理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

Win10の維持には、有線通信が良いかと・・・

Mです。

 家族で使っている合計8台のデスクトップPC。旧いアプリ用に必要な2台を除いて、昨日でサポート終了となったWin7をベースに、すべてWin10化している。
 アップグレードの時期は1年以上前から1ヶ月前までとマチマチ。おおむね順調に経過してきているのだが、1台だけトラブルを抱え続けている。

 Win7では滅多に起こらなかったトラブル画面、ストップ画面とも呼ばれるWin10のブルースクリーンエラー画面が、およそ3週間おきに発生している。ご丁寧に「修復します」という低姿勢のメッセージを表示してせっせと作業するも、結局、「修復できませんでした」と言って何度も繰り返すうちに、ついには自分でCドライブをメチャメチャにしてしまって、再起不能となる。

 ↓ この手の画面に、もう うんざりだ!

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 Win10から採用されているこの修復プロトコルは、実際うまく機能することがあるのだろうか、と思うほど失敗に終わっている。

 思うに、「システムエラーが生じて正常状態の痕跡を探すものの、見つけることが出来ず、いろんなところにメモ書きをペタペタと貼りすぎて本体が見えなくなってしまった」という本末転倒な作業をしているようだ。
 そのたびに、システムをゼロから組み直していて、毎回、試運転、連続運転、ブラウザの長時間動作、大容量のパックアップ作業、などをさせて異常が無いことを確認している。既に、パーツの交換も行いながら3回やり直した。ところが、計ったように3週間ほどすると、起動時の初期スクリーンで「ディスクエラーチェックをしたい」と言ってくるようになる。その通りにすると、かなりのデータ修復作業らしきもの(データをコピー、消去、書き戻し)を1時間近くせっせと行う。その結果、異常があるから再起動してくれと言い、その通りにしてもまた「チェックしたい」と繰り返すようになる。これを無視すると、早晩、上記のストップ画面が現れるようになるのだ。

 Win10では、当初からこの画面が頻発するという多くの記事がネット上に出ていて、今でもその状況は続いているようだ。
 どうやら、世間で発生しているそういったトラブルに、我が家の1台も参加してしまっているらしい。

 ただ、マザーボードやメモリーモジュールが共通しているマシンが複数台あるのに、特定の1台のみがトラブルを繰り返すところに合点がいかなかった。

 そこで気づいたのが、この1台だけ、ネット・プロバイダーがWiFi通信提供者であるということ。

 以前に比べて通信設備が多くなり、だいぶマシになっているようだが、田舎では、やはり非力だと感じる。当該のPCも、田舎にある。4年くらい前まではカバーエリアギリギリの地域に位置していた。今ではカバーエリアとして記載されているが、本質はどうなのか、と勘ぐっている。


 実は、3年ほど前、ポケットWiFi通信でひどい目に遭ったことがある。
 東京23区内という、インフラ的に見ればかなり上位ランクにあるはずのところで、我が家のポケットWiFi端末が、機種変更を勧められて交換したと同時に通じなくなったのだ。プロバイダーに連絡を取って状況を説明するも、「お客様のエリアは完全に優良地域です」の一点張りで理解してもらえない。更新したポケット端末のアンテナ表示を見ながらマンションを出て周辺をサーベイしてみると、驚いたことに住んでいる場所を含む一辺200mのブロック内がまるでエアーポケットに陥ったごとくアンテナ表示がゼロになる。つまり、送信アンテナは周囲に何本もあるというプロバイダー側の説明にもかかわらず、現実には強度の影が出来てしまうエリアが発生しているということがわかった。しかし、それを説明しても、プロバイダーには対策が無く、結局のところ、機種変更直後に解約して違約金を取られる、という最悪の結末でThe end となった。

 そんな経験をしているので、ネットとの通信が電波のみ、という環境には、以前から不安を持っている。

 5G通信が始まろうという時期に今更有線崇拝か、と揶揄されるかも知れない。しかし、無線通信は所詮、無線なのだ。突発的な自然現象で遮断される場合もある。気象現象はもちろん、交通事象で強烈な電磁波が発生することもある。そんなとき、デジタルデータはあらかじめブロック化されて通信に乗っているから、瞬間的に欠落したとしてもブロック通信のやり直しで復旧される、という理屈はあるものの、本当にそうなるかをリアルに確認できる者はいない。

 そんなことを思いながら、我が家のトラブルっ子1台のログデータを眺めていたら、Win10のプログラム更新でのエラーがゾロゾロと積み重なっていたことがわかった。その結果として、更新作業の失敗がシステムのエラーに繋がってエンスト状態を起こしているようだと気づいた。つまり、WiFi通信で頻繁にシステムの更新作業を行っていくなかで、作業が完了できなかった事が積み重なり、強度の頭痛を発症したのだ。

 Win10は、それまでのOSシステムに比べてとても頻繁に細かな修正・更新を行っているようだ。これは、今後OSの更新でユーザーに負担をかけない、というマイクロソフトさんの方針によるもので、有料更新を行わない代わりに、通信を駆使して常に全世界のユーザーを監視・管理していくことでWindowsというシステムを安定的に維持できる、という論理だ。これは賢い方策で、個人的には賛成である。ただ、見方を変えれば、世界中のユーザーを使ってバグ修正を繰り返していく、という、ユーザーを畑とみなす大規模プランテーションでもある。小さなトラブルは起こるのが当たり前で、それが直ちに吸い上げられて修正が施されていくから全体としては安定的に推移する、という考え方だ。
 つまり、個人ユーザーがトラブルに遭遇してクラッシュしてしまう事があっても、Windowsシステム全体から見ると、それは改善のためのデータになって全体にとって良い方に還元されるからOK、ということだ。
 間違ってはいないし、そうすることで全体を維持できるから、それで良いと思う。

 とはいえ、小さな事象として記録され改善に役立てられる個人のトラブルは、その時点で何の解決も得られない、というのもまた、事実である。その当該ユーザーは、自分で処理する人ならフルインストールのやり直しになるし、販売店依存ならメーカー修理依頼をすることになる。どちらもご免被りたい、というのが現実だ。

 トラブルを抱えてしまった1台は、今後もしばらくWiFi環境でしかネットに繋げられない。ということは、通信状況が同じなら、やり直してもまた数週間でトラブルに見舞われる可能性があるということだ。

 そこで今度は、有線環境で完全に作り上げた後は、Windowsの更新データを一切とらないことにしよう、と考えている。

 ネットには繋ぐのだが、Win10の設定で「更新とセキュリティー」の項目をすべてOFFにしてしまおうと考えているのである。


 マイクロソフトさんは、Win10の大規模更新を半年ごとに行っている。前回は2019年9月で、そのバージョンが現在最新のVer.1909である。次回は2020年3月あたりだろう。
それまでは、細かな更新を一切受けず、次期バージョンが出てから、有線環境に繋いでそれまでの累積更新を一気に実施、そしてその後はまた半年後までお休み、という方法を採ろうと思う。

 更新は必要だろうから行うのだが、週に何度も発生している更新データのダウンロードとインストールは、100%無線環境ではチョット不安なのだ。

 5G通信が普及して行くとはいえ、日本全土隈無く同じグレードの通信が行えるほどのインフラが整うのか、と不安を持ってしまう。衛星通信が進むじゃないか、という人もいる。が、本当にどこでも均質になるなんてことはあり得ない、と思う。
 そう見ているMは、異端なのだろうか?