理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

はてなブログ記事、更新日の自動表示に成功!

薬剤師Y子です。

私は過去に書いたブログ記事を自分で読み直して少しずつ加筆修正していく作業が大好きです。

また「ここ、このままでは少し変だから直そう」と思って直したからには、その箇所を読んで下さって私と同様に「ここは、どうにかした方が良い」と感じている方(いらっしゃるかどうか分かりませんが)に「直しましたよ!」と伝えたいです。

さらに、古い記事でも少しだけ加筆すれば「まさに今、役立つ情報」として提示できる場合があります。

そんなこんなで「自分のブログに更新日が自動表示されないこと」を前々から気にしていて「いつか必ず表示できるようにしよう!」と思っていました。

 

でもアドセンスさんから合格通知が届くまでは、合格こそが最優先。 

そして、やっと合格したら今度は何だか安心してしまって、更新日の表示に関しては対応が遅れていました。

脱力の数日間を経て、この件でも先輩方のブログを参考にさせていただこうと合計10人ぐらいの方の関連記事を毎晩のように「熟読、そして完全理解」するつもりで読み始めたのですが、私にとって難しい表現が出てくると、いとも簡単に睡魔に負けてしまいました。

 

そんな中、この素晴らしい3人の皆様の記事のおかげで、最近やっと自動表示の夢が叶いました! 

 

病院薬剤師「薬ザリ」様

 

女性SEときどきネイリスト「とも」様

 

TRY SOMTHING NEW 「うたこ」様 

  

凡ミスによる二度手間などはあったものの終わってみれば実にシンプルで、まずブログのテーマについて「薬ザリ」様の記事に深く肯き、それまでのテーマから「Minimalism」に変更。

http://blog.hatena.ne.jp/-/store/theme/8599973812270629022

 

次に「とも様」ご教授の簡単3ステップで、めでたく更新日が表示されるようになりました。

コピペOK、とのことですので、実際に私が「表示成功!」へと導いていただいた手順を記録しておきます。これからの方、お試し下さいませ。

 

まず、「デザイン」>「カスタマイズ」(スパナのマーク)>「ヘッダ」>「タイトル下」に、以下を追記。 

 

ステップ2 

「デザイン」>「カズタマイズ」(スパナのマーク)>「記事」>「記事下」に、以下を追記。

赤い文字で始まっている行は薬剤師Y子の場合、

url = 'https://www.yakuzaishi-y-co.work/sitemap.xml'; 

です。

<!-- 更新日時表示 -->
<!--[if lt IE 9]>
<script src="http://ajax.aspnetcdn.com/ajax/jQuery/jquery-1.12.3.min.js"></script>
<![endif]-->
<!--[if gte IE 9]><!-->
<script src="http://ajax.aspnetcdn.com/ajax/jQuery/jquery-2.2.3.min.js"></script>
<!--<![endif]-->
<script>
;(function($) {
'use strict';
var urls = [], opts = {cache: false, dataType: 'xml'}, p,
url = 'ご自身のサイト/sitemap.xml'; 
function parseSitemapXML(url) {
var d = new $.Deferred;
$.ajax($.extend(opts, {
url: url
})).done(function(xml) {
$(xml).find('sitemap').each(function() {
urls.push($(this).find('loc').text());
});
d.resolve();
}).fail(function() {
d.reject();
});
return d.promise();
}
function findURL(url) {
$.ajax($.extend(opts, {
url: url
})).done(function(xml) {
var isMatched = false;
$(xml).find('url').each(function() {
var $this = $(this);
if ($this.find('loc').text() === location.href) {
isMatched = true;
appendLastmod($this.find('lastmod').text());
return false;
}
});
if (!isMatched) nextURL();
}).fail(function() {});
}
function nextURL() {
urls.shift();
if (urls.length) findURL(urls[0]);
}
function appendLastmod(lastmod) {
var $container = $('<div></div>', {'class': 'lastmod'}).text(lastmod.replace(/T.*0/,""));
if ($('.entry-header > .date').get(0).tagName.toLowerCase() === 'span') {
$('.entry-title').before($container);
} else {
$('.entry-date').append($container);
}
}
p = parseSitemapXML(url);
p.done(function() {findURL(urls[0])});
p.fail(function(error) {});
})(jQuery);
</script>

 

ステップ3

「デザイン」>「カズタマイズ」(スパナのマーク)>「デザインCSS」に、以下を追記。

※文字の大きさはこの中の“font-size”で調整、とのことですが、私は何もしませんでした。

/*↓----更新日時表示----↓*/
.lastmod {
background-color: transparent;
padding: 5px 0px;
text-decoration: none;
font-size: 15px;
display: inline;
margin-left: 0px;
color: #888888;
}
.lastmod::before {
margin-right: 5px;
margin-left: 10px;
padding-left: 3px;
font-family: "Font Awesome 5 Free";
font-weight: bold;
content: '\f01e';
}
.entry-date a {
background-color: transparent;
padding: 5px 0px 5px 6px;
text-decoration: none;
font-size: 15px;
display: inline;
}
.entry-date a::before {
margin-right: 5px;
padding-left: 3px;
}
/*↑----更新日時表示----↑*/

 

この3ステップで「記事のタイトルをクリックすれば、投稿日の右側に更新日が表示される」ようになったのですが、更新日の前に示されているアイコンが「クルリと更新しましたよ」という感じではなくて「横長の長方形」だったので、「うたこ様」の記事にある「日付の前のアイコンを変える」という箇所を参考に、上記「ステップ3」の真ん中あたり、

font-family: "Font Awesome 5 Free"; 

font-family: FontAwesome; に、ダメ元で変更してみました。

f:id:Yakuzaishi-Y-co:20190725001557p:plain

その結果、投稿日の前に「カレンダー」アイコン、更新日の前に「クルリと更新」アイコンという表示になりました。

 

その後、『薬剤師Y子の「どこで働く?」』という別ブログも開設し、こちらも更新日が自動表示されるようにしました。

dokode-hataraku.hatenablog.com

 

 

皆様、ありがとうございました!

