見えているコロナ感染症の広がりのなか、大きな企業では人の移動無しに業務を進めることが出来る、という触れ込みでZoomなどのシステムを使った遠隔会議などが広く使われているという。Mのように超零細企業の人間にとっては、実際のところそれを行う相手がひと摘まみしかいないから、現実的な意味を持たない。それでも、相手が大きな会社だと、希にリモート会議に参加できるかという問い合わせが来る。出来ないことはないものの、そこまでの必要性も無いでしょう、と電話で内容だけ聞いておいて、後ほど資料と回答をメールして済ませてしまう。現実的に考えて、リモート会議とはいっても、多くの場合メンツを確認してリアルタイムに伝達事項を共有化しているだけで、それ以上の深みがあるわけでは無い。どうせ後から詳しい詰めを行わなくてはならないのだから、リモート会議の時間的制約に縛られる事にそれほど意味は無い、と思ってしまうMである。相手からすると、会議しました、という証拠を残す意味があるのだろうが、決めごとをその場で決断できることが殆どない会議など、はっきり言って時間の無駄だと思ってしまうのである。電話でもメールでも良いから、必要事項だけ伝えていただいて、その履歴と既読メールでMが参加したと判断して欲しい、と思うのである。

 コロナ禍の元、巣ごもり需要で大きな利益を生んでしまっている企業群もある一方で、一般消費全体は明らかに冷え込んでいる。企業間でモノ作りを絡めた実商売を進める場合、対面の相談がやりにくいことで、なかなか厳しいものがある。そういう仕事では、どうしても対面でモノを見ながら、触りながらでないと、微妙な感触を含めた相談がむずかしい。

 そんななかで、会議なんて、と馬鹿にしているリモートシステムが、使いようによっては結構役に立つことを実感した。
 手間にはなるのだが、相談内容の「モノ」を複数用意しておいて、それを相手方の何カ所かに事前送付しておく。その上で時間を決めて、リモート相談会を行うのである。
 モノさえ手元にあれば、「裏側のビスなんですけど、こんな具合で邪魔にならないでしょうかねぇ」などと、細かい部分の相談もかなり出来てしまうのだ。動作させて振動の具合や音の大きさを体感してもらって感触を聞く、なども、一つの机に集って相談しているときとそれほど変わらない。あらためて、ネット社会の便利さを体感してしまった。

 と、殴ってさするようなことを言っているが、要は、モノは使いよう、ということだ。

 その「使いよう」なのだが、確かにモノを手元のおけば相談事もリモートで出来るとわかったものの、一つだけ気になってしまうことがあった。各人のセットしてあるネットカメラの背景だ。3人で行ったリモート相談だったのだが、その一人の部屋は、自宅の居間だった。セットされているカメラの先がちょうど家人の動きがわかる空間を含んでいたため、子供が行きすぎたり、奥さんが話しかけてきたり、と和やかといえば言えるものの、結構そっちに目が行ってしまうのが避けられなかった。画角を小さくしてよ、と思ったものの、さすがに、その場では言い出せなかった。
 その経験があったので、今回のソースネクストさんの紹介ソフトに興味がわいたのである。
 
 内容をちょこっとのぞいてみたところ、静止画、動画、イラスト、などなど、かなり自由に取り込んで設定できる。しかも、人物だけAIで判断してリアルタイムに合成してくれるとの触れ込みだ。例としてあげてあった画面例を示すと、下のようになる。


        Before         →        After

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 相談対象になるモノも、AIが人物と一緒に選択してくれるかどうかなど、まだ疑問はあるが、ちょっと試してみてもいいかな、という気持ちになっている。

