理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

マスク会食 その「新しい食事マナー」には反対です!

薬剤師Y子です。

今、「マスク会食」が話題になっていますね。

例えば、神奈川県公式の、この動画。

www.youtube.com

言いたいことは分かりますが、4人でテーブルを囲み「片方の耳からマスクが下がっている状態で飲み物や食べ物を口に運ぶ」ということを何度も繰り返す、この「新しい会食マナー」には、大いに問題があります。

 

自分の顔にしか接していないから「汚染されていない面」として取り扱うことが出来る「マスクの内側」を、「感染者がいた場合、おしゃべりの時に出る、ウイルスを含む飛沫」に何度も曝しているからです。

 

この動画では「会食の前に、マスクを新しいものに変えましょう」と言っていますから、会食が終わる頃には「マスクの外側と内側が、同程度に汚染されている状態」になり、何のためにマスクを着用しているのか、私には分かりません。

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もし、この4人に加えて、私、薬剤師Y子が会食に同席することになったら、動画開始から1分35秒後あたりで外したマスクを2つ折り(もちろん、顔に接していた面が内側)にし、持参したポケットティッシュ等で包んで、すぐ取り出せるバッグの中、ポケットの中などに入れておきます。

その状態で食べ物や飲み物を何度か口に運び(この間、目線は交わすけれど無言)、それからマスクを取り出して着用。口の中に入っている物を噛んで飲み込んだら、マスクをつけた状態で、しばらく会話を楽しみます。

「会食」ですから、これを何度か繰り返すことになるかも知れませんが、できるだけ「まとめて、黙って食べる」「ある程度まで食べ、どうしても途中で何か喋りたくなったら、マスクを着用して喋る」ことにしたいです。

 

つまり、「マスクを外し、その『内側』を守るように、そして直ぐ取り出せるように保管した状態で飲食する」ことと「マスクを着用して会話する」ことを最小限の回数だけ繰り返すのが、私にとっての「マスク会食」です。

片方の耳からマスクを下げて、同席者の口から出た飛沫が遅かれ早かれ『内側』にも到達するだろう、という状態で飲食するということは、私には出来ませんし、他の人にもオススメしたくないです!

 

これは感染リスクに直結する問題ですから、飲食ぬきで、マスクして、大いに議論したいですね。

極小コーナータップ バッタ屋で掘り出し物 

Mです。

 PC周りはタコ足配線が付き物。

 周辺機器がいくつもあるので、それらの電源取りのためにスイッチ付きOAタップ(いわゆるテーブルタップの上級品)がどうしても欠かせない。ひとつひとつは小電力なので、出来れば6個口とか8個口が欲しくなる。必要なコンセント数が決まってくると、タップ全体にひとつのスイッチではなくて、6口ならその各々に個別スイッチが付いた物が欲しくなる。そうすれば、プラグの抜き差しをせずにそれぞれの装置電源をON/OFF出来るようになるからだ。
 プリンター程度なら問題ないのだが、外付けのHDDマウンターなどを使っていると、マウンターのスイッチを切り忘れたままプラグを抜いてしまったと気づいたときに、思わず背筋が寒くなる。電源の入り切りの際に発生するサージ電流で、記憶装置にトラブルが起こることが十分考えられるからだ。
 人の手でプラグを抜いたり挿したりするとき、一瞬の動作のようでいて、プラグとコンセントの金属端では、ごく短時間の接触、非接触を何度も起こしている可能性がある。例えば、電気ストーブを使っていて、本体スイッチをONにしたままプラグを抜く、という操作をした経験がある方がいると思う。その時、抜く操作がちょっとゆっくりめだったり、噛みが固くて手こずったりしたとき、プラグを抜き取る瞬間、コンセントの中でパッと火花が飛ぶことがある。けっこう多くの人が経験していると思うのだが、この時、結構ヤバイ現象が起きている。通電状態の閉じた回路をいきなり切る、という動作によって、給電側、つまり家屋のコンセント側と電気器具のプラグとの金属端で、高電圧の電流が発生している。いわゆる、スパークが飛ぶ、というやつで、これがサージ電流とも呼ばれる現象だ。ミリセコンド単位の話なので、実際これで何か不都合が起こるということはまずない。ただ、器具の側がデジタル機器、特に記憶装置の時はそう簡単ではない。一瞬の高電圧が発生して、それで制御回路が吹っ飛ぶことさえある。そこまで行かなくとも、デジタルデータがごく一部で飛んでしまって、データエラーにつながることもあるのだ。かく言うMも、一度これをやってHDD一台をお釈迦にした経験がある。恥ずかしい限りだ。