 

USBメモリーのパスワード管理

Mです。

 バッグの中に、常に4~5本入っているUSBメモリー。そのうち3本は測定器の設定やデータ収集に使うアプリなどで、残る2本がデータ用。このデータ用メモリーのうち1本は、パスワード付きのフォルダにデータが収まっていて、そのフォルダに8文字のパスワードを付けている。

 実は数ヶ月前、ファミレスで食事をした際に、ポケットからこのパスワード管理USBメモリーを落としたことがある。

 落としてきたのは、土曜の朝だった。

 持ち帰って使うはずのデータが入っていたのだが、作業をするのが夜になったので、その時になって気付いた。確かポケットに・・・と思って、着替えをした場所から移動した部屋、クルマの中、等々探し回ったが見つからない。思い返してみて、上着のポケットに入れていたと確信。となると、上着を脱いだのはどこか? うちに帰る前だとすれば、朝のファミレスに違いない。ダメかもと思いながらも、その店の電話番号を調べてかけてみた。朝○○時頃食事をした者ですが、銀色の板ガムくらいの大きさで厚さ1センチ弱のメモリースティックを落としたかも知れないんです。灰色のストラップが付いていて・・・と話していると、電話の向こうから、ああ、届いていますよ、USBメモリーですねっ? と明るい声。何とも幸運なことに、次のお客さんがすぐに店員さんに渡してくれていたとのこと。名のって、次週の土曜朝に取りに伺うということで、一件落着したのであった。

  ↓ こいつが ソレ

  f:id:otto-M:20190724222809j:plain

 その日は作業できなかったが、そのデータは製作のための図面でかなり大事なもの。ほかにもいくつかの案件が入っていて、なくすと面倒だったから、帰ってくるだけで御の字。
 パスワードで保護したフォルダに入れてあったから簡単に拾い主に見られてしまうことはなかったはずだが、それでもホッとしたのを昨日のことのように覚えている。

 そんなことを思い出しながら、というわけでもなく、ファイルの暗号化について調べていたときに、ひょんなことから下記のサイトに出会ってしまい、冷や汗が出た。
正直、ビビリました!

 単一種小文字8文字なら、解読5秒!!! と書いてある。

 実は、上記のメモリー内フォルダに設定してあったのは8文字の数字だけのパスワードだったのだ。ということは、それなりのソフトを持っている人なら、10秒もしないうちに解読して見られ放題だった、ということになる。

 ※面白い読み物なので、下記サイトをごらん頂きたい。
  せぐ★なべ さん 

 その記事によると、Dashlane Inc.という米国のパスワード管理ソフト会社のサイトで、同社の解析ソフトでユーザーが提示したパスワードがどれくらいで解読出来るか表示してくれるのだという。

 アルファベット小文字12文字 ; 4 weeks
 アルファベット小文字11文字プラス1大文字 ; 300 years

 いやはや、同種文字だと最低でも12文字は使わないと、そう時間がかからずに解読されてしまう可能性があるということだ。かといって、自分で覚えられないパスワードでは、忘れて困るのが目に見えている。メモしておくのもいいけれど、そんなこんなでメモばかりが増えて管理できなくなっていく。

 世の中には、パスワードを管理するためのソフトがたくさん出回っていて、フリーのものだけでなく、有償ソフトとしてもそこそこ売れているみたいだ。やはり、パスワード管理は、みんなそれなりに困っているのだろう。

 ところで、USBメモリーを考えてみると、一部のものにはメーカー側がパスワード設定プログラムを予め入れてあって、その指示に従って設定するとパスワード保護付きのフォルダができあがって、その中にデータを保護してくれる。先日購入した有名メーカーSanDisk製300円台USBもそうだった。

  f:id:otto-M:20190724221819j:plain



 ただしこの場合は、USBメモリー自体はどのPCにつながれても、中にあるのフォルダまでは見えている点に注意が必要だ。予めそのフォルダを隠しフォルダにしておけば、フォルダオプションで隠しフォルダが表示されない標準モードのPCなら見えない。が、ちょっと知識のある人でフォルダ管理に気を付けている人なら、当然標準モードなんかにはしていないはずだから、フォルダ構造までは丸見えになる。そうなると、解析プログラムに掛けて解読、なんてことも有り得るわけだ。「株式会社○○丸秘」なんてフォルダ名でも付けていたら、それこそ是が非でも解読、となってしまうかも知れない。

 実は、そんなソフトが組み込まれていなくても、Windows7以降なら上位クラスのOS(Ultimate、Enterprise)、Win8以降はProクラス以上のOSに標準装備されたBitLockerを使えば、USBメモリー自体がそっくりそのままパスワード管理できる。しかも、こちらはドライブ丸ごとだから、そもそも盗んできてポートに挿してもウンともスンとも応えてくれないことになる。
 操作は簡単で、USBドライブを挿入して認識されたら、そのドライブを右クリックして現れるタブ内上方「BitLocker を有効にする」を選んで指示に従えばよい。

 現在、Mとしては、この方法で管理するのが一番良いような気がしている。

 今、フォルダー単位でパスワード保護しているメモリーも、この方式に切り替えようと思う。

 あとは、それぞれのパスワードをどうやって管理、紐づけしていくかだ。

 これは、少し考えなくてはならない。とりあえずはみんな同じ15文字くらいで行くしかないかと思っている。

 いっぽうで、世の中には面白いモノもあると知った。
 上述のSanDiskさんと同様、メモリーやモバイル周辺機器で有名なセンチュリーさんが、去年2月からちょっとアナログ指向のセキュリティー型USBを販売していたのだ。

その名は Lock U 。陣内孝則さんが付けたみたいな名前で、これもまた、昭和っぽい!

