理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

CPU緊急停止! 驚きの破壊現場

Mです。

 完工した機器のトリセツ(取扱説明書)を、多数の画像を貼り付けながら作成しているとき、いきなりPCがダウンした。

 動作が遅くなるとか、HDDが異常なシーク音を発生するとかいった前兆もなく、プッツン、とブラックアウトしたのだ。
 瞬間停電か?と思い、メインスイッチを押すと、起動しようとして途中で落ちる。

 これは間違いなく機械的なトラブルだ、と感じて、PC本体をラックから引きずり出してケーブルを全部外す。横たえてサイドカバーを開けてビックリ。なんと、CPUクーラーが、ユニットごと浮き上がっているではないか!

 このマシンは、5年ほど使ってきているAMDの6コアPhenomⅡCPUのマシン。少し旧いが、なかなかどうして、しんどい作業も楽々こなしてくれる相棒なのだ。HDDを追加して6台収容しなくてはならなくなったので、2年前に箱だけサイズアップした。

 それまでの真っ黒い箱を、小豆色と黒のちょっと可愛い色合いの箱に変えて使っている。もちろん、この箱もジャンクもの。秋葉原で大きめのATXケースを探していたとき、たまたま売れ残っていた500円箱というだけで、色で選んだわけではない。が、小豆色の顔枠に黒い編み目マスクという、ちょっと化粧ッ気のある箱は、結構気に入っている。

  f:id:otto-M:20191129222301p:plain
 排熱効率アップのために内部ファンも3基配置していて、そもそも、熱暴走にはほど遠いと思っていた。
 それなのに、突然のCPU停止に陥ったのだ。

 浮き上がっているクーラーユニットを見てみると、クーラーのヒートシンクをCPUソケットの外枠(リテンションプレート)にバネで留めるリテンションバーが外れている。おかしいなぁ、と思いながらバーを押しつけて留めようとしたところで気がついた。留める相手、つまり、リテンションプレートの留め部分が無いのだ!
下の左画像の短辺部分中央の突起が、リテンションバーを引っかける部分。

   左が正常な形   →   爪が飛んでなくなっている  

f:id:otto-M:20191129222533p:plain  f:id:otto-M:20191129223555p:plain

 

 この突起が片方、完全に折れて吹っ飛んでいたのだ。
 これでは、クーラーのヒートシンクはCPUから完全に離脱してしまい、熱を吸い取ることは不可能。数分でCPUの温度はグングン上がり、限界に達して安全回路が作動したのだ、とわかった。
 Mの場合、マザーボードBios設定で、CPU保護のための上限温度はいつも75℃に設定している。だから、今回ダウンしたとはいっても、せいぜい80℃程度でCPUが停止したはずだから、CPU自体は損傷を受けていないはずで、その点だけは怖くない。マシンとしてはちゃんと生きているはずなのだ。

 クーラーを取り外してさらによく観ると、なんと、欠けている突起付近の枠そのものが割れている。土台が壊れて歪み、爪部分にも無理が生じて欠け飛んだということか。
すさまじい破壊現場だった。(左側の枠部分が割れている)

  f:id:otto-M:20191129223337p:plain

 さてこうなるとCPUクーラーを留めるべき相手がいない。プレートだけ買うことも出来るが、何日も待たなくてはならないだろう。ジャンク屋さんに置いてあるような代物ではないのだ。
 トリセツ作成作業はなるべく早く再開したいから、とにかく、クーラーを固定する方法を考えなくてはならない。
 ふと見ると、ついこのあいだ100円ショップ「セリア」で買ってきたアルミ針金が机に載っている。そこで閃いた。外枠はボードの裏にあるバックプレートにネジ留めされていたのだから、そのネジにアルミ針金をくくりつけて、クーラーを縛り付けてしまえばよい。
 アルミだから曲げやすいし、鉄のように強くない分、無理な力も入らず適度に緩むから、時々様子を見て増し締めすることも出来そうだ。
 早速アルミ針金を適当に切って、片方だけ少し長くしてネジにくくりつけた。

f:id:otto-M:20191129223955p:plain

 4本のネジにアルミ針金をくっつけてマザーボードに留める。
 外してあったクーラーユニットをCPUにのせて前後左右にずらしながら熱伝導グリスで密着させる。ピッタリと吸い付くと動きが鈍くなるので、そうなったら位置決めをする。
 まず1箇所、ヒートシンクに固定してあるファンの枠穴に長い方のアルミ針金を通し、軽く曲げてもう一端とねじって仮留め。対角線位置のアルミ針金でも、同じように仮留め。
この2箇所を少し強めに留めてから、残る2箇所も固定していく。

