理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

孫と公園。その7 若洲公園と猿江公園

薬剤師Y子です。

コロナ禍と長い梅雨の中、4歳の孫娘を連れて夫Mと共に、若洲公園と猿江公園に行って遊びました。

どちらも我が家の公園遊びメンバーにピッタリの良い公園でしたが、今回は天候がイマイチで遊び尽くしたとは言いがたいので、今後のためにも、しっかり記録しておきたいと思います。

 

若洲海浜公園江東区若洲公園

「海釣りも出来る人工磯」がある若洲公園に行ったのは、車に乗って橋を渡るとき向こう岸に着くのに時間がかかると、窓の外の大きな川を指さして「これは海?」と尋ねる孫娘に本当の海を見せて、川との違いを実感させたかったから。

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当日は小雨が降ったりやんだりしていて「今日は外遊びだ!」と決めにくい天気だったので駐車場も遊具公園も人工磯もガラガラに空いていて、私たちにとっては自由度が高く何かと好都合。

たまたま貸し切り状態だった多目的広場を大声で叫びながら縦横無尽に走り回って全ての遊具を試し、駐車場(何時間でも500円!)に停めた車の中と外を使って食事も休憩も、の~んびり。  

www.tptc.co.jp

人工磯ではゴツゴツした大きな岩の上を3人で注意深く渡り歩き、孫には、海に浮かぶ船、カニフナムシ等を見せたり、夫Mが自分の指に付着させた少量の海水を舐めさせたりすることも出来ました。

また樹木が多い場所には蝉の抜け殻があり、珍しいチッチゼミの抜け殻を見つけたMが、とても喜んでいました。

京都九条山自然観察日記 | チッチゼミ

 

海釣り目的の方は、こちらの公式ツイッターで混雑情報や釣り具のレンタル情報を事前に確認する必要がありそうです。

https://twitter.com/wakasupark

 

猿江恩賜(さるえおんし)公園

猿江公園は、広い園内の何カ所かに遊具があり、他の公園では見たことのない特殊な形状のものが特に面白かったです。

うちの4歳児は、この下の [公園徹底攻略] という写真たっぷりで素晴らしい記事の中に輪っか。どうやって遊ぶのでしょうか。」と書かれた「謎の輪っか」が気に入り、自分が最大限に楽しむため祖父母にも適当な役割を与えたので、かなり長い時間を費やして3人で一緒に遊びました。

この輪っか、見た目はパッとしませんが「孫は頭も全身もフルに使って良い感じに疲れ、お付き合いする祖父母にとっては移動の範囲が狭く危険もないので楽」という最高の遊具でした。

rutenzanmai.com

 

若洲公園と猿江公園。お金をかけず「密」を避けながら長時間ずっと遊べる、とても良い場所でした。

もう少し天気の良い、あまり暑くない日に、また孫娘と行きたいです。

次回は、今1歳の弟も一緒かな。

ホント?! ハトの足指欠損は人毛被害だって・・・

Mです。

東京では、至るところにハトがいる。 

f:id:otto-M:20200716230723p:plain 青い鳥(aoitori.be)さんから拝借

 朝早く、ゴミ出しされた場所にハシブトガラスが集まって、めざとく残飯の入った袋を見つけて突き破り、フライドチキンの骨をくわえて電柱に飛び上がっていく、なんて光景はしょっちゅうだ。ところが、人通りが多くなる頃には、カラスたちはもう地面に降りてはこない。ヤツらは、人が好きではないのだ。少しくらいは、怖いのかも知れない。

 一方で、人通りが多くなった頃になって、カラスが荒らしたゴミ置き場にやってくる鳥がいる。ハトである。こちらは、袋を突き破れるほどのくちばしは持っていないし、カラスに襲われることもあるから、決してカラスの出張る時間帯には現れない。その代わり、ゴミ収集車も仕事を終えた頃になって、荒らされた家庭ゴミからこぼれ出た「食えるもの」をついばみに来るのである。チョット見では何も落ちていないように見えるアスファルト面に、何羽ものハトがやってきていてチョンチョン突っついているのは、よく見る光景である。人やクルマが来ても、サッとその時だけ飛び立って、すぐまた戻ってきては突っつきを再開する。それほどに、人を怖がらなくなっているのは、人がハトを襲わないから。それどころか、いろんなところで(目立たないように隠れて)えさをやる人も多くいるから、人は良いヤツだと思われているに違いない。