    

 なんと、メモリーの片面が数字キーになっている。
 最大15桁のパスワード設定&256bit AES暗号化で、メモリー自体および内部データをしっかり保護。接続前にパスワードを入力してロック解除を行わない限り、データにアクセスすることはできません!と表明している。さらに、10回連続パスワード入力ミスでデータが消去されるデータ抹消機能を搭載、ときた。
 やっていることは実に論理的でデジタルだけれど、操作は初期の携帯電話機を思い起こさせる文字入力そのもの。ちょっと笑っちゃう保護機能である。もちろん規格は3.0仕様で今様。通信速度はともかく、どんなPCであってもUSBポートさえ付いていれば、キー入力が間違っていない限りアクセス出来るという点で、今様のWindows機能BitLockerよりも汎用性が高いのである。
 とはいえ、Mは買いに行かないかも。ちょっと値段がね・・・ 16GBで12,000円だから(ごめんなさい)

 とにもかくにも、データをポケットに入れて持ち歩くのが当たり前の時代。カメラのデータ、スマホのデータも、みんな個人情報である。それを溜め込んだメモリー媒体が何であれ、そのメモリー自体を丸ごとパスワード管理するくらい、誰もが考えるべき時代なのだと思う。

 デジタルが当たり前の時代だからこそ、そのデータ自体をアナログ目線で捉えて、入れ物(データ媒体)管理することも重要だと思うのだ。

 なんでも画面ピッで出来ると思っているからこそ、とんでもない落とし穴が待っていることもある。仮想通貨掠奪事件がその良い例なのだ。

 そんな目線で見て、センチュリーさんのとらえ方は面白いし、人っぽいところが好きである!

 あとは、やっぱりパスワード管理になるなぁ・・・ どうしようか・・・

Windows Update さんとは つかずはなれずで

「孫育てにもPCは欠かせない」と実感しているMです。 

 デスクトップPC6台を、場所とニーズに合わせて使い分けている。
 職場2台、自宅4台。体は一つだから、画面に向かっている時に使えるのは2台まで。
 ルーチンの監視無しの作業を1台にやって貰いながら、もう1台で文書を作ったり表計算したり、図面を書いたり、はてまた孫の写真を整理して加工したり・・・。そんな使い方をするために、Windows Updateなどの自動更新には、くれぐれも注意して欲しい。

    「Windows Update」の画像検索結果

 

 とにかく、20年前には考えられなかったスピードで処理を進めてくれるPCの存在はすばらしい。死ぬまで離れられないパートナーである。

 電子計算機と呼んでいた代物を、ソフト屋ゲイツとアレンが、遊び心満載の活躍で様々な用途に展開できるパーソナルな機械に変貌させていったのが70年代後半。計算機というハードに、アプリケーションという命令書を読み込ませて思い通りの作業をして貰おうという発想が、軍事利用一辺倒だった計算機を一般社会に引きずりおろしてきた。その先に、今のマイクロソフトがある。
 一方で、ハード屋ジョブズとウォズニアックの二人は、無機的な作業だけを行っていた大きな計算機を、小さくて高性能で、かつ普通の人が何の苦労もしないで扱えるようなマシン(まさにパーソナル)に変貌させてきた。それがマッキントッシュ、いわゆるMacの世界。
 日本では、LinuxPCが一部のテクニシャンに人気があるとはいえ、一般市場ではウィンドウズ・マシンとマッキントッシュ・マシンが、圧倒的に前者が多いものの、存在感のあるMacは消えることなく今でも併走している。
 タブレットスマホの領域にも、それら2派が形を変えて展開しているのだから、この4人たちが代表するコンピューターの世界は、現在のすべての産業を下支えしているという点で、まさに驚異だと思う。

 Mは、最初にWindows派でPCに出会い、その後Macにしばらくお世話になり、またWindowsの世界に戻ってきた。Macから離れたのが、実はPCオタクになってしまった時に符合している。Macは、とにかく簡単に使えるのだが、アプリケーションもマシンも、どちらもブラックボックスに近い状態で、自由に改変するのが大変、というか、許してもらえなかった感が強い。。一方、Windowsマシンは、ハードに重きを置いていないのでパーツをとっかえひっかえするのも自由だし、アプリもいろいろな人、企業が自由に作り込んでくるスタイルだったから、ド素人が入り込める程度のハードルしかなかった。そこに面白みがあったから、一旦入り込むとズブズブと深みにはまって・・・

 そんな経緯で今があるのだが、お世話になっているWindowsというOSも、正直言って一つだけ大きな面倒を抱えている。それが、親切ごかし、とは言わないまでも、そこまでしなくてもいいだろうと思う自動アップデートのシステム。

 オリジナル設定のまま使おうものなら、知らないうちに「アップデートしたので再起動しました」なんて、ツラッといい放っている。自己の作業を最優先させるアップデートの時は、ユーザーが何か作業させていても知らんぷりで更新作業優先を選択してくる。更新設定を自動にしていた私がバカでした、と腹を立てて初めて、コントロールパネルを徹底的に見直すキッカケになった。

 OSだけでなく、いろいろなアプリの維持管理にネット通信が当たり前になっている現在、動かし続けているPCが勝手に他の作業されては困ることがあるのだ。

 Windowsユーザーのみなさん! Windows Updateさんと仲良くするのはいいけれど、任せっきりのお付き合いだけは避けた方がいいと思う。

 更新内容のお知らせまではいいとして、ダウンロードとインストールは手動、の選択を確認しましょう。
親切なように見えて、時として「すんごい迷惑」だから。

 ということで、Windows7までは、それを実行してきた。
 コントロールパネルでUpdateの方法を操作できたからである。更新プログラムのチェック、ダウンロード、インストールの三段階が自分で選択できたので、上記の様なトラブルを避けるために、「チェックまでで留めていただいて、あとのことは自由にさせていただけますか」とWindows Updateさんにお願いしていた。そして、今はすべて行っていただいて結構ですよ、という日に夜通し動かし続けておいて、インストールまで進めて貰っていた。