f:id:otto-M:20191129224300p:plain → f:id:otto-M:20191129224432p:plain

 固定後のクーラーユニットは、しっかりとくっついている。ただし、全く動かないというほどではなく、少し水平にずれる程度には動く。これなら、締め付け過ぎでマザーボード自体が割れることもないだろう。

f:id:otto-M:20191129225008p:plain

 作業時間にほぼ1時間を要したが、どうやら補修完了である。

 外した配線類を元に戻して、メインスイッチON。

 おめでとぉござりまするぅ~~~!
難なくWin10が立ち上がったのであります。

 それにしても、堅固なものだと思っていたリテンションプレートが破損することもあるのだと知ったのは、良い経験だった。たぶん、使っているクーラーの留めバネが強すぎたのだろう。なにごとも、ホドホドでなくてはいけないという教訓だった。

 ちなみに作業途中だったファイルは、幸いにも壊れずにいてくれた。
 万歳三唱、である。

 

大容量ストレージに考えさせられた その2

Mです。

  I・O DATAさんには、常々お世話になっている。小さなPCIボードから外付けHDDまで、価格も数百円から万円越えと、色々である。

 およそ半年前に、20TBサイズの大容量記憶装置 My Book Duo の情報を見て、個人ユーザーにとって、本当に有用なのかと考えさせられた、と書いた。そのシリーズに、今度は28TBの製品が加わるのだという。オープン価格で、12月1日発売だそうだ。

f:id:otto-M:20191128224938p:plain

 仕様はこれまでと同様で、RAIDシステムで使うことを前提にしたWestern Digital製HDDのRedシリーズを並列で使っている。仕様には書いてないが、28TBだと言っているのだから当然14TBのWD Redが2台なのだろう。RAID0システムが基本だと書いてあるから、データの保証を行えるRAID1で使うときは、正味のデータ収容量は14TBということになる。RAID0だと、28TBまるまる記憶容量にできる。ただ、データを2基のHDDに分散書き込みするので高速にはなるものの、並列記録していく訳ではないので、壊れるとデータの復旧は出来ない、ということだ。ゲームなど、数本で1TB食ってしまうだろうソフトを使っている人にとっては、このくらいの容量がないとダメなのかも知れない。

  f:id:otto-M:20191128225046p:plain

 実は、この2週間のうちに、Mは2件のHDDトラブルの相談を受けて対応した。もちろん、商売ではないからタダ働きだ。とはいえ、いつもの事ながら、面白い知見も必ず得られるので、素人修理人にとってはなかなか興味深い体験なのだ。
 そのトラブルも、結局は収容していたデータをどうにか救い出したい、ということに尽きる。大切なデータは必ず並列して保管しないとダメだよ、と、いつも言っているのだが、半年に一度くらいは誰かから同じようなレスキュー依頼が来る。またかよ、と思いながらもHDDを預かってチェックしてみると、読み込めなかったり、認識されなかったりといろいろだが、ほとんどの場合、HDD内に何カ所かのエラーが発生していて読み込みがそこで止まってしまうという現象になって現れている。
 いくつかの再生ソフトと修復ソフトで、異常の発生場所を特定しながら、異常のないところを別のHDDにコピーして、救えるだけ救っていく。
 動画データの場合は、再生は出来るがコピーできないということも起こるので、トラブルの原因はなかなか底が深いと感じている。そんなコピー不能な動画データは、手間がかかるが細分化して保存していくと、あるところで細分化不能な領域に出くわす。その位置をさらに細かく特定して、その前後で分割保存する。それらを、あとで繋ぎなおす。アナログ時代に、映画のフィルムが切れて映画館のスクリーンが真っ白になった経験があるが、その時、映写室で急いで行っていだであろうフィルムの繋ぎなおしと同じ事だ。ちょっとだけ映像が吹っ飛んでしまうが、どうにか観られるようにはなる。

 今回の2件も、どうやら90%以上のデータ回収率だった。

 HDDはエラーチェックの後にフォーマットしなおしてサイドエラーチェックをしたら、エラー無し、とチェッカーさんから返事がきた。それを信じるかどうかは本人次第だが、普通に使う分には大丈夫だろうと思っている。もちろん、ダブル保存していくという前提なのだが。

 そんな事例を見ていて思うのは、新品のHDDを買ってきて使っていても、エラーが起こるときは起こる、という現実である。新品だから大丈夫ということは絶対ない!