 その反省もあって、ちょっと値は張るが、今使っているタップには、どれもスイッチが付いていて、周辺機器のプラグを抜き差しすることは行わないようにしている。そうしてからは、今のところ一度も不具合は起こしていない。

 そんなふうに、どうしても複数の機器をつながなくてはならなくなるPC周りのタップで困ることがひとつある。周辺機器の電源に多く使われているDCアダプターだ。普通のプラグ付き電線がアダプター本体からニョキッと出ている物は問題ないが、拳骨タイプのアダプター本体のかたまりからプラグ端子が2本出ているタイプがくせ者なのだ。このタイプ、タップに取り付けると、幅が大きいと隣のプラグが使えなくなってしまうのだ。しかたがないので、専用の中継電源ケーブルを作る、ということもあるが、それも結構面倒。 と、そんなとき、バッタ屋で極小コーナータップ、なるものを発見した。なんと100円だった。

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 ひとつのコンセントに挿して3口に変換する物が以前から知られているが(下画像参照)、発想としてはこれの変形バージョン。しかも、プラグ切片部分が回転するタイプで、スティック上の本体両側にコンセント穴が2箇所設けられている。これだと、タップに挿して外側に拳骨タイプをつけることになるので、タップ正面を塞ぐことがない。しかも、両側に拳骨を2個つけても大丈夫。3口変換コンセントなどではこうは行かない。

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 125V、15Aの表示で、ちゃんと安全マークも付いている。さらに、サージ電流防護も謳っている。中国製だが、設計製造元は日本メーカーとなっている。

 このタップから大電力のヒーターを使おうとする人はいないだろうから、やや華奢な見てくれだが、使い道さえ間違わなければ問題ない。
 そもそも、PC周辺機器に使うのだから、使う電力はたかが知れている。せいぜい2~3A程度しか流さないから、まったく問題はないのだ。

 さすがに小さい製品だから、完全はめ込み式のプラスチック容器になっていて分解は出来そうになかった。本来なら、バラして電線と端子をハンダ付けしてやりたいところだが、さすがにそれは諦めた。

 ごく些末な商品ではあるけれど、なかなかのアイデア商品だと思った。

 実際に使っていて、あったらいいなぁ、と思う物はよくある。そんな品物を商品にするという仕事は、結構面白いと思っている。ただ、それなりの資金も必要だから、ニーズの規模が問題なのだが・・・

 今回見つけた「極小コーナータップ」は、Mとしてなかなかの拾い物だと思っている。
 が、バッタ屋で見つけたということ自体、実際は商売として失敗作なのかも知れない。製品として目の付け所は良いけれど、さっぱり売れなかったからバッタ屋に出てきてしまった、ということなのかも知れないのだ。
 そうだとすれば、気の毒なことだ。
 
 秋葉原のジャンク屋巡りと同じで、バッタ屋での拾い物探しも、なかなかやめられそうにない。

ワクチン頼みで良いのか?  あらためて、日赤さんに期待します!

Mです。

 日本国内の新型コロナ感染者数が、既に累計で10万人を越えている。米国の1/100以下とはいえ、この半月程の動きを見れば、一気にその数が増加していく傾向にあるのは明らかだと思う。その一方で、予測も出来ない来年半ばのオリンピックについてどうこう言っているのは、いったいどういう了見なのか、と思う。
 部屋の中でボヤが起きて、いつの間にか小さな炎が立ち上がり、いまカーテンに燃え移ろうとしている。放って置いたら、間もなく、家全体が炎に包まれてしまう。
 そんな状況で、経済活動を停めては社会が成り立たなくなってしまう、という危機感を優先している場合だろうか。日本国内全域で、ということではない。火が燃え上がろうとしている地域を特定して、小さく、しかも確実に消火すべきなのは明らかだ。
 人の動きは止められないが、出来ることはいくらでもある、と思うのだ。
 国ではなく、それこそ地域ごとに知恵を絞っていくべきだと思う。地方自治とは、そのためにあるのではないのか?
 このままではマズイ、と思う自治体は、国の指示待ちではなく、独自に知事レベルで英断すべき段階だろう。