ただ、3割引の期限が間近に迫っている。
どうしよう!!
見切り発車しちゃおうか・・・・

ジャンク屋さんから2T HDDが消えた・・・

Mです。

 仕事で貯まった映像、画像、計測データなどなど、なくなると困るデータは、少なくともダブル、重要な物はトリプルでHDDに保存している。もちろん裸の状態「バルクHDD」を使っている。
 新品のHDDがあてになるとは限らない事実を何度も経験しているから、それらのデータストック用HDDは、すべてジャンク屋さん由来だ。チャンスがあるとジャンク屋さんをのぞいて、めぼしい物がある度に購入してきた。
 HDDの容量は2年で倍々ゲームを繰り返していた時期があり、10年前には数百Mbの容量が主流だったのに、今では12Tbとか、ちょっと怖いくらいの容量になっている。記憶媒体であるディスクの記憶密度が著しく向上してきたのである。当然のことながら、標準パーツであるHDD本体の大きさは全く変化していないので、内蔵するディクス枚数も変わらない。しかし、ディスク1枚あたりのデータ密度が倍々で増えてきたから、HDD1台あたりの容量も倍々で増えてきた、という外からは見えない世界での進歩だった。
 そんな流れの中、MbレベルのHDDに保存していた過去のデータは、5台とか10台分が現在のHDD1台に軽く収まってしまうから、HDDの容量アップは収容場所のコンパクト化に大いに役立っている。旧いHDDに保存していたデータを、折を見ては保存の必要性を再検討しながら整理収納して、今様のTbクラスのHDDに移しかえているのである。過去のMbクラスのHDDたちが、棚の奥に何十台も重なって眠っている。
 とはいえ、売られているHDDの容量が増えていることが、データ保存用に使っているMにとって、そのまま手放しで喜べるわけでもないのが実情だ。
 HDDは、使っていなくても壊れる! もしかすると、使っていないから壊れているのかも知れないが、原因は定かではない。同じデータを、ダブル、トリプルで保管している意味は、ここにある。
 それなら、大容量のHDDなら3台ですべてのデータがまとめられる、と思えるがそうはいかない。あまり容量が大きいと、壊れたときに同じモノを用意する時間とコストがばかにならないのである。
 一方、これまでの経験で、壊れやすいメーカーとそうでないメーカーの区別もついてきた。ディスクの回転数が高いHDDは読み書きが速くなるので、一時は7200rpmのものを多用していたが、何度かのクラッシュを経験して、一段低い5400rpmモノの方がクラッシュしにくいという個人的結論に至っている。
 そんなこんなで、今メインに使っているのは、WesternDigital製の2Tbが多く、ほぼすべて5400rpmに落ち着いている。この程度の容量が、ほどよい、と思っている。

 

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  ところが、この2Tbモノが、ここ数ヶ月、ジャンク屋さんから消えてしまった!

 現在、3Tbや4TbのHDDも低廉化し始めている。1万円以下で新品が手に入ることもある。が、このクラスは、なかなかジャンク屋さんには出てこない。
 ジャンク屋さんのお兄ちゃんの話だと、バルクHDDの出所は企業内のリースPCの切り替えイベントにあり、2~3年ほどのサイクルで大量の中古HDDが流れ出してくるのだそうだ。ただ、3Tbや4TbのHDDは価格が高いことと事業用PCにそこまでの容量は望まれていないことから使われていない。そのため、リース切り替え期になっても流れてこないのが実情のようだ。最近のリース切り替え時に湧いて出てくるHDDの主流は、500Gb~1Tbなのだそうだ。Mが好んで使っている2Tbクラスも、事業用PCにはまず使われていなかったのだと聞いた。

 では、Mがしばらく前までちょくちょく入手していた中古2Tbはどこから出てきたのだろう。お兄ちゃんたちの話からすると、ゲーミングPCでは2Tbクラスがよく使われたという。その手のPCユーザーは、HDDが大容量化すると素早くHDDを交換して大容量化を図る。だとすると、3年前くらいから去年までは、どうやらその時期に当たっていて3Tb→4Tbという容量アップの流れの中で、それまで主流だった2Tbモノが中古市場に流れてきたのではないかと想像している。
 ところが、ゲーミングPCの主要記憶媒体は、もはやHDDからSSDに主流が移っている。読み書きの速度が格段に高くなったので、処理速度が勝負のゲーム機にとって、もはやメインの記憶媒体はHDDではなくSSDになってしまったのだ。
 データ保存用に大容量のHDDを使うことはあっても、1~2Tb程度ならSSDが起動ディスクとして使えるようになった。もはや起動ディクスとしてのHDDは不要の時代になってしまったのだ。中途半端な大容量2Tb程度のモノは、見向きもされていないのだろう。
 きっとこれも、2TbクラスのHDDが中古市場から消えた要因だろうと想像している。

 ジャンク屋さんのHDD箱を賑わしているのは、現在1TbクラスのHDDだ。どうやら、業務用デスクトップPCの主流は、1Tbらしい。

 作業的に、大き過ぎず、小さ過ぎず、ちょうど良い容量だったのだが、2Tb HDDの追加獲得は諦めざるを得ないようだ。手持ちの14台を、労りながら 長く、なが~~く 使うしかない。