 そんなハトを、一般的な日本の分類用語では、ドバトと呼んでいる。
 欧州大陸からアジアにかけて至る所に棲息しているカワラバトという種類のハトを、人間は5000年以上前から家畜化していたらしい。この家畜化されたカワラバトが即ちドバトで、後世には、伝書鳩として重宝したりする時代もあり、今でもなお愛好家が多い。
 お寺に住み着いたりしているから「堂鳩;ドウバト」と呼ばれていたものがドバトと詰まった、とか、地面に降りることが多いから「土鳩;ドバト」だとか言われているが、本当のところはよく判らない。
 いずれにしても、日本全国、超寒冷地や山奥を除けば、どこにでも居る見慣れた鳥なのだ。

 そのドバトについて、東京で多く見かける中で気になっていたことがあった。

 公園のベンチなどで一休みしていると、食い物を持っているのではないかと、10羽程度のドバトたちがやって来ることがよくある。そんなとき、5回に1度ほどの頻度で、異様な歩き方をする個体に出会う。よく観ると、足指が欠けている。欠け方も様々で、後ろ向きの1本が欠けている個体は見たことがないが、前3本については欠け方が多様だ。欠けた前指のある足ではうまく地面が蹴れないので、歩き方がギクシャクする。
 田舎でもそこそこドバトには出会うが、こんな指欠けは見たことがなかった。
 都会では有毒物が多く、中毒を起こして末端壊疽を起こしたのだろうか、とか、人を怖がらないのが災いして人間にやられたのか、とか、いろいろ想像していた。

 そんなとき、ちょっと調べてみようか、と、ネットで 「ハト 足指 欠損」 と検索してみると、なんとちゃんとした論文発表でハトの足指欠損の原因推察報告が出ていたのである。
フランスの研究グループが行った研究で、BiologicalConservationに昨年11月に掲載されていた。なんと、美容室の多い地域で足指欠損が多発している、という驚くべき報告だった。
下記が、それを報じたAFPの記事である

https://www.afpbb.com/articles/-/3254684

 人の毛髪がドバトの指に絡まり、食い込んでとれなくなって指が壊死した、と推測している。

 日本では、池や川縁で釣り糸が絡みついて弱ってしまった水鳥のことが時々報じられる。釣り人のマナー問題として批判されているが、なかなかゼロになることはない。プラスチックゴミの海洋汚染と同根で、ヒトのいい加減さが野生動物に危害を加えているという点で、みんながしっかりと考え、行動を修正していくべき事柄だと思っている。

 ところが、毛髪となると、ちょっと戸惑ってしまう。

 美容室で毛髪をめったやたらに捨てるなんてことはあり得ないし、短い毛髪なら絡むことはないから足指欠損につながるはずはない。フランスの報告がウソだとは言わないが、日本でもそれと同じことが起こっているのだろうか、と、いささか疑問に感じるのだ。

 そもそも、毛髪が足に絡んでいる個体を確認したことがないので、なんとも判断しようがない。日本で鳥の研究観察をしている方々の意見を、聞いてみたいと思うのである。

 東京では、ドバトが巣作りしたり住み着いたりしないように、コンクリート建造物の隙間などに目の細かい網を張っている場所を、よく目にする。実は、Mは、これが足指欠損の原因のひとつなのではないかと思っていた。東京のドバトたちの住環境は良くない。少々居心地が悪くても、留まらざるを得ないこともあるだろう。より良い住まいを求めて立ち寄った場所に細かい網が張られていたら、時には指が入ってしまって引っかかり、慌てて飛び立つときにケガをすることもあるに違いない。ケガをしても薬もなければ絆創膏もない。しかも、鳥は足の血流が乏しいから、傷が治りづらいはずだ。細菌感染すれば、当然、炎症がひどくなって指は落ちる。
 Mは、東京の足指欠損ドバトは、ハト除け設備の被害者なのではないか、と疑っているのである。