 その一方で、国は何をすべきか。

 ワクチン待ちで済む話ではない。
 先行しているmRNAワクチンも、どこまで効果があるのかは、実際に使ってみなくては判らない。現状で語られている効果は、あくまでも予備データでの話で、集団投与して本当に感染を防げるのかどうかは未知数である。

 その一方で、治療方法は、いまだに混沌とした状態だ。
 アビガンが効果的だ、というデータは確かに出ている。しかし、重症化阻止にある程度効果があるとしても、既に重症化してしまった場合はどうなのか。重症患者に対する適切な治療薬は、いまのところ見いだされていない状態だと思う。

 そんな状況の中、以前記したが、新型コロナ感染したヒトが体内で作った抗体成分を使う手法は、論理的に効果が期待できるのは明らかで、無視できないはずだ。

www.yakuzaishi-y-co.work

 新薬というような類ではないが、利用できるようになれば、重症化患者にも使えるはずだし、重症化の阻止にも当然役立つはずだ。しかも、新薬開発とは違い、既存の技術で作れるクスリが目の前にあるのだ。

日赤さんのロゴには、「人間を救うのは、人間だ」 と書いてある

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 既に10万人を越える患者が発生している状況は、見方を変えれば、この患者由来抗体治療薬の資源が、最低でも10万人分既に存在しているということになる。成分献血で200mlの血漿を分けてもらえば、20,000リットルの原料が手に入るのである。
 もし自分が新型コロナにかかったら、抗体価の上昇をモニターしてピークになったとき、成分献血血漿400mlを即提供いたします。

 ノウハウを持っていて、しかも、献血の受け皿として公認されている日本赤十字社なら、患者さんたちに協力を求めることは容易だし、集めた血液を安全確実にクスリにする事が出来るはずだ。

 入院患者が溢れてしまって医療施設が疲弊するのを防ぐためには、どうしても有効な治療方法が欲しい。一助となる可能性のあるモノをみすみす見逃しておくのは、なんとしても惜しい。

 今一度、期待したい。
 日赤さん、一肌脱いではいかがですか!

画像合成ソフトの進化 驚異!? 

Mです。

 写真合成ソフトの進化が「ヤバイ」!!

 画像処理、音響処理ソフトなどをいくつも購入しているサイト(ソースネクストさん)から、画像合成ソフトの案内が来た。以前から何回か来ているが、だいぶ簡単になってしかも精度が上がったと記してあった。仕事上、マニュアルづくりなどで機器や車輌の写真を組み合わせ、貼り合わせて使っているが、時には、処理して合成写真にすることもある。
 マニュアルを作る対象の装置について、スイッチオンの状態しか撮っていなかったのでオフ状態のランプを色変換して作ってしまったり、人の手をはめ込んで操作手法を合成したりなど、いろいろやっている。その際、色調が違っていたりすると見た目がへんてこなので色調変換して違和感を無くしたり、はめ込んだ境界面が目立つのでぼかしを使って細工したりとか、結構苦労することもある。だから、合成ソフトなるものの「お知らせ」は、毎回気にしてチェックしていた。ただ、解説を見て、買う程のことはないな、と、これまでは無視していた。
 ところが、である。
 今回の紹介ソフトは(以前も紹介が来ていたものの改良版)、サンプル画像の内容を見て、大きく進歩したことが目に見えた。はめ込みした画像と、土台の画像の色調調整などがかなり巧妙になっていて、これまでのものだと若干違和感が残っていたのに、それが全く判らない。ごく自然に ” つながって ” しまっているのだ。

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 上の写真は動物の写真なので肖像権の問題もないだろうが、他にも紹介されているサンプル画像には、存在していない人を風景にはめ込んだものや、表情や角度が違っている同一人物の写真を切り張りして、正面を向いて微笑んでいる画像に作り替えたり、といったものがいくつも並んでいた。正直言って、普通に見ているだけでは全く違和感がない。100%オリジナル画像だと信じてしまうくらい、うまくできている。
 もちろん、それなりに時間をかけて作ったのだろうが、ここまで来ているなら、買いかな、と今回は思った。

 マニュアルなどの写真を、手持ちのものだけでいくらでも作り替えられそうな気がするからである。作業が忙しい中で写真撮りしながら進めていくとき、そのまま使える写真はそれほどない。だから仕方なく、不要な人を切り取って文字枠をはめ込んだり、いろいろと細工する必要がある。しかし、合成ソフトを使って撮り貯めてある画像から都合の良い画像を作り変えてしまえるのなら、そんな苦労はほとんど要らなくなってしまうのだ。場合によっては、時期も対象も違っている画像からパーツを切り出してきて思い通りの解説写真にしてしまうことさえ出来そうだ。
 技術の進歩、バンザ~~イ!!