 ところが、Windows10は、それを許してくれない。コントロールパネルはもはや表舞台から姿を消し(ちゃんとあるが見えにくい)、変わって歯車マークの設定画面が大手を振って画面を占領する。

 ↓ 以下の画像は Billionwallet.com  さんから拝借しました。

 f:id:otto-M:20190724001415j:plain

 Windows Updateはその中で「更新とセキュリティー」という項目に入っている。更新とセキュリティーに入ると左の項目最上位にデンと構えている。そしてそこを開くと、もはや段階的に選択する項目は消え、更新は私がすべて行います!と宣言しているのである。

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 より深層の実行プログラムから入り込めばもちろんこのアップデートの動きをコントロールすることは可能だが、表面的にはそれが出来ないようにしてある。

 その理由は、Win10以降は基本OSの刷新は行わずに、プログラムのバージョンアップを自動で行っていくことをMicrosoftさんが自ら公言しているから、その担保として更新作業は自動で行いますよ、という意思表示なのだ。ユーザーが勝手に更新を止められるようにしてあると、MicrosoftさんがOSの更新プログラムを提供してソフトサービスを順次進化させながら展開していくのに際して、末端ユーザーのマシンが適応できずに苦情殺到、なんてことになっては困るのである。もちろん、プログラムの側が進化していく中で、マシンのハードが対応できなくなる部分が生じることもあるが、その時はユーザーも文句は言えないし、諦めるかパーツを入れ替えるしかないので苦情になることはない。

 では、一般的には手がないのか、というと若干の猶予は用意されている。
 上述の更新とセキュリティーに入ってUpdateをクリックすると現れる項目の最下段に「詳細オプション」という項目が用意されている。

f:id:otto-M:20190724001709p:plain


ここの下にあるトグルをオンにすると、最大35日間の更新ストップが選択できる。

上で述べたように、もうOSの大更新は行わないと宣言しているMicorosoftさんからすれば、これくらいで我慢して、というところだろう。逆に見れば、1ヶ月あまりで大きな更新が発生するぞ、ということなのかも知れない。

 ↓ 更新停止した後のUpdate画面はこうなる。

f:id:otto-M:20190724001859p:plain


 ということで、すべてのマシンをWin10に改変中のMとしては、この猶予35日を上手く使って、作業を中断されないように気を使いながらUpdateさんと上手くつきあおうとと思っている。

どうやら、つかずはなれず、の仲がよろしいようで・・・

G-shock型SSD 速度アップで早くも2代目!

Mです。

3ヶ月ほど前に、これいいなぁ、と思って取り上げたI・O DATA(アイ・オー・データ)さんの携帯用SSD驚きのコスパ! ポケットサイズSSD新登場 - 理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで)が、短期間に性能アップして再登場すると発表された。

 

型番SSPH-UT が、SSPH-UA になって新登場となる。7月末発売だという。

  初代 UT 

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  2代目 UA 

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 ・・・見た目は、同じ。

 

 転送速度が読み書きとも初代UTシリーズに比べて3割ほど速くなった。読み込み速度で比較したとき、初代が約350MB/sであるのに対して、2代目は約440MB/s。もちろん、全く同じ条件での比較である。

 上の写真のように、見た目は変わらないが、若干重くなって(55g→61g)価格は初代の7月10日価格から1,000円ほどアップし、480GBタイプが11,700円、960BGタイプが20,100円とのこと。初代にあった240GBタイプは2代目にはラインアップしなかった。どうせ買うなら大きいほうに人気があったのだろう。

 

 大容量記憶装置ということで見ると、1TB(1000GB)クラスのHDDが、性能差無視で現状5,000円から10,000円の間にいる。だから、大容量記憶装置として比べると、およそ2倍の価格といった感じだ。持ち運びが容易で、落としたくらいじゃ壊れない、という安心感がこの価格差なら選択の意味は大いにアリだと思う。

 また、ポータブルの代表格USBメモリーと比べると、同じUSB3.0規格で1TBは数えるほどしか無くおよそ70,000円で売られているから、それに比べれば格安ということになる。なにしろUSB3.0モリーは512GBでも30,000円台だから、SSPH-UAの480GBタイプが12,000円以下というのは、お得感が大きいのである。

 

   ↓ キングストンさんの1TB USB  およそ7万円なり 

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 USBメモリーが極小のからだに半導体を詰め込んでいるのに対して、ポータブルとはいえ、SSDは熱的にずっと有利なサイズで構わないから出来る設計価格なのだろう。

 両者はその用途が明らかに異なっていて、USBメモリーはいつでもどこでも使えるサイズが最大のメリットだから、それほど大容量は要らない。一方、SSDは持ち歩けると便利とはいってもあくまでも大容量のデータ保管、移動をかなえてくれる記憶装置そのもの、といった意味合いが強い。対ショック性まで言い切るのは、回転ディスク型記憶装置の弱点を克服したという意思表示で、新しい世界なのだと捉えたい。

 たった3ヶ月で3割の能力アップを図ったということは、それなりの経費をかけても良いと判断したからにちがいない。当初のもくろみ通り、あるいはそれ以上に初代の売れ行きが良かったのだろう。何をどう変えたのか知らないが、転送速度3割アップというのは、規格が同じモノどうしではそう簡単ではないと思う。基板のプリントサイズ、導線組成など、それなりにコストをかけて改造したのだと想像する。

 転送速度アップは、この装置が、外部記憶装置としてゲームマシンでも多く使われ出したことに関係しているのかも知れない。ゲーマーさんたちはマシンの速度アップに情熱を注いでいる。彼らのアイテムとして用いられ出したのだったら、速度アップは避けて通れない。いや、それなくしてこの先の展開はおぼつかない、ということになる。

 ゲーマーさんたちとはかなり違った世界にいるMだけれど、それでも外部記憶装置として「速くて 丈夫で ポケットにポン」は、魅力的だ。

 どれどれ、月末は秋葉原の新品屋さんを偵察だな。

 

 

ブランドものケース さすがです!