異形にビックリ 浅草橋マロニエ通り

Mです。

 総武線浅草橋駅の東口を出て、江戸通り(国道6号)を浅草方面に歩くと、銀行が対面している十字路がある。江戸通りと交差する都道を西に折れると、道の両側に大きめの葉を付けた街路樹が続く。そのまま歩いてしばらく行くと再び太めの道路と交差するのだが、同じ樹が今度は南北にも分かれてしばらく続く。そして、これらの通りが、マロニエ通り、と呼ばれているのだと知った。
 パリのシャンゼリゼ通りの街路樹としてシャンソンにも現れる、あのマロニエである。 

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  ↑ パリのマロニエ並木 Wikiさんより拝借


 マロニエの葉の形状は、サイズこそ小さめだが、日本のトチノキによく似ている。木肌はややひび割れが細かいが、見た目はトチノキと近い。さもありなん、日本名はセイヨウトチノキである。 

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 今年もコロナ禍で中止になってしまったのだが、この通りでは「マロニエ祭り」という催しがあり、マロニエの花の咲く頃、賑やかに行われるのだという。稼ぎ時のゴールデンウィークを日本中が棒に振ってしまった緊急事態宣言のなか、通りの樹々には、巫女さんが振る神楽鈴のように咲く赤と白の花が、こんもりとした葉の間から花柄を伸ばしていた。所々に「マロニエ祭り」と印刷されたビニル提灯が吊されていた場所もあったが、残念ながら、中止が決まって早々と撤収されてしまった。

 ところでこのマロニエ、通りを歩いていて気づいたのだが、幹に妙な特徴があった。段つなぎしたような特異な格好をしているのである。

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 段つなぎの様相と程度は樹によって違うのだが、左上写真のように、根本付近で全く違う太さのつなぎ目になっていたり、中上写真のように、だいぶ上の位置で上下で太さの異なるつなぎ目が見えたり、いろいろなのだ。なかには、右上写真のように、太さがほとんど変わらずに、目立たない継ぎ線の上下で木肌が違っているものもある。いずれにしても、100%接ぎ木された樹木なのだとわかる。そして、段々になってしまっている樹の割合がかなり高い、というのが気になった。

 調べてみたら、マロニエ(=セイヨウトチノキ)は、日本の風土に合わず育ちにくいのだという。そのため、病害にも強い日本のトチノキを台木にして、接ぎ木をして育てている。その結果が、マロニエ通りの段つなぎ街路樹になったわけである。

 とはいえ、どんな時期に接ぎ木をしているのだろう。

 普通は、まだ樹がまだごく若い時期に台木の根元近くで切り、そこに接ぎ穂を差し込んで癒着させる。台木の太さに対して接ぎ穂は必ず細くなるのだが、癒着して生長するにつれて接ぎ穂の太さがどんどん増していき、大きな樹になる頃には継ぎ目はわかるものの、ほとんど一体化した幹に見えることが多い、と思っていた。上手くいくと、右上写真の様な感じになるのである。
 そう考えると、このマロニエ通りのように、明らかに太さの違う接ぎ部分がわかるものが沢山あるというのは、意外だったのである。

 なぜこんな異様な形になるものが多いのか?

 苗木とは言えないほど太くなってしまったトチノキを台木にして接いだとか、何か特殊な理由があったのだと思う。
 生産者側からすると、マロニエの需要に合わせてガンガン接ぎ木を行ったものの、幹の太さが段々になってしまったとか、曲がってしまったとかで価値の低い樹も出来てしまうが、数を求められれば、ユーザー側の了承を得た上でそれらも売ってしまった・・・ 
そんなことなのかもしれない。

 それにしても、植物という生き物の寛容さには、常々驚かされる。近縁とはいえ、別個体と完全融合して生長できる強さには、感動すら覚える。
 およそ5億年前に誕生した原始植物からどんどん種を分けて増えてきた植物たちは、大隕石衝突で絶滅したとされている恐竜時代の大異変もなんのその、現在に至るまで遙か昔の姿のまま生き延びてきている。以前触れたセコイアなどは、3億年前から地球上に生き続けている。植物界のラチメリア(シーラカンス)である。

www.yakuzaishi-y-co.work

 温暖化が急速に進んでヒトが滅びてしまっても、植物たちは平気の平左で生き続けるに違いない。なにしろ、光と水と空気さえあれば生きていける。
 羨ましい限りである。

あっ、この目つき どっかで見たことが・・・

Mです。

 新聞広告に、結構昔から知られている「興和」さんのビタミン剤が載っていた。
 そしてそのパッケージに、特徴的な振り向き目線のモノトーン画像。
 ずいぶん以前からときおり目にしていて、そのたびに、この目つき、どっかでみてるよなぁ・・・と、思っていた。