 と、ここでちょっと怖くなった。
 ということは、有ること無いこと、いくらでも画像を加工して証拠写真を捏造することが出来る、ということなのか?

 スクープ記事中心の写真週刊誌が、大流行した時代がある。
 芸能人のスクープ映像を仕事ネタにしていたカメラマンが、たくさんいたはずだ。そして、その映像は真実だから価値があると見なされて、撮られた側の人権、プライバシーをほったらかしにして高値で売り買いされていたのだろう。良くも悪くも、真実の価値、だったからだ。
 それが、いくらでも「かんたん捏造」してしまえる環境が出来てしまったら、出回っている画像が真実かどうかは、もう判断しようがない。既にそうなってしまっている可能性がある今、ネット上の情報はもちろん、印刷物の画像でさえ、見ている者にその真偽を判断することはできない、ということになってしまう。

 この状況は、果たして許されるのだろうか、と考えてしまった。

 以前の合成ソフトは、改変後の画像を強拡大していくと、画素サイズが違っていればピッチの違いで境界線が判ったり、境界部分の明度がそこだけ少し違っていて、はめ込み輪郭が判ったりした。ところが、上述のサンプル画像は、拡大していっても貼り合わせたであろう輪郭を特定できなかった。それほど巧妙に調整してしまうのだろう。

 使いたい気分は大きいが、危険な動きに荷担しているかも知れない、という妙な後ろめたさも生まれている。

 世の中には、画像の真贋を見極めるプロ集団が、それを生業にしているという。そういう人たちには、それなりの特殊技術とツールがあるのだろう。ただ、真偽を明らかにして欲しければ、そういうプロに頼めばよいのだ、という考え方はどうかと思う。

 技術を進歩させるのなら、一方で生まれてくるデメリット、つまりこの場合は、フェイク画像を判別する手段も同時並行で用意しなくてはいけない。例えば、コピー機にかけるとCOPYと浮き出てくる特殊印刷のように、フェイクディテクター・アプリを付属して販売するのである。このアプリで画像を取り込むと、合成が行われれているかどうかチェックしてくれるとか、このアプリをインストールしておくと、PC上で画像コピーしたとき、合成画像ならその境界がはっきり見えてくる仕掛けとか、である。

 フェイクをギャグにして面白おかしくしているだけなら、笑って観ていられる。しかし、フェイクであることが判らなくなったとき、人は何を信用すればよいのか。

 笑える笑えないの問題ではない。

 報道されていることでさえ、どこまでが真実なのか判断できなくなったとき、文化的手法は全て、その信用を失ってしまう。

 ネットはほとんどウソだ、と言う人がいる。

 そんなはずはないが、そう言いきれない部分も、確かにある。

 これからは、真偽を見極める手法、ツールが、いろいろな分野で最先端のビジネスアイテムになっていくかも知れない。


 コワイ世界である。

ヨメナ しぶとくて可憐

Mです。

 田舎育ちで、小学校低学年の頃はムシと草花のポケット図鑑を携えて、野山をさまよっていた。そうでないときは、これまたポケット魚図鑑を持って、小川で釣り三昧。あまり、家の中にいた記憶がない。

 そんな少年Mは、春ならフジとツボスミレ、夏ならツユクサとホタルブクロ、秋はヒガンバナヨメナが好きな花だった。冬はというと、遊びによく使ったヤブツバキ、ということになるが、この花は、好きという程ではなかった。冬は野の草花がほとんど無かったからしかたがない。
 こうやって挙げてみると、好きな草花の色が、青から紫系統のものに偏っている。黄色や赤の華やかな色合いよりも、子どものくせにやや渋めの色合いが好きだったようだ。もちろん、それは今も変わっていないのだが。