平和の象徴といわれているドバト。一方で、糞害で敬遠されているのも事実。
お互いに迷惑がかからないような棲み家を見つけられると良いのだが。

アドセンス広告が消えていた日々

薬剤師Y子です。

今から50日ほど前の5月下旬、このブログからグーグルアドセンス広告が一つ残らず完全に消えていることに気づきました。

そのことを夫Mに話したら、彼は「自分が書いて公開したばかりの記事に何か問題があるのかも」と言い、一旦その記事の公開を取りやめ「下書き」に入れて様子を見ることになりました。

 

しかし翌朝になっても広告は表示されず、原因を探っていたところ、このサイト

PIN を使用した住所確認について - AdSense ヘルプ

に行き着き、そこには何と

  1. AdSense での収益が認証の基準額に達すると、お支払い先住所に個人識別番号(PIN)が郵送されます。

    PIN は通常 2~4 週間以内にお手元に到着しますが、お住まいの地域によってはそれ以上かかる場合もあります。

  2. PIN が届いたら、AdSense に番号を入力して、住所確認を行います。

    PIN の入力は発行日から 4 か月以内に行ってください。PIN を入力せずに 4 か月が経過すると、お客様のページへの広告配信が停止されます。

 と、書かれているではありませんか。 

 

昨年7月には、この記事 ↓

www.yakuzaishi-y-co.work

の中で、手間ヒマかけて審査に合格しアドセンス広告が掲載されるようになったことを大喜びで報告していた私が、アドセンスさんから「広告の収益が基準額に達した」という理由で発行・郵送されたPIN(個人識別番号)が届いてないことにも気づかず4ヶ月も放置していたとは。

 

そうと分かれば次のミッションは「PINが届かなかった理由を調べよ!」ですが、これは短時間のうちに判明。

お恥ずかしいことに「私がグーグルアドセンスさんに報告していた『氏名』が『姓は薬剤師、名はY子』だった」という、かなりマヌケな理由でした。

苦笑いしながら早速、ちゃんと郵便が届くように氏名欄の記載を訂正し、5月の末にPINを再請求。あとは届くのを待つだけです。

 

6月の半ば過ぎ、「まだ届かない! これは遅すぎでしょう。再々請求しないとダメ?」などとブツクサ言いながらアドセンスの私のページを見に行ったら 「5/29にPINを郵送でお送りしました。通常2~4週間で お手元に届きます。届いたPINを入力し住所確認を行って 下さい」とのこと。

また、「さまざまな事情により、PIN がお手元に届かない場合が あります。その場合は、前回の PIN 発送から 3 週間お待ち いただいてから、新しい PIN をリクエストしてください」とあるので、6/20(土)の時点で届いていなかったら 再リクエストする、と決めました。 

すると、その前日の6/19(金)、勤務を終えて帰った我が家のポストに見慣れない封筒が。待ちに待ったPINは、なんとマレーシアから東京まで郵送されて来たのです。

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それだったら時間かかりますよね。長い船の旅、お疲れ様~。

早速入力し、この件は一件落着しました。

 

その後、「古い記事を自分で見に行き『広告が表示されていないけれど今でも通用する記事だ』と思ったら、少しだけ手を加えて記事を更新。その上で再び見に行くと、広告が表示されていた」ということが何度かありました。

 

夫婦それぞれが好き勝手なことをマイペースで綴り、結果的に「稼げるブログ」へと育て上げたいという夢を叶えるのは簡単なことではないけれど、思った通り色々な刺激があって面白いので、今後もボチボチ書いていこうと思います。