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  ↑ Q&P i Plus パッケージから拝借


 そしてついさっき、フッと記憶箪笥の引き出しから、昔懐かしい女優の姿と名前が飛び出てきた。60年、70年代に活躍したイタリア女優、クラウディア カルディナーレさんの目だった。彼女の映画は2本くらいしか見ていないのだけれど、強くてきれいなお姉さん、の印象がある。

 小学生Mは、田舎だけれどバスで15分も移動すれば市の中心部に行ける程度の地域に住んでいた。田舎でもテレビの普及に勢いがついてきた頃で、今のように映画がテレビでどんどん見られる様な時代ではなく、まだまだ、映画が映像文化の中心にいた時代だった。そもそも、当時のTVで映画の予告宣伝があった記憶すら無い。映画は、映画館でしか見られない特別なものだったのである。
 バスで15分(運賃20円だったような?)の市街地中心部には、映画館が2カ所あった。 駅に近いO館は東映東宝、松竹系の邦画と供給洋画を見せていて、少し離れたS館では、日活系、大映系の邦画を主に扱っていた。自宅近くのトウガラシとタバコを売っている店の前に映画館の看板がいつも2枚並んでいて、O館とS館の出し物がわかるようになっていた。年に数回だが、見に行ったのは大抵O館の上映モノで、S館のものは、やくざモノと日活ロマンポルノのポスターが多くて、小学生Mの心臓をすこしばかり高鳴らせるものの、行く”勇気”は無かった。
 そのO館で上映されていた映画の中に、ブーベの恋人というイタリア映画があって、そのポスターにあった女優の目が、今日いきなり出てきたのだ。

 間違いないよな、と思って、ウィキさんをググッてみたら、まさにドンピシャの白黒写真が載っていて、これまた驚いた。向きは逆だが、絵とよく似た角度で振り向いている写真。そのまなざしが、少しキツクて心の中を見透かされるかのような激しさがある。

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  ↑ Wikipediaさんから拝借
 ↓ 出元はココ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AC

 興和さんのビタミン剤は、疲れの回復をうたっている類いのものだから、「元気出して! しっかりして!」の意味で、強いまなざしの絵を使っているのかも知れない。眉毛から目の辺りまでだけで強い印象を残すパッケージの絵は、傑作だと思う。
 パッと閃いて一発で描けたのか、それとも、何十枚と紙を丸めた末に生まれた一枚なのか、絵の作者に会えたら是非とも聞いてみたいものだ。

 ところで余談だが、Mが高校まで過ごしていた地域では、上記のトウガラシ屋さんのように映画館の看板を置いていた店では、枚数限定で割り引き入場券を売っていた。O館の券ください、と行くと、オバアサンが薄暗い障子の奥から、以前あったバスの回数券のようなものを出してきて一枚ちぎってくれた。記憶では3割ほど安かったと思う。どの地域でも、多分同じだったのだと思う。特定の業務、つまりは宣伝業務を支援している報酬として、映画館の入場券販売が特権として与えられていたのだと想像している。看板の置き賃はゼロでも、映画の割引入場券が一定枚数配られていて、知っている者はそれを買いに来るのでそれが看板設置の収入として懐に入る。そんなカラクリだったのかも知れない。
 小学生Mは、そのトウガラシ屋で買うと安く映画が見られることを、隣の家のお兄さんから教えられていた。6、7歳上の彼は洋画ファンで、雑誌「スクリーン」を入手すると垣根越しに手招きしてくれて、新しい映画のことをいろいろと教えてくれた。その彼が、ほかの奴には言うなよ、と前置きして、割引券のことを教えてくれたのである。みんなが知ってしまうと、前評判の高い映画を見たい者がよそからもやって来て、すぐ売り切れてしまう、というのが理由だった。トウガラシ屋さんには、いったい何枚割引券があったのだろうか。謎である。

リモート業務で、きんとうん墜落か!?