 これらの野の花で、じゃあ何が一番好きか、と問われたら、ヨメナ、で即答である。

 なぜそうなのか、と聞かれたら、「地味でしぶとく、それでいて綺麗」だから、と応える。

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 この草はキク科で、親戚筋のヨモギのように強い。路肩のわずかな隙間でもしっかり育つし、細いながら茎は硬く、根元から何本もの茎が束になって生えてきて、それぞれの突端に淡い灰紫の一重の菊型花を付ける。中央部の雄しべの黄色いかたまりと、その周辺に放射状に広がる花弁のコントラストが、儚げに見えながら凛としている。

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 葉は細めで、根本に近い方では葉脈毎に少しとがった鋸歯を数個出し、先に行くにつれて鋸歯の無い細い形になることが多い。菊特有の深い切り込みはないが、葉の色つやは菊に似ている。ひとつひとつの花は、可憐なのだが、何しろ繁茂するようにして枝を多く出すので、全体としてみるとかなり賑やかなかたまりになるのも特徴だ。それ故、全体として、したたかな印象を与えるのだと思う。

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 ヨメナが一番好きな草花だという理由のもう一つは、この花の数が、花毎にだいぶ違っているということに気づいたことにある。花の数、というと疑問に思われるので書き加えると、花びらに思える一枚一枚が個別の花なので、花弁の数、ではなくて花の数、ということだ。
 菜の花の仲間のように、必ず十字花になる単純な形のものは別として、花(弁)の数が多い花でも、その数は奇数か偶数かのどちらかに偏るのが多いと経験的に知っているのだが、ヨメナにはその法則が全く当てはまっていない。この花は小さいな、と思って数えると、10個に満たないこともあれば、大きいな、と感じるものでは20個を越えている。ただ、その数値が9だったり10だったり、18だったり21だったり、というように、ランダムなのである。
 花がたくさん集まって出来ているキク科のタンポポについて、子どもの頃1本ずつ花を引っこ抜いて数えたことがあるが、想像以上にその数は差が少なかった。200個付近にだいたい集約されてきて、たしか、偶数が圧倒的に多かったと記憶している。
 それに比べると、せいぜい20個程なのに「てんでんバラバラ」なヨメナは、いい加減というか奔放というか、実に個性的なのだ。変わり者が好きだった少年Mは、そんな相手を見つけたのだった。

 ところで、ヨメナを嫁菜と書くことがあるが、その理由が今ひとつピンと来ない。堅苦しい封建社会が長く続いていた日本で、強い女性がむかしから好まれたはずはないから、しとやか、とか、かわいい、という表面的なイメージで当てたのかも知れない。
 そうではなくて、女性は強いのだ、という本質的なところをしっかりと捉えて、ヨメということばを当てたのだとすれば、これは、なかなかの命名だということになる。地下茎が丈夫で、切られてもすぐまた生えてくる強さを称えたのだとすれば、たいしたものだ。
 秋に咲くことが多いのは確かだが、この花は夏前にもよく見かける。酷暑の時期と極寒の時期を除くと、年に何度も咲いている。そんなところも、奔放でしたたかな本性を見せていると思う。

 脇道に逸れるが、したたかなキク科野草というと、貧乏草とかぺんぺん草と蔑まれている近縁の仲間がいる。白い賑やかな花を咲かせる、ヒメジョオンとハルジオンがそれだ。これら2種はよく似ているが、ヒメジョオンの茎には空洞が無く葉の元が細いのに対して、ハルジオンは茎に空洞があって葉の基部が茎をくるむように付いている。どちらの花も嫌いではないし綺麗だと思っているので、庭に生えてきても咲いている間は抜かないで見ている。どちらも外来種だが、そんなことはどうでも良い。やって来てしまったからには、平衡状態になるまで増えればよいと思っている。しかし、ヨメナは我が家にやってこない。草が多すぎて、日照条件が悪いのかも知れない。今年は、ヨメナの種を取ってきて撒いてみようかと思っているが、うまくいくかどうかは判らない。
 そう言えば、むか~し昔の松任谷由実さん(荒井由実時代かも)の曲に「ハルジョオン ヒメジョオン」というのがあったが、あれは訂正して欲しかった。ハルジオンは春紫苑、ヒメジョオンは姫女菀、意味のある違いなのだから。

 自転車で良く通りかかる秋葉原付近の総武線高架下に、ヨメナのかたまりがいくつか点在している。どれもコンクリート壁の際に溜まった土から生えていて、膝くらいの高さでまだ盛んに花を付けている。寒さが増してくるから、そろそろ種をつける頃だ。良く見ておいて、種を採取しよう。
 多年草だから今の株が来年も芽吹くのだろうが、なにしろ、土が少ない。少しでも土があれば近場に殖えていくかも知れないから、土を持って行って繁殖の手伝いをしてしまおうか・・・ まずいかな?