留守宅チェック かなり簡単になってきた

Mです。

 アイ・オー・データさんから、今日はハードの紹介が来た。
 見守りネットワークカメラ Qwatch(クウォッチ)の新型だという。WiFi通信で自宅内の無線LANにつなげ、リアルタイム画像をスマートフォンタブレットからインターネット経由で簡単に見に行ける仕組み。PCからだと一度に複数個のカメラを同時観察できるという。まるで、小売店舗内各所に設置した防犯カメラの監視室のようだ。

 もちろん、アイテム自体は、これまでにも色々な企業が提供してきているので、それほど珍しいものではない。
 送られてきた情報で興味を持ったのは、無線ルーターとの接続方法が実に簡単で、スマートフォンやPCでカメラ情報を見るためのアプリケーションソフトも使いやすそうだという点。当然、アプリは無料の付属品となっている。
 下の写真が、紹介された新発売の簡単エントリーモデルだが、首が回って室内を360度遠隔監視できるモデルや、屋外用の監視カメラスタイルなど、いくつもの種類がある。ネットへの入り口は、家庭内WiFiモデムとの接続が基本だが、有線タイプも1機種あった。

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      7月末発売のTS-NS110W なんと11,100円で買える。

  実は、スマートスピーカーが出始めたとき、実家で一人暮らしをしている母親の様子をチェックする目的で、Google Homeの購入を考えたことがある。実家にはWiFiルーターを設置してあるので、リンクさせておけば、その利用状況から無事の確認が出来ると考えたのだ。ただ、どう考えても母親は機械に話しかけるような人間ではないし、確実に「そんな訳の分からないものは要らない」と拒絶されるだろうから、すぐにこの案は自己却下した。
 その際、Webカメラを実家のどこかに設置して画像取得、ということも当然出来るので考えた。だが、その説明をしたらこれも拒絶されるのは確実だし、言わずに設置して後でばれたらそれこそ大喧嘩になりそうだから、これも結局あきらめた。
 どう理由付けしようと、これらの行為は「監視」に他ならないのだから、たとえ家族であっても、簡単に受け入れられる筈はないのだ。

 しかし一方、ペットと暮らしている人が、留守中の様子を確認したい、などというケースは多いように思う。上記のモデルは、スピーカーも備えているから、遠隔で音声を送ることも出来る。ペットがいたずらしていたら「コラッ」と叱ったりも出来る。ペットの側は、えらくビックリするだろうが。

 また、屋外設置型は、留守中の外回り監視という意味で、いわば私設監視カメラとして使えるから、防犯効果が高い。ついに法制化されたあおり運転の証拠にドラレコ映像が使われるように、留守宅に異変があったときは、このカメラの映像が後々、証拠として役立つこともあるだろう。

 いずれにしても、IoT 関連アイテムの普及は、ますます速度を上げてきている。
 優れたツールが、どんどん廉価で入手しやすくなる流れは、とどまることがない。

 正しく、そして有益に使う方法を、誰もがしっかりと考えなくてはいけない時期に来ていると思う。

こだわりの先に ; CDにレコード雰囲気を再現

Mです。

 新製品のお知らせメールがアイ・オー・データさんから届いた。いつもはPC周辺機器の知らせが多いのだが、今回は若干色合いが違っていて、レトロ趣味の生CDとジャケットデザイン用アプリの抱き合わせ商品だった。
 レコードデザインの CD-R「Phono-R®」という商品で、生CDが黒くて、中心付近のレーベル印刷面をあしらっている。大きさを知らなければ、見た目はレコード盤そのものの顔をしている。

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  音楽用CDと、データ用CDの二通り用意されていて、外観は同じで、5、10、30枚入りのラインナップ。右図のように、レーベル面が自分でインクジェット印刷できる白いままのものもある。

 商品名のRは、Retro、Recollection、Remember、Reminiscence、あたりから持ってきたのか? まさかRe-cycleではないだろう。