 今回のレスキューはいずれも2TbのHDDだったが、最近は大容量HDDが安くなってきた。4Tb程度のものを1万円割れで入手出来ることもあるから、知人たちもその手のものを使い始めた。そのせいもあるのだろうか、どんどんデータをぶち込んでしまう。そうやっても容量に余裕があるから、ますます並列保存を億劫がるようになっている。壊れてから慌てるより、小さめのHDDを複数使った方がケガが小さいだろうに、と思うのだが。

 そこに持ってきて今回の28TBの製品である。
 壊れにくい、と標榜しているWDRedシリーズだけれども、どこまで信頼がもてるかは正直判らない。14TBのRed HDDは、ネット上の価格でおよそ5万円。28TBのMy Book Duo は、オープン価格になっているが、ネット価格では既に10万円程度の値段が付いている。つまり、ほとんどHDD2台分そのものの価格ということだ。制御装置をおまけみたいにしている価格設定は、将来に向けて安心なストレージ機器だということで信頼を得たい、という期待をにじませているのか、と感じた。

 はてさて、手間をかけてこまめに並列保存していくか、安心安全を信じて大型収納で行くか。
 やはりこれは、個人の好みの問題なのかも知れない。

 Mは、あくまでも小刻み派だし、HDDもジャンク街のお兄ちゃんのところで買い求める3桁価格なのだが、どう思いますか?

めでたや! モニター復活

Mです。

注文していたセラミックFuseが水曜の夕方に届いた。

帰り際に郵便受けを覗いたら、小さなビニル袋に入ってポトンと入れられていた。これまで何度も見たことのある表が薄目のグレーで、裏が黒い小物電材郵送用の袋。ほとんどは、CHINAかTAIWANから送られてきていた。これも同じか、と思っていたら、全く同じ装丁の袋でラベルも同じだが、送り元は土浦市。なんと、国内でも格安電材を作っているのか、とちょっとビックリ。送料無料で1本100円もしない料金の品物を売って、日本国内で商売になるのか?と、思ってしまう。

楽天さんやAmazonさんの傘下に入っていると、総量勝負の商いになるので、なかには、今回のような割に合わない商材も扱わなくてはならないのだろうと、気の毒な気もしてしまう。秋葉原の電材店で売られていれば、こんな事にはならなかったのに、と販売者に同情してしまった。

ともあれ、物は手に入った。

木曜の昼休みに、ヒューズ交換することに決定。イチかバチかの勝負(半分遊びだが)である。

翌日は、朝から冷たい雨で、打ち合わせに出かけるのにも帰るのにもいつもより時間がかかり、事務所に帰れたのは16時半頃。濡れた上着を傘置きの近くに放って、既に解体してあるモニターの電源基板を取り出す。半田ごてに通電している間に、入手したヒューズの準備。購入したヒューズには脚がついていないから、ガラクタ基板から脚の線材を見繕ってニッパで切り取る。

半田ごてが熱くなったので、購入したヒューズの金属キャップをラジオペンチでつまみ、両方のキャップに半田をのせておく。ラジオペンチでつまむのは、熱を逃がすためだ。ヘタに熱を加えると、ヒューズが溶けてしまうこともある。サッと半田をのせたらすぐに吹いて冷やす。

切り取っておいた脚材の両端にも半田を付けておき、一端を基板に半田づけ。2本の脚が立った形にしておいて、ラジオペンチでつまんだヒューズを立ち上がっている脚の上端(半田が丸く付いている)に触れさせておいて、ごてをサッと当てる。溶けたらすかさず吹いてさます。もう片方も同じようにして溶着。

ヒューズ交換完了。

テスターを当てると、0Ω。導通よし。

さあて、あとは基板を組み付けて電源を入れてみるだけ。

電源ケーブルをつないでメインスイッチを押す。

やった~! 電源ランプが点いたではないか。どうやら生きてはいるらしい。

外してあった裏パネルを順次組み付けて、本体をリビルド。脚を付けてPCに繋ぐ。

PCを起動!

f:id:otto-M:20191124235414p:plain


どうやら、目論んだとおり、ヒューズ切れだけで本体基板類は無事だったようだ。

めでたくWin10初期画面が表示された。

 

いつもこううまくいくとは限らないが、とにかく今回は100点だった。

さあて、同じ様な掘り出し物、また探してみようかな。

 

 