殺菌灯 大作戦 その効果は?

Mです。

部品を揃えて製作した10W殺菌灯。タイマーで、一日あたり4時間ずつ照射している。

 

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 夜の1時半から5時半まで、閉め切った部屋の中で不気味な青白い光が灯っている。

 この時間帯なら、ものの出し入れもしないので、誤って入ってしまうこともないだろうと選んだ。もし開けて入っても、いくら寝ぼけ眼でもこの妖しい光には気がつくから、たぶん問題ない。ただ、ボーっとしていて見つめてしまうという危険性もあるので、やはり時間帯は選ばなくてはいけない。

 起床後にこの部屋を開けてまず気づくのは、草が枯れたニオイに似た紫外線ヤケのニオイだ。オゾン臭もかなり混ざっていて、息を吸うとのどの奥がちょっとヒリヒリする。閉め切った部屋で殺菌灯を焚くと生じる、独特の殺菌臭だ。むかし、細胞培養していた実験室の臭いだ。
 この臭いが残っているということは、感じとして、6畳部屋に10Wの殺菌灯で十分なのだと思う。事実、これまでカビ臭くて換気していた室が、1週間もするとカビ臭は無くなっている。むしろ、閉めたままにしておくと殺菌臭が残っていて心地よくないほどだ。
 どうやら、殺菌灯大作戦、成功である。

 これ以外の2部屋も状況は同じで、8畳の広さの部屋でも効果は同じように現れている。
 今後は、室内に置かれているいろいろなものに、紫外線の影響(たとえば脱色、布や紙の劣化)やオゾンの影響(たとえば金属表面の錆)がどの程度発生するかを確かめていく必要があると思っている。
 紫外線効果については、気になるものが出てきたら、場合によっては表面消毒したいもので覆うなどして防げば良いだろうから、むしろ、消毒室として利用しているのだ、と考えれば良いだろう。
 問題は金属表面の酸化で、電機製品ではスイッチ類や音響部材の接点にこれが生じると、気づけばスイッチが入らない、とか、音が出なくなった、とかが発生する可能性がある。ただ、オゾン酸化はごく表面でしか発生しないし、深く進行するものでは無いので、気づいたらスイッチをカチカチするとか、プラグを抜き差しして表面をこするだけでまず問題なく回復するだろうから、それほど心配はしていない。幸いなことに、貴金属装飾品が全くない我が家においては、それらの表面が曇るなどして困ることは無いので、安心である。

 期待以上の効果に、正直驚いている。
 これなら、もっと早く試せば良かったと、むしろ悔やんでいるくらいだ。

 ちなみに、殺菌効果、ということでの紫外線に関する考察はたいへん古くからあり、ちょっと調べてみたら、昭和36年の研究報告が見つかった。岩原さん、栗栖さんの報告で、当時は石英管を使った殺菌灯での実験だった。そこでは、紫外線で発生するオゾンによって、紫外線が届かない物体裏面にまで殺菌効果が及ぶと報告している。(下リンク参照)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shokueishi1960/2/2/2_2_17/_pdf/-char/ja

 また、最近の取り組みとして、カビに苦しめられることが避けられない図書館での試みとして、東京都の中央図書館で行われた取り組みも見つかった。
 ここでは、空調機のダクト内で殺菌灯を焚き、そこで空調機内に取り込まれた室内空気を殺菌して吹き出すようにした結果を報じている。この試みで、空調機から出てくる空気中の浮遊カビが激減したそうだ。これは、一般家庭内で話題になるエアコン内部のカビ問題にも効果が期待できることを示している。閉め切った部屋で殺菌灯を点けたままエアコンを作動させておけば、エアコン内部のカビ退治にも役立つということを示している。
(下リンク参照)
 https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/guide/uploads/sakkinnto.pdf

 想像以上の効果にほくそ笑んでいる。
 低額で達成できる室内滅菌作戦。
 興味ある方は是非試してみて欲しい。

 

殺菌灯 大作戦!