Mです。

 午前10時過ぎ、仕事中のPCが突如ネットに繫がらなくなった。

 その数分前まで、ネット上で業務上の注文、振り込み作業をしていた。その作業が終わって、仕事相手からのメールを確認して返答を綴っていたのだが、いざ送信の段になって通信不能の表示。あれっ?と思い、ブラウザを起こして確認しようとしたら、「ネットに繫がっていません」って、返ってきた!
 ウッソー、さっきまで銀行と通信してたじゃん! と言っても、何の意味もない。

 メーラーも動作しないし、ブラウザは恐竜を映したままで、ニッチもサッチも状態。

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  まあ、時折こんなこともある、と思ってすべての通信をカットして、モデム等の通信関連機器をリセット。
 通常は、これで再設定すればネット接続は復旧する、と踏んでいた。
 ところが、今回は、全く改善無し。何度やっても、繫がらなかったのである。

 悪戦苦闘30分あまり。

 モデムが死ぬとは考えにくいし、光通信機器がイカレたとも思えない。ちなみに、電話は光通信モデム経由のインターネット電話になっているが、ちゃんと繫がっている。自分の携帯にもかけられたし、その逆もOK。ということは、ネットだけが繫がらない状態になっていると判断するしかない。

 こうなってしまっては、成す術がない。一度もかけたことのないプロバイダーのコールセンターに電話することにした。

 0120回線が繫がるまで幾度もかけ直して、20分以上してようやくつながった。センターの おねえさん に状況を説明すると、自分は取り次ぎ役なので担当部署に回して折り返し電話させるとのこと。じゃ、お願いします、と切ってから1時間あまり。何の連絡もない。

????????

 再度コールセンターへ。今度は5回くらいで運良くつながったものの、さっきとは違うおねえさんの声で、同じ返答。「電話が行くまでお待ちください」・・・・

 それから30分ほどして、ようやく外線電話が入った。不満をグッと堪えて(オトナだねぇ)、受話器を取る。今度の相手は、若いおにいさん。「あと10分くらいで伺いますので・・・」 えっ、電話じゃないの?と言うと、「たぶん電話じゃどうにもならないと思いますので・・・」とのこと。なんだ? 説明しても、どうせ判らんだろう、って思ってるのか? と、ムカッときたが、ここもグッと堪えて、ハイ判りました、よろしくお願いします・・・

 10分、20分、そして30分ほどして、電話が来た。「近くに来ていると思うんですけど、伺う場所が判らないんです・・・」と言う。
 今どんなところにいるのかを尋ねると、すぐ近くの建物の前にいると判った。よかった! そこから南に3軒目だと説明して、ようやく来てもらえた。

 やって来たのは、以前のカラテカ矢部さんによく似た、くりくり坊主のおにいさん。        

 状況を説明すると、大きなバッグからブックPCを出してモデムとつなぎ、こちらの説明を確認し、「ほんとですねぇ、繋がりそうもありませんね」と言う。モデムが壊れたとも思えないと言うと、「そうですね、それは無いでしょう。これ、プロバイダーのオーバーロードです、きっと」とのこと。えっ、回線がパンクしてるって事ですか? と聞くと、「東京、神奈川では最近この現象が多いんです」と返ってきた。それって、ステイホームで仕事してる人が多いから、プロバイダーへのアクセス経路が一挙に増えたってこと?と聞くと、「まさに、それです。今までは、会社の通信回線一本で社員全員がまとめてサーバー経由で通信していたんですけど、いま、一人一人が別々に同じプロバイダーにアクセスをかけてくるんで、回線自体が繋がりにくくなってます。どのプロバイダーでも起こっているんですが、混んでいるプロバイダーとそうでもないところがある状況で、こちらでお使いのプロバイダーは、いまパンク状態なんです」とのことだった。

 何のことはない、インターネット回線に生じた「コロナ禍」だったのである。

 クラウドサーバーに乗って悠々空を駆けていた悟空が、気づけば頼みの觔斗雲(きんとうん)が細かくちぎれてグツグツになり落下!、といった感じ。 

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  在宅勤務で無駄を排する、という効果は、コロナ禍のプラス面として顕著になってきているものの、一方でこんな落とし穴があるとは思ってもいなかった。

 おにいさんは、とりあえず、繋がらないのは困るでしょうから、と言って、自身の個人契約のプロバイダー設定を貸してくれた。会社から比較的空いているプロバイダー情報を連絡させるので、それまで使ってくれていい、とのこと。

 メンテ業務の方々も、苦労が多いのだ。客によっては、おにいさんのせいじゃないのに、ガミガミいう人もいるのだろう。SEさんたちは、大変な状況なのだ、と同情してしまった。同時に、プロバイダー業界も、サーバー容量アップ、回線容量アップで対応しなくてはならないだろうから、それも大変なのだろうと想像している。