 ところで、このCDメディアは黒い。CDの記録ディスクが黒いプラスチックというのは、最近は見たことがない。実は、20年前くらいに、データの読み書きエラーを防ぐという謳い文句で、黒いプラスチックを採用したものがあった。ところが、データの読み書きをするCDドライブは、レーザー光の強度と読み取りセンサーの感受性に製品差があるため、黒CDで読み書きがうまくいくものとそうでないものが存在することが分かり、結局、その後、見かけなくなってしまった。
 黒プラスチックは、光が透過しにくいため、散乱光発生によるデータエラーは防げるものの、反射してくる光量も減るため、CDドライブの性能が高くないと読み書きがうまくいかない、ということが起こったようだ。
 Mは、当時、黒CDを多用していた。たまたま自作していたDesktop PCのCDドライブが高密度レーザーを使っていたものだったので、幸運にも問題なく使えていた。ところが、知り合いにその黒CD でデータを渡したら読めなかった、ということがあって、それ以降は通常の透明CDにしたという経験がある。黒CDが思ったほど受け入れられず、ほとんどジャンク扱いで超廉価販売(1枚数円レベル)されているのを見つけ、自分用に100枚単位で購入したことも覚えている。

 ただ、その後は、データ持ち運びツールがUSBメモリーやメモリーカードへと移り変わってしまい、書き込み済みの黒CDは、データだけ取り出されて用済みになってしまった。

 なかなかシックなメディアだったが、今では懐かしい、というだけの記憶でしかない。

 そんな黒CDが、今度はレコード盤を模すための道具として生き返ってきたのかと思うと、ちょっと感動的だ。
 この商品を開発提供しているのが昔のVerbatim(ヴァーべイタム)だと知って、実はもう一度驚いた。DVDが主流になるまでは、性能がちゃんとしていて秋葉原で安く買い求められる製品として、Verbatimはよく目にしていたし、事実購入もしていた。そんな懐かしさも手伝って、今回のお知らせは感じ入るものがあったのだ。当時買った黒CDも、もしかするとこの会社の製品だったのかもしれない。

 ただ、この商品、どれだけ売れるかな、という点では少々疑問がある。
 購入者は、たぶん50代以上の人たちだろうな、と思うが、こだわりの強い人がどれだけいるか、そこが問題だろう。

 CDにしてしまえば、音質にこだわって編集したものでない限り、今様のCD音になってしまうから、この商品を購入する方々には、是非とも記録するデータにこだわって欲しいと思う。
 記録する対象を吟味して、こだわりの音にして入れてもらいたいと思うのだ。市販CDから単純にこの商品にコピーするなんてことは、出来ればやめて欲しいものだ。
 せっかく良い雰囲気の外観を持っているのだから、昔のレコードから非圧縮でPCに取り込み、CDプレーヤーでも再生できる周波数変換だけを行って書き込む、など、こだわりの編集をしてみてもらいたい。CD1枚に入れられる曲数は少なくなってしまうが、ノイズ込みのデータでも良いから、アナログプレーヤーで再生しているような雰囲気の音入れにこだわってみて欲しいと思うのだ。

 レコードっぽい外見だけでなく、中身もレコードっぽい、というのが「粋」だろうと思う。

 とはいえ、「かたち」を気にしないMにとっては、おもしろいとは思うものの、食指を動かす対象ではないかも知れない・・・ (アイ・オー・データさん ゴメン!)

 

SATAコネクタの破損 こんなこと、起こるんだ!

Mです。

 メインで使っているDesktop PCが、駄々をこねた。

 作業中に数十秒フリーズした。マウスをクリックしたり、リターンキーを押したり、色々やってみたが何の反応もない。強制再起動か、と思っていたら、フッと元に戻った。

いったい何だったんだ!?