Mです。

 ファッションのブランドものには全く興味のないMだが、PCのブランドものには見るべきモノがあると、常々思っている。メーカーの「意地」が込められていると思うのだ。

 一月ほど前、打ち合わせで神田を訪れた帰り道、ちょっと欲しい部材を求めて秋葉原ジャンク街をうろうろ。何軒かの店をながしてUSB3.0用の増設カードを探した。よく行く店の100円箱を掻き回していておあつらえ向きのモノを発見。基板が痛んでいない同製品が2枚あったので購入決定。仕事用のマシンに使うために買いに来たから、一枚余るものはどのPCに使おうか、と考えながらレジに並んだ。この店で客が3人もレジに並ぶなんてことは珍しい。何か面白いモノを売っていて、それ狙いに人が集まっているのかと思って前の2人の買い物を見てみたが、どちらもメモリーだったから掘り出し物狙いということではなかったらしい。

 自分の番になって216円也を支払い、出口に向かおうとしたときにあれ?と気になる色かたちのモノが目に入った。

 入り口脇の窪地のような隙間にゴロゴロと箱が積み重なっていて、てっぺんに黒々としたつや消しのやや大きなデスクトップ・ケースが載っていた。正面に ∞ マーク。おやおや、富士通さんのマシン用ケースではないか。

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 明らかに大きめのタワーPCサイズ。スッキリした前面グリルに3.5インチベイと5インチベイが二つずつ付いていて、その下の中間帯にUSBコネクタ×4、マイク、イヤホンの各3.5φジャックがある。その下は、昔のコンボイトラックのフロントグリルのような細かい横縞の通気パネルが付いている。

 ほとんど黒だらけで、電源スイッチあたりにだけ赤いアクセントが付いている精悍な顔立ちのケースである。なんだか、グッと来る。左上に小さくホワイトレターでCELSIUSとある。

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 あれれ?この名前は確かビジネス用ワークステーションのシリーズ名だったような、と思ってお兄ちゃんに聞いてみたら、当たっていた。

 しばらく前にIntelさんのサーバー用CPUで有名なXeonジーオン)を積んで高性能を謳っていたシリーズ名だ。お兄ちゃん曰く。先週数十台出回ったので10台仕入れて500円で売っているという。見ると、積み上げてある山はビニルに覆われた4台とその上に載せた見せ物用の裸の1台。

 結構いい箱ですねぇ、500円は安い、と言うと、初日に5台売れたがそれ以降は動かないという。その理由は、バックパネルが特殊なので一般のマザーボードだとコネクタパネルが付けられないのだ、とのこと。最初の5台はサッと売れたが、そのあとで買い戻して欲しいという電話もあったのだとか。(もちろんNGだったはず)

 使おうとして、あとからバックパネルの特殊さに気付いたらしい。見た目もいいし、メーカーモノだし、500円ならと初日は動いた、というところだろう。

 せっかくだから良く観てやろうと近づいた。サイドパネルを空けてもいいよ、というので空けてみると、ものすごくスッキリとまとまったレイアウト。HD収納庫は予めSATAケーブルと電源ケーブルが備え付けになっていて、HDを前面から横縦にして4列差し込みすればよいだけ。ケーブル類はとりまとめて壁に束ねてあるから、マザーボードが来たら差し込めば良いだけ。しかも、120mm型の大型ファンがHD庫裏、前壁下、電源ユニット下に、特殊ケースに入れて装着されている。

  f:id:otto-M:20190716233541j:plain

 実にスマートで合理的な設計に感服。どれどれ、問題のバックパネルはどうかと見れば、なるほど、マザーボードが特殊設計だったのだろう、普通のマザーボードの背面コネクタ一とはだいぶ異なる位置にコネクタ窓が空いている。しかも、パンチ鉄板に直接穴あけしているので変更不可。これでは、まちがった、と返品したくもなろう。

   f:id:otto-M:20190716233809j:plain

 が、Mは、そんなことはどうでも良い。鉄のパンチ板なんか、パンチ部分をニッパーで切り飛ばして金鋸さえ差し込んでしまえば、あとは力勝負。30分もあれば好みの位置にバックパネルを取り付けられるように出来ると踏んだ。とにかく、設計がエクセレントな箱なのだ。これまで試したことのないタイプで腕が鳴る。

 結局、でかい箱を2台持ち帰ることとなった。

 その後、箱のひとつはだいぶ前に入手していたIntelさんの初期Core i7(model 960)を使って、Win10マシンに仕立てて稼働中である。

  ↓ バックパネルは、こんな風に切り抜いて仕立て直した

  f:id:otto-M:20190716233940j:plain

 使ってみてとにかく驚いたのは、庫内のエアフロウを実に上手く管理していることだ。オフィス用のワークステーションだから機能優先なのだろうか120mmファン3基のパワーはものすごく、さすがに音に閉口して同サイズの静粛タイプに交換して風量を抑えたが、それでも全く排熱の心配は無さそうだ。実に快適に動いてくれている。

 ところでひとつだけ疑問がある。サイドパネルの施錠装置だ。

 PCにイタズラされるのを避けると考えると、ちょっとオカシイのだ。この箱は、HD庫が差し込み式で、前面パネルを外すと抜き差しできてしまう。つまり、サイドパネルを空けなくても、HDを取り出すことが出来るのだ。

 ↓ こんな風にHD庫が前から差し込み式になっている。便利さ極上!