Mです。

 先日Y子が記したマスク黒カビ事件のあと、以前から対策しなくてはと二人で話し合っていた納戸や畳敷きの部屋のカビ対策に、殺菌灯照射を試すことになった。
 部屋全体の殺菌消毒のために、調理場などで人のいなくなった夜間に点けておく紫外線ランプがそれである。物表面の菌と、空気中の浮遊細菌浮遊細菌の両方に効くはずだ。

 日焼けのために紫外線を浴びる人がいるが、その時使う紫外線は、日焼けはしても身体に深刻な障害はもたらさない紫外線B(波長280~315nm)と呼ばれるもの。殺菌に使うのは、紫外線C領域 (200~280nm)の光だ。最も殺菌力の強い紫外線は波長254nm付近と判っていて、市販の殺菌用紫外線ランプはほぼこのあたりの波長が出るように作られている。この領域の光は、後述するように、生き物の根源である遺伝子を破壊する。
 ランプ自体は見慣れた直管蛍光灯ランプと同じ形をしているが、蛍光材を塗っていない透明な管であることが見た目の特徴だ。管の材質も紫外線を通しやすい特殊なガラスで出来ている。高級な紫外線ランプは、紫外線を吸収しない石英ガラスを使っていたが、技術開発の結果、今ではほとんどの紫外線ランプが紫外線透過特殊ガラス製になっている。石英管は理化学機器などの精密用途に特化して計測用機器の光源として使われている。

 実は以前から、開け閉めの少ない納戸などで、カビの季節になると部屋全体がカビ臭くなってしまうため、以前商っていた自社開発の小型オゾン発生器を使ってきた。薄いアルミ弁当箱程度の大きさで、8畳程度の広さをオゾンで殺菌消臭出来る。オゾンとは言っても、濃度は人間がずっとそこにいられる程度の濃度になるように作った物で、危険はない。効果ははっきりしているのだが、残念ながら、小型高圧部品の入手が困難になって製造を止めてしまった。

 そこで、そのオゾン効果も見込める安価で手頃な方策として思いついたのが、殺菌灯、というわけだ。

 260nm付近の紫外線は、生き物の根元である核酸(DNA、RNA)を傷つけて再起不能にする、つまり殺す効果が高い。B領域、C領域の紫外線は、タンパク質にも変性効果をもたらすので、例えば裸眼で紫外線を見ていると透明なレンズ体が白く濁ってしまう。濁ったら元には戻らないから、医療措置を施さなくてはならない。白内障という疾患があるが、まさにこれが眼のレンズ・タンパク質の変性によって起こっているもので、紫外線が原因のひとつであることは良く知られた事実である。C領域の光は、地上にはほとんど届かないので実際上危険視されてはいないが、この光を発生させるランプは、生き物にとってとても危険な光なのだ。
 このC領域の光はまた、オゾンを発生させる方法のひとつにもなる。紫外線C領域の光はエネルギーが高く、空中の酸素にぶつかると酸素分子にエネルギーを与えて酸素分子同士をくっつけ、酸素原子3個からなるオゾンをつくる。オゾンはとても不安定な ”激情型” 分子で、酸化作用が非常に強い。ごく短時間に、いろいろな物質に電子エネルギーを与えて安定な普通の酸素に戻ってしまうのだが、この性質が殺菌力や漂白力として使われている。身近な例としては、東京江戸川沿いの金町浄水場で、飲料水の殺菌消毒および消臭に大いに役立っている。人が入ったら短時間で死んでしまう程の高濃度オゾンで、浄化槽を通した川の水を、最終的に飲める水に変えている。笑い話のようになっているが、市販の ”おいしい水” 各種と金町浄水場の水を「利き水」してもらったら、得票数最多が金町浄水場の水だったという事実がある。オゾンはそれほどに、強力な殺菌消臭力を持っているのだ。

 既に試しているオゾンも発生するし、紫外線自体が当たれば表面のカビも死ぬだろうし、という期待を持って、殺菌灯照射を試そうということになったのである。

 とはいえ、出来合いの殺菌灯装置を買おうとすれば、最低でも3万円とかする。しかも、タイマー装置や安全装置等でゴツくなり、とても一般家屋内では使えない。厨房設備や研究施設などの用途だから、当然だ。でも、われわれはそんな装置を使う必要はないわけで、ごくふつうの蛍光灯装置に紫外線ランプをくっつけてONすればよいだけ。当然のこと、ハンドメイドすることになった。

