理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

交通法規は誰のため?

Mです。

東京の道路は、危険がいっぱい!
 
 とは言っても、クルマがウヨウヨしているから危険、という意味ではない。むしろ、適度に歩道が整備されていて、適度に路面状況が良いことでかえってコワいのだ。

 以前、電動キックボードが一般道での使用認可されたときにも触れたのだが、田舎のでこぼこ道では使えない楽ちんツールが、安易な使い方をされるために都内のような良好道路環境下ではけっこう危ないツールになっている。

 使用者がかなり増えた電動アシスト自転車もしかり。グイッと踏み込めば、さして脚力がないご婦人でも、信号が変わったとたんに横断歩道にサッと飛び出して歩行者をすり抜け、そのまま歩道を突き進んでいく。そんな光景が、もはや日常茶飯事。スポーツサイクルを駈るお兄さんが車道の端を進むのと同じ速度で、歩道を突っ走ることができてしまう。時速25Km/Hrまではアシストしてくれるので、とにかく加速度が半端ない。ハンドリングが巧みな人ならそれでも大丈夫なのかも知れないが、どれだけの電動アシスト運転者がその域に達しているのかと想像すると、ちょっとコワい。

 その電動アシスト自転車のように見せかけて、実は「電動自転車」があたかも適法であるかのようにしてネット販売されている現状が、先々週の新聞紙上で取り上げられていた。

参考;朝日新聞、10月26日朝刊社会面

※    実物はこんなの

   

 だいぶ前から、太いタイヤでフレームが異様に太く角張った真っ黒なアシスト自転車だろうと思われるモノを目にするようになったが、やはり違法モノだったのだとわかった。

 なにしろ、ほとんどペダルを踏んでいないのに原付自転車(原付バイク)と同じかそれ以上の速度で車道を走るのである。たいていは若いお兄さんで、黒塗り車体に似合う若干いかつい感じの人が多い。さも自慢げに車道を突っ走っていく。少しでもペダルをこいでいるマネをするのはかわいげのある方で、まったく踏むこともせずにただただスピードを上げていく輩は、何とも憎々しい。あきらかにスロットルを回して加速しているのが見え見えで、なんで許されているのか不思議でならない。原付バイク以上の速度で走りながら、もちろんノーヘルメット。警察は、交通安全週間のたびに都内各所でバイクの検問を設けてバイク乗りを監視しているが、一度として電動自転車をチェックしているのを見たことがない。それどころか、バイクを止めて免許提示を求めている警察官たちの脇を、黒い「電動自転車」がペダルで走ってま~~す、と緩くペダルをこいで通り過ぎていくのを見たのが何度あることか・・・ つまりは、一旦許可してしまった交通ツールについて、違法なツールにもかかわらずチェックされずにいて、規則の安全な運用が損なわれている現実がある、ということだ。

 警視庁のページでは、「電動モビリティーの交通事故防止」というサイトでこの手のツールをはっきりと自転車ではなくバイクであると定義し、ナンバー取得が必要としている。でも、実際には取り締まれていない!

※「電動自転車」って自転車?バイク? のページ
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/electric_mobility/pedal.html

 これは、電動自転車に限ったことではない。後に認可されてだいぶ貸し出しステーションが増えてきた電動キックボードも同様。ヘルメットは努力義務で、時速25Km/Hr以下、6Km/Hr未満なら歩道もOK、というが、後方確認のミラーを付けることになっていたはずが、それがないものも走っているし、歩道を明らかにアシスト自転車並みの速度で走っているのも見かける。
 結局は、こっちの規則も「ザル適用」なのだ。

 自動車の運転免許を取るとき、そして更新するときには、みんな毎回それなりの経費をかけて免許の維持をしている。その一方で、自転車と同格だからとほとんどノーチェックで済まされている電動ツールが、提供する事業者に甘く、発生するかも知れないトラブル被害者にとって無慈悲な状況を生んでしまう現状を、交通法規を定めてそれを運用する側はもっとしっかりと捉えてもらわないと困る、と思うのだ。