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 普通、PCの肝はHDに収めているデータのはずだ。なのに、カギを付けているサイドパネルを開けるかどうかと関係ない場所にHDがあるのはなぜなのだろう。もしかして、高性能CPUとメモリーモジュールの方が価値が高いと考えていたのだろうか?

 謎である。

 はてさて、もう一つの箱はどうしようかと、いま算段中である。
 元々はXeon仕様のワークステーション。ちょっと昔の資料を見たら安いものでも35万円以上したようなのだ。

 手持ちのXeonが2コほどあるから、久しぶりにプチ・サーバーでも仕立ててみようかな、と思っている。

グーグルアドセンス(Google AdSense)審査、合格までの長い道のり 

薬剤師Y子です。

Google AdSenseの審査に、やっと合格しました!

 

「ようこそ!設定を完了して利用を開始しましょう」というメールがGoogle AdSenseさんから届いたのは、今年2019年の3/10のこと。

そのまま順調に進むだろうと思っていたら、これが大間違い。

 

悪戦苦闘の末、ようやく「お客様のサイトで AdSense 広告を配信する準備が整いました」というメールをゲットしたのが、7/3。

その間に「アカウントの承認を受けるには、問題を解消していただく必要がございます」という残念なメールを、なんと8通も受け取ってしまいました。

 

この約4ヶ月間の道のりについて、忘れないうちに記録しておきたいと思います。

と言っても実は、もう詳細に関して少しずつ忘れてしまっているのですが。

自らの「老い」や「物忘れ」に対処するためには「記録」が必須ですね!

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還暦を過ぎた私たち夫婦がブログを始めた理由は、主に2つの「欲」を満たすためです。

1.それなりに長く生きてきた自分たちの経験を書き綴って他人様(ひとさま)に読んでいただけたら嬉しい、という「表現欲」。

2.今は2人とも「元気な労働者」だけれど、そう遠くない将来、今と同じようには働けなくなる日が来るだろうから、その時のために新たな収入源を確保しておきたい、という「金銭欲」。

表現の自由」を謳歌しながら収入を得ることが出来たら、きっと老後の生活も楽しくなるだろう、と思ったわけです。

 

最初は私、薬剤師Y子が一人で、はてなブログの無料版に記事を書き始めました。

そして「時間があったらパソコンに向かってブログ記事を書く」というのが面白くなり「これなら続けられそうだ!」と感じたので、有料版への移行、独自ドメインの取得など、ちょっと面倒な作業に取り組みました。

同時に「一人で書き続けるより、夫Mも誘って夫婦ブログという形にした方が楽しめそうだ」とも感じたので、そのことをMに伝えてみました。すると、Mには書きたいことが沢山あったようで(もちろん、それを知っていたから誘ったのですが)、私の3~4倍のスピードで記事を書くようになりました。

 

アドセンス審査合格に関してブログに記事を書いている他の方々の見解を参考にして、この記事の冒頭にある「ようこそ!設定を完了して利用を開始しましょう」というメールをGoogle AdSenseさんから受信した3/10に、1回目の審査リクエストをしました。

すると、わずか2時間程度で「不合格」のメールが届き、そこには「複数のポリシー違反」と書かれていたのですが、どこをどう改善すれば良いのか全然わかりません。

そこで、また他の方々の見解を探るため、しばしネットサーフィン。

「薬剤師として薬や健康食品について書いた記事がマズイのかも知れない」という、今にして思えば全く見当違いの「結論」に達してしまい、いくつかの記事を隠した(「下書き」に戻した)上で、その日のうちに再審査をリクエストしてみました。 

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しかし、翌日の 3/11、前日と全く同じような不合格メールが届きます。

アドセンスさんからのメッセージを繰り返し読んでも、やっぱり不合格の理由は不明です。再びネットの海に出て、サーフィンすることになりました。

自分なりに納得できるまで手直しをして「これでどうでしょう?」と再審査をリクエストし、不合格メールを受け取る、というのを、3/13、4/14(いずれも、不合格メールが届いた日付)と繰り返しているうちにテンションが下がってきて大好きな「パソコンに向かう時間」を楽しめなくなってきたので、短期決戦は諦め、長期戦を覚悟しました。

 

4/14 にアドセンスさんから受け取ったメッセージには

「お客様のサイト(http://www.yakuzaishi-y-co.work)で複数のポリシー違反が確認されたため、サイトを承認できません」
に続いて
「価値の低い広告枠: コンテンツが存在しない

AdSense のプログラム ポリシーに記載されているとおり、ユーザーにとって価値がほとんどないページやアプリ、または広告の比率が高すぎるページやアプリには、修正が行われるまでGoogle 広告が表示されません。これには、広告配信専用のページや、コンテンツが存在しないページやアプリが含まれます」
と書かれていました。

アドセンスさんが広告を貼るための「より良い広告ボード」を提供するには、また先輩たちの見解を読まなくてはなりません。ネットサーフィンの再開です。

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ネットの海で溺れそうになったり、鼻から海水が入って痛い思いをしたり、サーフボードを持って海に向かっている間に気が変わって引き返したりしながら、なんとか「不合格の理由は、これだ!」と気づいた(ような気がした)のが、4月の末。ああ不調法な薬剤師Y子。
なんと、この頃まで、ちゃんとした「プライバシーポリシー」を載せていなかったのです。