 ネットで探すと、紫外線ランプはすぐに見つかったのだが、照明装置を探すのにてこずった。
 各種電機メーカーの製品を検索して、10Wクラスで直管蛍光灯用の照明装置を探したが、出てくる製品はみんな小洒落たインテリア照明ばかり。探しているのは、天井からぶら下げられる「ただの蛍光灯」スタイルだ。そしてようやく探し当てたのは、業者用の壁付け蛍光器具だった。NECさんだけが、そんな地味な機材を今でも作っていると分かった。さすがに老舗、地味な物も作り続けてくれている。
 これでメインの道具は揃う。あとは、どうやって天井から吊り下げ、必要なときにだけ点灯させるか、である。
 電源取りのために、壁コンセントから配線を這わせて天井まで持っていくのはあまりに芸がない。出来れば現在使っている天井コンセント(照明用シーリングコンセント)から電源分岐したい。そうすれば、既存の電灯の近くにぶら下げてそのコンセントにつなげばよいだけだ。シーリングコンセントの分岐パーツはないか、と探すと、インテリア照明用の分岐部材はいくつも見つかるが、天井部分で直接横に取り出せるパーツではない。無駄な配線が垂れてしまったりで厄介だ。そこで分岐パーツという品目で探すのではなく、天井コンセントというカテゴリーで探していたら、なんと、シーリングコンセントの中間アダプターとしてコンセント付きのパーツが見つかった。誰が作っているのかと思ったら、Panasonicさんだ。松下電器として世に出したのが、有名な二股ソケット。壁にコンセントを設置するよりも前の時代に、天井の裸電球のソケットを分岐して別の電気器具に電源を分けるというものだった。この中間アダプターは、まさに「現代の二股ソケット」なのだった。NECといい、Panasonicといい、やはり大物には大物の気概が残っているのだと感心した次第。

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*写真上段が蛍光灯装置、中段がシーリングアダプター、下段が殺菌ランプ

 ここまで揃えば、あとは24時間タイマーをこの中間アダプターに差して、タイマーに殺菌灯を接続すればよいだけだ。

 ということで、揃えた役者は以下の通り。タイマーは手持ちだったので、今回は購入していない。(オーム社のもので、1000円くらいで買える)。

 必須ではないが、NECの蛍光灯装置にはスイッチがないので、紐で引く電灯スイッチを秋葉原で入手してきた。

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 *シーリングアダプターと引っ張りスイッチ

1基あたりの値段は、
 蛍光灯装置(NEC)      ;1,452円
 殺菌灯(NEC,10W)        ;1,241円
 シーリングアダプタ(Panasonic); 323円
  引っ張りスイッチ(Panasonic) ; 330円
              合計  3,346円

  装置買いするときの1/10で揃ってしまった!

 さて、いよいよ組み付けである。
 とは言っても、結果として、組付けはさほど難しくなかった。ほとんど子供のプラモデル程度。ただ、引っ張りスイッチを取り付ける場所がないので、蛍光灯台のランプ反射板の中央端に穴を空け、ランプ中央に紐を垂らせるようにしたのが、いちばんの手間だった。

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 *スイッチ穴はφ10mmだったので、手持ちの6mmドリル刃で開けた穴を
ハンドリーマーで広げた

また、内部結線だけはきちんとしたかったので、配線は全てハンダを使ってつないだ。

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製作時間は、3台作って1時間ちょっと。まあまあ、かな?

3台とも、どれも人のいない時間帯に合わせて、1日あたり2時間ずつ2回点灯して効果を見ている。下の写真がそのうちの2台である。

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 *左は、照明がシーリングライトだったので、アダプターから電線を引いてタイマーを設置した。右は、つり下げ蛍光灯だったので、タイマーをアダプターに直接差し込んでいる。本当はこの方がスッキリしていて良いと思う。

 今のところ、1日4時間でも効果が現れていて、嫌なにおいがだいぶ消えた。紫外線は表面にしか効かないので、日々当たる面をひっくりかえしたり横向けにしたりと、工夫しながら楽しんでいる。