 そのまま作業に戻って、ファイルをセーブしようとしたところで?? どこに保存するかと聞いてくる。何言ってんの、上書きだろうが! と悪態をついてからはハッと気がついた。上書きしようにも、ファイル保存場所が消えているのだった。

 内心大慌てでPC環境を調べてみると、なんと、データ用ディスクが認識されていない。マイコンピューターから、DATAドライブが消失していたのだった。

 作業していたファイルは、朝方、このDATAドライブにあるDocumentsフォルダーから引っ張り出してきたもの。アプリでそのファイルの中身に追加や変更を加えて、プリントアウトしたりPDF化して送信したり、かれこれ2時間ほど作業していた。その間は、自動保存設定で、30分ごとに上書き保存させていた。だから、作業していたファイル自体は、ワークエリアに持ち出されていて、その場所で加工されていたのである。

 ところが、フリーズが発生した時点から最大30分以内にマシントラブルが起こっていて、データドライブが無くなっていることを知らずに作業を続けていたのだ。

 消えたドライブはデータ格納庫だから、作業しているときは必要とされていない。しかし、アプリが、設定してある30分ごとの自動保存をしようと動いたとたん、「書き込み出来ませ~~ん」と、フリーズしてしまった、ということだった。

 これは一大事、と、シャットダウンしてサイドパネルを開け、HDドライブを調べていくと、5台積み込んであるHDDの内、データ用に使っている3台の中の1台でデータケーブルがグラついていることに気づいた。おや、と思って引っ張ってみたら、既に外れていたかのように、スッととれた。よく見ると、コネクタの壁にひびが入っていて浮き上がっている。浮き上がった壁を押したら、簡単にペリッとはがれ落ちてしまった。

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 ドライブとマザーボードがパラレル接続だった頃は、80ピンのごついコネクタと幅広のケーブルでPC内部は風が通り抜けられないほどの混雑状態だった。そこにシリアルのSATAケーブルが登場して、PCの箱内部は一気にスッキリした。その立役者が、細くて薄いこのSATAケーブル。一方で、ごついコネクタをグイッと差し込んでいた頃に比べて、こんな薄っぺたいコネクタで、外れたりしないのかと心配だったことも記憶している。
 止め金具付きのSATAケーブルもあるから、コネクタが外れやすいのは最初からわかっていたのだろう。とはいえ、そもそも、PCは置きっ放しである。特にDesktopなんて、時たま置き場所を移動するくらいで、ガタゴト運ぶわけではないから、コネクタが外れるような衝撃は考えられない。
 だから、安心していた、という面もあった。

 でも、やはり、壊れるのだ。そして外れるのだ!

 よく調べてみると、他のHDDのコネクタからも1本、上の画像と同じ部分のプラスチック壁にヒビが見つかった。

 SATAケーブルは高純度の銅線を絶縁して堅いPVC膜で平たく固めてある。画像の赤いのがそのPVC膜だ。この材質は折れ曲がっても内部の線を保護してくれているので断線とかは考えられないが、一方で、堅いだけに緩く曲げてセットすると元に戻ろうとする力が結構強い。だから、PC内部で配線を整えたりしていく中で、コネクタ部から出た後に必ずたわみ、そこは元に戻ろうとしている。

 そもそも、直線的に配線は出来ないので、どこかで大きく曲げざるを得ない。そのため、元に戻ろうとする力は、HDDなどの雄コネクタを覆うように差し込むプラスチック枠(画像の黒部分)に溜まる。その結果として、薄い壁部分にひずみがかかり続けてヒビが入った、ということなのだろう。

 ヒビが入ってしまうと、コネクタ部の口が広がって接点が甘くなり、ついに通信が出来なくなった。
 あれれ、DATAディスクが居なくなっちゃった!
というのが、今回の出来事だったのだろう。

 ちなみに、生きていた頃のコネクタ端部は下の画像。

 壁はしっかりしているように見えるのだが・・・   

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 結局、ヒビが入っていたものも含め、2本の新しいケーブルと交換して、マシンは正常復帰した。ケーブルは、秋葉原のジャンク屋さんで1本100円以下。目につくと買い集めていて、各種形状を10本以上備蓄している。

 最近のNote PCなどは、CPUの熱発生もかなり少ないしHDDも使っていないから軽量薄型。配線もごくごく短く設計されているので、今回Mのマシンで起こったようなトラブルは起こりえないだろう。

 まあ、Desktopにいつまでもしがみついている輩だから、これも良い経験だと思うしかない。
 とはいえ、このスタイルは変えられないから、これからは、定期的にSATAケーブルのチェックもしていかなくてはいけないなぁ、と思っている。

ウェアラブルVR-PC 見過ごしていた進歩に 今更びっくり!