 それにしても、ネット社会は、見えないところで膨大な情報がやりとりされているのだと、あらためて認識させられた。
 かといって、10年前に戻れ、とは言えない。インフラ整備の更なる充実が必要なのだと気づかされる出来事だった。

さすが! こども目線の至れり尽くせり

Mです。

 仕事の関係で、こども医療の中心的存在の施設を訪れる機会があった。
東京世田谷の多摩川河岸段丘上にある、国立成育医療研究センター

じつに厳めしい名前になっているが、単純な病院ではないので仕方が無い。

 訪れるまで知らなかったのだが、実はこの施設、ずっと以前に何度も前を通り過ぎていたところだった。ただ、当時の名称は国立大蔵病院。もう、20年くらい前の記憶である。

 当時の建屋は、たしか濃い茶色の煉瓦造りの姿で、うっそうとした森の中に暗くたたずんでいた。なにしろ、元陸軍病院だったところだし、昔の国立病院にある重々しく陰気な建物だった。

 それが、今回訪れてみると180度の対局。明るくて広々していて、何とも晴れやかな気分になるほどの変貌ぶりだった。

 ↓ 施設案内
 https://www.ncchd.go.jp/
 
 同施設は、単純に病院という施設ではない。むしろ、こども医療(受精研究から周産期研究を含む)全般の基礎研究と応用研究を大きな柱にして、その柱と並立して具体的な医療行為を施せるように病院施設を組み合わせた総合施設である。すべての人に対する啓蒙も含めて、次の世代を支えていこうとする組織だ。

 とはいえ、そんな難しい理屈を前面に出す雰囲気など全く無く、コロナ禍対応で入館制限などしっかり行ってはいるが、中の雰囲気はとても和やかで医療施設特有のニオイも無いから、入っていく人々を緊張させることがない。

 入ってすぐに広い空間が広がり、患者さんと付添人を受け入れる場所のそこここに、ゆったり出来る空間やイスが配置されている。そしてこども対応の極めつけ、あそび空間が何カ所にも用意されているのがスゴイ。

 こども目線でいろいろな物が見えるように、物の配置が考えられていて、高い遮蔽物が極力排除されている。さらに、壁が明るい色あいに統一されているだけでなく、所々に絵本の世界のような絵が描かれていて、大人でも和んでしまう。

 仕事で訪れてミーティングするのが目的だったのだが、その前後に思わずいろいろ眺めてしまった。
 
 打ち合わせを終え、帰り支度している時に、入り口近くの休憩場所で面白い物を目にした。
 プレイルームの上に設置された防災器具らしき物が、目の端で「あれれ?」と思わせる像を結んだ。もしかして「ウィンダム」?! 

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              ※右イラストは ピクシブ百科事典さんから転載

 円谷特撮の最高傑作だと思っている「ウルトラセブン」で、セブンが苦戦している時などに援軍として使役するカプセル怪獣の一体。全身金属製に見えるロボットのような姿で、けっこうコミカルな動きをする愛らしい怪獣だった。その顔のイメージが、この装置を見た瞬間に浮かんだのである。

 あとでイラストを見つけ、再度見比べると、最初の印象ほどは似ていなかったのが残念。だが、見た瞬間は金属色で突起があるとんがった形が、あっと思わせたのだろう。

 こんな無機質な防災装置にも、こども目線で面白くなるような工夫をしているのではないかと想像している。

  実際は、じつに堅い仕事をしている施設だけれど、入る人々をリラックスさせようとする工夫には、本当に頭が下がった。
 みんなに希望を与える仕事、たいへんだろうけれど、ますます頑張っていただきたい。 

トリチウム含有廃液の海洋放出

Mです。

**安全にやるから大丈夫。海に流しちゃいます。**
**怖くないから、国民の皆さん、これまでのことは水に流してください。**

ついに政府が踏み切った。

 どんどん増えるばかりの福島被災原発のALPS処理後廃液が、もうどうにもならなくなってきている。
 ALPSという処理装置は、日本語では多核種除去設備と呼ばれ、核汚染物質の入った水溶廃液から、放射性ストロンチウム放射性セシウムなど危険度の高い放射性物質を取り除くために、フランスなどから大急ぎで輸入して被災原発の汚染水を処理しているものだ。ただ、この装置は、イオン化していて極性のある物質の除去は出来るものの、トリチウムのようなイオン化していない放射性物質は除けない。だから、ALPS処理廃液として、被災原発敷地内に廃液タンクばかりがどんどん増えていく、という状況を作ってしまった。

