理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

Windows10 イメージ・バックアップシステムにご用心!!

Mです。

 仕事場で片手間に作り込んでいるWindows10マシンが、ここ数日、同じトラブルに見舞われ続けている。

そして判ったことは・・・

 

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 PCを使っている人の多くは、システムやデータのバックアップについて少なからず気にしているはずだ。頼れる相棒であると同時に、一旦マシン・トラブルに遭遇すると、仕組みに詳しくない人はアタフタして解る人を探し、詳しい人だと、対応のためにけっこうな時間を割かれる。

 そのための、「転ばぬ先の杖」として、マイクロソフトさんがWinsowsに標準装備してくれているのが、「システムイメージ」を復旧のための道具として使う、バックアップシステムだ。

 自作機ばかりで20年近く遊んでいるMは、その間に幾度もシステム不良が発生したりHDDがおかしくなったりして、Windowsシステムの修復、あるいは再インストールを経験してきた。

 システムが壊れるのはしかたがない、と、達観している。しかし、かといって、いろいろなアプリケーションを組み込んでいるマシンを、ゼロから再インストールする作業は、あまり嬉しいことではない。そんなとき、少なくとも1カ月くらい前のシステムイメージがあれば、かなりの確率でバックアップからの復旧が出来ることも経験済みである。(それ以上旧いと、その間に新しいソフトを入れたりしていてうまく復旧できないことが多い)

 だから、今までは基本的に月一のバックアップスケジュールを設定しておいて、マシンのメンテを行ってきている。手がけたマシンは、誰に渡ったものも同じで、トラブルの連絡が来たら、最新のバックアップデータからの復元を試して貰うことで、殆どがトラブルクリアとなってきた。
 同時に、どの人にも口を酸っぱくして言っているのは、システムが壊れても入れ替えられるが、作ったデータは戻らないから、データは必ず2重、3重に別のメディアに保管すべし! ということである。これさえ守っていれば、マシンのトラブルがあったとしても一番大事なものが守れる。機械は壊れるもの、というのが基本なのだ。

 そのようにして、月一のバックアップスケジュールを常としてきた経験上、今年の夏前から行ってきているWin10マシンづくりでも、同じバックアップ設定を施してきた。

 ところが、全く同じ手法を用いて作った4台のマシンのうち、今回の4台目でバックアップミスが連続して起こった。しかも、その度にシステムエラー+ディスクエラーという、これまで経験したことのない現象が繰り返されたのだ。

 2回連続で初期バックアップに失敗し、2回目にはシステムを入れたHDDが認識不能な状態に陥った。もしかして、HDD自体に機械的エラーがあるのではないか、とLowLevelFormatソフトにかけてMBRマスターブートレコード)を削除してみると、ハード的には問題がなく正常復帰できて、ディスクエラーもないことが解った。そのHDDにもう一度Win10をインストールすると、すんなりと入る。当然のように、その他のソフトも問題なくインストールできた。

 が、ここまで来て、さあ初期バックアップを、とWin10のシステムイメージバックアップを作動させたら、しばらく席を外していた間にシステムエラーで回復処理画面になっているではないか!
 これで3度目である。

 こうなると、もはや、機械的な問題とは思えない。1回目の失敗の際、HDDが悪いのかと思って別のHDDを使った。2回目の失敗では、HDDを再フォーマットしてから使ってみた。それなのに、異なるパーツで同じ現象が起こっているのは、バックアップシステムの側に問題があるとしか思えない。

 同じような事例報告はないのか、とググッてみたら、驚くほどの事例がここ3年ほどの間にアップされている。その中のひとつには、Win10 Ver.1804までは大丈夫だったが、1809にすると必ずバックアップ出来なくなる、という報告が見られたほか、2018年10月時点で、マイクロソフトさんが、標準のイメージバックアップシステムを使わないように勧告した、という記事まで見つけてしまったのだ。

 つまり、無償提供されているので使わせて貰っているVer.1809では、既にこの問題が発生していたということになる。ただし、ユーザーの全体数から見ればこれらの不具合報告は楊枝の先ほどのことかも知れない。つまり、そのマシンの構成によって、起こったり起こらなかったりする不具合なのだ。

 現に、夏から組んできた4台中先行3台は、定期バックアップを設定しているにもかかわらず、何も問題は起きていない。
 それらを比較してみると、HDD、メモリー、はほぼ共通のものを使っていて、違っているのはマザーボードである。
 ということから、現段階での結論は、Windows10標準のイメージバックアップシステムは、Ver.1809以降で、マザーボードとの相性に「良し悪し」が生じてきたのだろう、ということ。

 マイクロソフトさんが、使わないで!、と公表したのも、組み合わせによってエラーが起こりやすいと感じたからではないか、と想像している。

 さて4回目。今回は、もう標準システムでのバックアップは設定しないことに決めた。そして、フリーソフトで多くの人が使っているというAOMEI Backupper をインストールしてみた。 

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その結果は・・・


何の問題もなく、10分ほどで初回バックアップ完了。

 うまくいったので、このマシンでも、このソフトで月一バックアップを設定して様子を見ようと思う。

 自作PCは、こんな経験が後々とても役に立つ。おかしなことが起こったとき、何がおかしいのかを推察するための基礎になるのである。
 少々イラついたが、これも財産だと思うしかない。

 それにつけても、データとアプリの分割保存だけは鉄則だ。HDDを3台4台と放り込めるデスクトップは、この観点からも有利である。 
 それが出来ないNoteなどでは、やはり携帯SSDドライブや大容量USBを駆使して、データ保護を考えなくてはならないと思う。

とにかく、大事なのはデータなのだ。