幸いなことに「これをコピペして使っていいよ。自分用に加筆修正してね。」と言ってくれている素晴らしい先輩たちを何人も見つけることが出来たので、お言葉に甘えました。


「これで完璧だろう、今度こそ合格でしょ?」とアドセンスさんに再審査をリクエストしたのですが、お返事のメールは「アカウントの承認を受けるには、問題を解消していただく必要がございます」という見慣れたもの。

 

これだけ何度も身支度を整えて「お付き合いしたいです」と告白してるのに毎回フラレていると、ご縁がないのかな、別の相手を探した方が良いのかも知れないな、という気になります。
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この頃の私は「アドセンス以外で稼げるクリック型広告」というような記事も、よく読んでいました。でも、そのことを夫Mに相談すると「いや、アドセンスの方が良い」という一貫した返事。しかも常に即答だったので「よそ見をせず、この道を真っ直ぐ前に進もう」と思い直しました。

 

5月の中頃、「次の4つを済ませたら、また再審査をリクエストしよう」と決めました。

1. 記事内に企業名が入っている時は削除する

2. コピペ・チェック・ツールを使って、チェックする
3. アフィリエイトリンクを全て外す
4. 画像は「自分で撮った写真」か「フリー素材」にする

決めるのは簡単でしたが、仕事を終えて帰宅して食事と歯磨きと雑用を済ませると眠くなってしまい、作業は遅々として進みません。上記の4つを大体(「完全に」ではありません)終えて、6月の上旬に何度目かの再審査をリクエストしました。

今度は今までと違い「コードが見つからない」的なダメ出し。
はてなブログ利用の他の人のブログから「サイトマップをグーグルサーチコンソールに登録していないのが原因らしい」と分かったので、その登録を済ませてから申請したところ

「コードが見つかりました。これで、アカウントを有効にする処理を開始できます。

この処理は通常1 日足らずで終わりますが、もっと長くかかる場合もあります。
すべての準備が整った時点でメールでお知らせいたします。」

と表示されました。

 

「やった! 今度こそ合格メールが来るはず!」と期待していましたが、非情にも、またまた「問題を解消していただく必要がございます」メールが届き、必然的にネットサーフィンの日々に突入。そして今度は「お問い合わせフォーム」がないからダメなんだ、と気づきました。

 

私は「プライバシーポリシー」を1つの記事として掲載し、それだけを独立したカテゴリーにしてあったので、その過去記事の最後に「お問い合わせフォーム」を付け加えた上でカテゴリーの名称も変更し、最後の申請をしました。 

www.yakuzaishi-y-co.work

 

そして、7/3。「お客様のサイトで AdSense 広告を配信する準備が整いました」という待ちに待ったメールが、やっと届きました。

 

本業に関しては「そこそこ仕事が出来る人である」と思い込んで働いていますが、「ブログ育て」については本当に要領が悪くて不器用な私の経験。

お恥ずかしい内容ですが、見知らぬ誰かのお役に立つことを祈りつつ、ここに記載しておきます。

 

 

Windows10にしないと!と焦る人に

Mです。

Windows7のサポートが今年いっぱいで終わるので、Win7マシンで仕事していると週一くらいで「サポート終わるぞ!」「10にアップグレードしてあげるぞ!」という、ご親切なメッセージが来る。本家Microsofさんばかりか、見たことも聞いたこともない名前のサービス会社からも、たびたび来るからいささかウンザリしている。

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2016年に、Windows7以降から10への無償アップグレードが期間限定で行われた。

ところが、本当のことをいえば、今でも自分でアップグレードは可能なのだ。Win7以降を使っているユーザーなら、今でもMicrosoftさんがアップグレードできるツールを提供していてくれるから、昨年のバージョンでなら自分でアップグレードできる。通信状況がちゃんとしていないと、けつまずいて途中で止まってしまうということもあるが、少なくとも有線のADSLグレードでもちゃんと入手できる。


Windows10 Ver.1809がそれである。(最新は今年5月のVer.1903)

Mirosoftさんのサポートページを探ると、
  リリース日:2018年11月13日
  バージョン:Windows 10, version 1809,
        Windows Server, version 1809,
        and Windows Server 2019
ということで、ちゃんと提供されている。しかも、実行ファイルで提供されているので、ダウンロード後にクリックすれば普通に作業している間に、Win7が10にアップグレードできるというありがたいお話。アップグレード後は、作業しながらWindows Updateで更新プログラムをドンドンダウンロードしていけば、半日くらいで最新バージョンまで持ってこられる。

興味のある方は、MediaCreationTool というタームで探してみてください。
使い方を説明してくれているサイトもたくさんありますので、ついでにそちらもご覧になると良いかと。

 

ただ、注意すべき点もあるので、無理はしないように。

つまり、あなたのマシンはWin10を載せて大丈夫か、ということ。

軽自動車にトレーラートラックのエンジンが載らないように、Win10が働けるだけの装備がそろっていないと、載せ替えるだけでは使い物にならない、という点に注意が必要なのだ。

 

第一点が、CPUの能力。今まで以上の演算を短時間にこなさなければならないので、非力なCPUだと思うように動けない。.実際のところ、IntelさんのCPUでいえば、いにしえのPen4レベルが乗っているマシンを使おうというのはやめた方が良い。せいぜい、QuadCore以降のCPUでないと難しいだろう。Core iシリーズならば大丈夫、といったところだろう。AMDさんのCPUが好みの方なら、Athron XPは難しい。Phenom系以降ならぜったい大丈夫、といったところだろう。これは、実際に自分のマシンで試してみた感触だから自信がある見解だ。Note PCについては、Mは関心がないのでわかりません。基本は通じると思いますが。

 

このCPU選択はメモリーの規格にも深く関わっているわけで、メモリーの規格の側から見ると、DDR2時代でどうにかなるものの、やはりDDR3以降のメモリーになっているマシンでないと、Win10は重荷になる。