 当初国が示していた廃炉処理40年など、今や誰も信じていない状況に陥っている。

 燃料デブリの取り出しはほぼ絶望的に見えるのだが、それでもまだ、「出来るはずだ論法」で推し進めている。誰が未来を見据えているのだろう。少なくとも、Mには、このままなら出口が見えない暗闇、にしか思えない。初期から思っていたのだが、最終的には、チェルノブイリと同じく、永遠のコンクリート棺桶にするしかないのではないかと感じている。

 それはさておき、敷地内で収まるはずのないタンク増設が不可能なのは誰が見ても分かること。で、とりあえず、海に流しちゃうしかない、と宣言したわけである。

 ALPS廃液は直径12m、高さ12.5mの1220㎥タンクに蓄えられている。2020年末にはその数が1000基を超えているという。貯蔵可能な量は総量137万㎥で、現状、その9割が埋まっているのだそうだ。敷地内がタンクで埋め尽くされている様子は、緊迫感にあふれている。

 東電は、2022年夏には満杯になると言っているが、裏を返せば、それ以上は入りませんからどうにかして、と当局に「スガ」って来ていたのだろう。

 トリチウムは、3重水素と呼ばれていることからわかるように、普通の水素原子が陽子一個と電子1個で出来ているのに対して、陽子1個に中性子が2個くっついた原子核の周りを1個の電子が回っているという構造で、普通の水素原子に比べると不安定でβ崩壊(電子が飛び出る)と呼ばれる核崩壊を起こす放射性物質なのだ。崩壊速度は半減期12年あまりと、小さな原子にしては寿命が長く、なかなか消滅しない。常に宇宙線が降り注いでいる地球の大気圏内では、わずかずつではあるものの常に作られているから、地球上からなくなることはあり得ない。人間を含む生き物たちはすべて、自分のカラダを作る構成要素として身体の中に取り込んでしまっているので、放射性物質とは言ってもごく当たり前の物質である。体重60kgの人間だと、体内に50ベクレル程度のトリチウムを持っているのだそうだ。だから、自然界に普通に存在しているレベルなら、トリチウムは何の問題もない。つまり、存在するだけで恐ろしい物質ではない、ということをみんなが理解しておく必要がある。

 とはいえ、それは自然界の通常レベルの線量なのであって、トリチウム濃度が高ければ当然生き物に放射線障害を与えることになる。
 その安全基準が国際的にも定まっていて、環境水中のトリチウムの場合、60000ベクレル/L未満なら安全ということにされている。現在被災原発敷地内にあるタンク内の濃度は、高く見た場合で300万ベクレル/L程だと発表されているから、これを信じるなら、最低でも50倍希釈すれば国際安全基準をクリアできる、と判断できる。だから、貯まりにたまってしまったトリチウム汚染水をどうするかを考えたときに、無尽蔵の体積に見える海に放ってしまうしかない、となるのは、理屈からすれば仕方の無いことだと思う。なにしろ、ほかに方法は思いつかないのだから。

 現に、原子炉の運転冷却水には、正常な状態でも、炉心の核分裂で生じる放射線の作用でトリチウムができて、自然界の濃度以上に含まれている。冷却水は、熱を発する炉心の周りを巡っているから温められてしまう。冷やすための水がどんどん温かくなっては困るので、温まった水は捨てて冷たい水を補給する。つまりは、温冷却水の放出をしなくてはならない。日本の原発では、この温冷却水を常に海に放出しているのだが、その際、放出水の放射線量をモニタリングしながら安全基準以下になるようにして海に流している。原発が海の近くにある事が多いのは、この冷却水の排出が簡単だから、という理由も関係している。そしてこれは、国際的に見ても当たり前のことで、危険視はされていない。

 ドイツのメディアが、中国版の記事として日本のトリチウム廃液海洋投棄に関する論説を発信している。事実を的確に分析・解説していて、一読に値する。

 ↓ 

www.recordchina.co.jp

 どこの原発でも普通に流しているモノなのだから、安全基準さえ守れれば別にかまわないじゃないか、というのが当局の考え方である。そして、肯定的な見方が諸外国にもあるわけで、決して異常なことではない、ということが、この論説からもうなずける。