 

Mです。

 VR(ヴァーチャル・リアリティー)機器の宣伝が画面に現れて、何の気なしに周辺の関連情報を眺めていたら、おかしなリュックスタイルが目に入った。
 クルマの周辺に男女がいて、背中には薄いリュックが。VRヘッドセットを装着していて、なにやら作業している雰囲気だ。

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 出元をたどってみたら、もう3年も前の情報に行き着いた。

 HPさんの、HP VR Backpack G2 という装着型VR-PCだったのだ。

 VRにはそれほど興味がなかったので世の中の動きに完全に遅れていた。この紹介ページを眺めていて、そうか、遊びじゃないんだ! と、今更ながらに驚いた。というか、具体的な利用方法を考えてみたこともなかった、と思い知らされた。
 この装置、米軍の耐久試験も経ている。つまり軍事利用も想定した装置なのだ。

 背中の黒ケースの中には、かなり高性能なワークステーション型のPC(WS-PC)が収まっている。それは、クレードルに載せればそのまま高性能なワークステーションになる。

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  写真は、あらかじめ作業内容をVR情報としてWS-PCにセッティングしておき、現物のクルマを前にヘッドセットのVR情報を映し出して、メンテや改造をしようとしている、というイメージを表現していたのである。

 VR装置なのだから当然だが、高性能の無線通信機能も備えていて、画像解像度もかなり高い。リアルタイムに、詳細な情報を取り出しながら作業できるという触れ込みだ。

 となると、これはもはや娯楽とは全く異なった世界に展開している。

 通信の格段アップを謳う5G時代到来の流れは、まさにこの装置の利用方法にも大いに関わってくる。

 たとえば、5G通信時代になれば格段に進むだろうと言われている外科手術の遠隔作業。

 実際の患者は僻地にいても、ドクターヘリが熟練医師と看護師を機材ごと現場に運ぶ。モニター機器すべてを運ぶことは出来ないから、各種センサーだけを持ち込んで患者にセット。端末は5G通信端末につないで中枢の医療機関にある高性能診断機器とリンクさせる。野戦病院程度の簡易手術室が、まるで高度医療センターの手術室にヴァーチャル対応する。
 援護のスタッフたちは、現場からの情報を映像とともに見ながら、医療センター内で現場さながらの状況を目に、現場術者とあれこれ話しながら手術をすすめていく・・・
 そんな状況が、このリュック型PCを背にしながら、いとも簡単に実現してしまう気さえする。

 それだけではない。

 これは、親方にしか出来ない加工なんだ、と後継者が日々研鑽を積もうと必死になっている町工場。NASA御用達で、ここでしか出来ない精密パーツがある。そんなことが、たとえば大田区の町工場にはいくつもあると聞く。
 そんな技術継承に、今後はリュック型PCが大きな手助けをしてくれるかもしれないと思う。
 鼻の脂、とはよく言われるが、同じようにやっているはずなのに、親方にはいとも簡単にできてしまうことが、弟子には90%しか出来ない、なんてことはざらにあるだろう。

 その鼻の脂は、作業時の目の置き方、タイミング、力の抜き方、などなど、リアルタイムの動きの中では追いたくてもついて行けない部分が影響しているはずだ。そんな領域の情報を、精密映像で多方向から記録し、出来る人と出来ない人の違いを克明に解析していけば、どこかに「鼻の脂」のエッセンスが見えてくる気がする。
 その検証画像データを元に、「これならできる」パターンを教育VRにまとめて、現物作業時にVRヘッドセットを使って作業過程を何度も試していく。そのうちに、口で言われてもわからなかった勘所が、ある日突然、自分の手の動きになって身についている。
 そんなことが実現するような気がするのだ。

 3D映像でワオ~と興奮する世界とはちょっと方向が違うが、技術用VRは、実は既にすごい世界に進化しているのかもしれない。