CPUとメモリーは、基本的にマザーボードの構成の基本要素で、これらの組み合わせで情報処理スピードが決まってくる。つまり、Win7以降から10にアップグレード可能といっていること自体が、Win7がスムーズに動く環境が最低限、ということを示しているのだ。そう考えると、Win7が十分に働けるマザーボードは、上で述べたようなCPUとメモリーの規格で作られている、ということの裏返しでもある。

 

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そしてもう一点、OSは32ビットだとまずい。
なぜならば、Win10は、OSが動くだけでも最低で2GB の物理メモリーを必要とする。しかも、アプリケーションを動かし始めるとあっという間にプラス2GB以上必要となるから、Win10駆動には最低4GBのメモリーが必要、ということだ。

 

ところが、32ビットOSは、マザーボードに4GBを超えるメモリーを挿しても最大4GBしか認識できない。だから、Win10は苦しくなってしまうのだ。動かないことはないが、思ったように働けない事態に陥る。Win10を働かせるに足るCPUとメモリーを載せていても、作業場が狭いのでうまく動きまわれないのである。

Win7に変えた当時、まだアプリがほとんど32ビットの時代だったので、32ビット版のWin7を選んで使っている人がかなりいるはずだ。残念ながら、Win10へのアップグレードを望む場合には、Win7自体を64ビット版に変えてからの方が良いと思う。あるいは、あきらめてWin10正規版を購入した方が早いかも知れない。

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※ 2019年8月10日現在、最新のVer.1903(2019年5月)のMediaCreationToolが公開されていて、上記Ver.1809と同様に機能することが確認できています。公開場所は下記。

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

注1)既にWin10にアップグレードしている方は、自動更新でVer.1903の更新がかかっているはずですので、上記にアクセスする必要はありません。Win7,8でお使いの方は、こちらでアップグレードすれば、1903への更新を行わずに済みます。
注2)通信環境が充分でない不安がある場合、Tool実行時に現れる画面での方法選択で、「このPCを今すぐアップグレードする」を選ばず、第2項目の「別のPCのインストールメディアを作成する」を選ぶ方が安全です。7Gb以上の容量があるUSBメモリーを用意して、そこにダウンロードすることで、通信不良でダウンロードが上手くいかなくても実行しているPCに影響は残りませんので、上手くいくまでトライ可能です。また、上手くいった後は、そのインストールUSBを使って他のPCへのインストールも可能となります。ただし、クリーンインストールを行う場合は、プロダクトキーの入力が求められますので、別途キー入手が必要です。(裏技もありますが・・・)

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それにしても、Mirosoftさんは、なぜWindows10の無償アップグレードを密かに続けてくれているのか? それは、以下のような流れの中で、これから先のユーザーを離さないでおきたいということなのだろう、と想像している。

その流れというのは・・・

 

Mirosoftさんは、ゲイツさんの時代からOSを次々と進化させることで、PCというハードのグレードアップを促してIT世界を突き動かしてきた。3年とか、5年でOSが刷新されてはPC新時代が訪れる、という、ユーザーから見ると「またかよ!」を繰り返しては収益を上げてきたのである。能力アップさせることで作業効率がどんどん上がり、世の中の技術革新を支えてきたのだから、儲かって当然。決して悪いことなどではなかった。むしろ、仕事の効率アップの点で、Mは感謝しているユーザーの一人である。

 

ところが、2007年にアップルさんがiPhoneを世に出して世界が変わった。

PCにとらわれない新しいIT時代を創り出し、モバイル機器の発展が驚くほどの速度で進んできた。デカくて難しい操作が必要なPCは、一般の人々が使わなくても済む時代になって来たのである。そんななかで、PCといえばすぐ思いついたIBMCompaqGatewayなどという大手PCメーカーは撤退や吸収合併でいなくなってしまった。マシン販売だけでなく周辺機器や運用システムの提供という複合的なサービスを行っている企業だけが、いまでも独自ブランドのPCを作り続けているのだ。

なにしろ、大学の卒論をスマホで作って提出できる時代だ。40年前に学生だった我々からは嘘のような話が現実なのだ。

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そういう時代になると、PCの性能も革新的な変化は起こりえないほどの高みに到達してしまっている。だから、もはやOSを買い換えてもらうことで企業収益を確保できる見通しはない。Microsoftさんの現CEO(2014年2月就任)のナデラ氏は、Windowsナンバーを次々と変えて新たな収益源としてきたこれまでの方針をやめると公表した。Windows10を最後のナンバーにして、様々な機器に通じる基本OSとしての基盤を確保しながら、それを利用する人々へのサービスを多様化させて新たなニーズを獲得する、という方向性を示している。残念ながら、Mは末端ユーザーとしてはあまり多様性を求めていないので、ナデラ氏の期待には添えないかも知れない。でも、その構想は間違っていないだろう。

 

以前、世界のSONYと呼ばれて世界中のオーディオ&ヴィジュアル機器界を席巻していたハード屋さんが、それだけでは恒久的な事業構築ができずにソフト産業に活路を求めたように、PCと一体になっているOSだけでは、世界が限られてしまう。むしろ、アップルさんが独自OSをベースにユーザーのニーズを掘り起こしては新しい波を作り出してきたように、普及率では群を抜いているWindowsというOSを基盤として、Win10の更新は無償にしてしまうことで顧客を確保し、そのさらなる進化には新しいハードやソフトをセットで提供していく、というスタイルに変えようというのだろう。

 

そんな世の中の流れを知っても、MにとってはPCはやっぱり頼れる道具であり相棒である。
だから、Mirosoftさんには、これからもがんばっていただきたいと思うのである。たぶん、どこかで金銭的にもMirosoftさんに貢献しているだろうから。