 でも、それで本当に良いのだろうか? という疑問がある。

 トリチウム廃液とは言っているが、ALPSで処理できるはずの他種放射性物質が完全に除去されているとも言えず、詳細は明らかにされていない。そもそも、事故原発廃炉できるという前提自体が怪しい東電と国の処理事業は、現状で疑念がいっぱいの状態だ。基本的に、隠せる物は隠したい、という体質が見えてしまっている。そんな状況の中で、貯まってしまったからには仕方ないね、と簡単に同調できる雰囲気にはない、ということが一番の問題なのだと思う。

 論理的にこれしかない、ということは認める。しかし一方で、その具体的な方法論が明確に示されていないのでは、誰も納得できないと思うのだ。
 政府が言う「大希釈して安全な濃度にしてから放出」、という言い方にも、大いに疑問がある。

  ◆どこで希釈するの?

  ◆どうやって希釈するの?

 そんな素朴な疑問にも、何ら具体的方策が返ってこないからである。

 安全な濃度に希釈、のイメージを絵にしてみると、下の絵のようになる。
 左の小さな水槽の汚染水を、右の巨大な水槽に注いで海水をドバドバ入れて薄める、というイメージだ。薄めたらもう安全だから、巨大水槽から海に流すのである。

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 現実には、こんな巨大な水槽を作って希釈するなんてことはしないだろう。はるかに小さな混合装置で、少量の廃液を大量の海水と混合しながら徐々に廃棄していく、という手法が採られるのだろうと想像する。しかし、そのような装置であっても、今の言い様では、沿岸廃棄になると感じられる。
 そうだとすると、福島沿岸の漁業に風評被害が再び発生するのは明らかで、いくら政府が安全だからと言ったところで防げるものではない。現に、この状態を作ったのは長いこと続いていた国と企業との馴れ合いの結果だった。それを、失敗した後で、大丈夫だから大丈夫だから、と言い繕ってなだめるなんて無理なのだ。

 海洋放出、仕方が無いから認めましょう。でも、それならば、安全で、沿岸住民に危機感を与えない方法を考えなくてはいけないと思う。

 例えばの話として聞いて欲しい。
 公海上にまで続く長い長~い希釈と送水を兼ねる「放水管システム」でも作って、それを海底を這わせ、はるか沖合いまで敷設する。海底ケーブルのようなイメージだ。材質はステンレス管がいいだろう。先端には、強力な水流ファンを付けておいて、出てくる希釈汚染水を水流で分散させる工夫を行う。
 この装置の起点では、貯留廃液1に対して沿岸海水を汲み上げたものを9の割合で混ぜて送り出す。この送水管を大陸棚を超えて深くなる海に更に進めていき、公海上の深い海底で放出するのだ。もともと1/10に薄めて送り出した廃液を、遠くの深海で分散放出させるから、放出場所付近のトリチウム濃度が高いまま滞留することはないだろう。沿岸には一滴も漏らさないようにするのだから、沿岸漁業の脅威にならないはずだ。遠洋漁業にとっても、表層付近の問題ではないので、影響は無いと思う。ただ、深海の放出場所に棲む生き物たちには配慮する必要があるだろう。日本お得意の深海調査で、モニタリングも行うことにすれば、研究者には新しい知見になるし、海をより深く知る事に繫がっていくのではないかと思う。
 もちろん、この方法であっても、諸外国に了解を取ったうえで進める必要がある。

 ただの言葉だけではなく、具体的な実施計画を立てて相談すれば、現状で垂れ流しを容認している国々はもとより、より厳しい判断をする国々でも、ダメとは言わないだろうと思うのだ。

 まずは、知恵を絞った具体策を見せることだと思う。

 

 この問題に関しては、いくつもの関連資料が公開されている。
 下の資料は、経済産業省が公開している検討案の一つだ。そこここに、希釈して流しちゃうしかないよなぁ、という感じが漂っている。
経済産業省2018年公開資料)
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/pdf/009_04_02.pdf

 また、以下のものは、三菱総研が公開している解説資料だ。素人にもわかりやすくまとめられていて、参考になる。
(三菱総研 2018コラム)
https://www.mri.co.jp/knowledge/column/20180620.html

 

 どうしようもない状況にある福島被災原発の今と将来について、正直に、そして、現実的に、根本的解決策を考えるべき時期に来ていると思う。

 果たして、現政権と東電に、その気概と覚悟はあるのだろうか・・・

 願わくは、ウルトラQにあったような(気がする)海底人を怒らせて襲来を招くような事がないように、と祈るばかりだ。