ホントに太っ腹だった! Microsoftさん

Mです。

 ついこのあいだ、、マイクロソフトさんがMediacreationtool 1903を配布していると知って、その恩恵にあずかった。まさに、ありがたや、アリガタヤ! だった。

 その時、気になっていた「オンライン認証」の容易さが何だったのか、を確かめてみたいと思っていた。

 その際は、Mediacreationtool 1903でクリーンインストールしたあと、特に何もしていないのに、ネットに繋いでいる30分ほどの間に事は済んでしまっていた。作業中にメッセージが流れたわけでもなく、少ししてコンピューターのプロパティーをみたら、「認証されています」になっていた、という事実。マシンとして、トラブルを起こす前には認証されていたものだったから、HDDにその情報が残っていてスルーしたのか、とも思ったが、どうもモヤモヤしたままだったのである。
 なにしろ、市場ではちゃんとWindows10のパッケージが売られているのだから。

  f:id:otto-M:20191118231054p:plain


 先週から、仕事用に使っているPCにフルで作業をさせているので、その間に別のPCで図面描きなどの作業をしたいなぁ、と思っていた。

 2週間ほど前に、ちょいと旧いcore i7用マザーをジャンク屋さんで見つけて買っておいたので(1000円の”もってけ”箱)、Y子のPCをXeonマシン(Win10)に替えた際に不要になったcore i7 を使って、朝から、ちゃっちゃかとデスクトップを一台組んでみた。 HDDには、この前までデータ用に使っていた320Gbを入れて、2パートに切って使うことにした。もちろん、データ用だったからこのディスクにWindowsシステムを入れたことはない。
 つまり、このマシンは、一度も認証された記録が無いはずのパーツだけから成り立っている。マザーボードは、それだけでは認証対象になるデータを含んでいないはずだ。メモリーも、手持ちから同じ製品を4枚チョイス(2G×4=8Gb)。そんなバージン・マシンに、先日使ったMediacreationtoolで、Windows10をクリーンインストールしてみようと思ったのである。
 もし、これでも難なく認証されてしまうのだったら、もはやマイクロソフトさんは本物の太っ腹で、自身が提供しているツールでWindows10をインストールすることに対して、完全にフリーパスを与えている、ということだ。

 1時間ほどでパーツを組み上げ、いざインストール作業へ。
 もちろん、ネットには繋がず、焼き込んだDVDでのオフライン作業である。

 始まってすぐにプロダクトキーを聞いてくるが、「キーを持っていない」、が選択できるので、それを選んで作業を継続。
 文句を言われることもなく、インストール作業は進む。
 30分もしないうちに一通りのインストールが終了し、そこからは、再起動したWindows10が、もろもろの関連アプリを含む設定を迫ってくる。将来的にマイクロソフトさんへの忠誠を誓わせるため、まずはユーザーIDを作れとくるが、へそ曲がりのMは、そんなの面倒だ、とオフライン作業を選んで登録を無視し、作業を続行。
 つづいて、いろいろ便利だとコメントの付いた通信設定なんぞが画面一杯に並んで、これまた選択を迫ってくる。これも面倒だから、使えるかな、と思うものだけスイッチをOnのまま残して、ほとんどのスイッチはOffにしてしまう。

 そんな失礼なことをしていても、インストーラーさんは粛々と作業を続け、文句も言わずにインストール終了。

 前回同様、なんともあっけなく作業は終了してしまった。

 さあ、LANケーブルをコネクタに挿入。

 規定のブラウザであるEdgeが立ち上がってくるので、とりあえず表記選択を日本語にして、そのまま閉じてしまう。
 事前にネットから集めてきておいたマザーボードのドライバーを読み込ませ、グラフィックボードのドライバー、サウンド・ドライバー等々を入れ込む。
 ウイルス防御がない状態だから、USBに入れておいた有名な無料アンチウイルスインストーラーを動かして、ついでに使い慣れているGoogle Chromeもインストール。
その他に、圧縮解凍ソフトや時刻補正ソフトなんぞをいくつも放り込む。

 なんのかんので、気づけば昼を回っている。

 Windows10のインストールを初めてから2時間ほどで、必要な作業はほぼ終わった。

 さあ、いよいよである。

 画面に出ていなかったコンピューターのアイコンを表示させて、右クリックでプロパティーを開く。
 下の方に目をやっていくと、Windowsライセンス承認の欄には、まだプロダクトナンバーが表示されていない。
 あっ、やっぱり認証はされないのか、と思いきや、認証欄の表示がパッと変わり、「Windowsはライセンス認証されています。プロダクトID ・・・・・」、と表示されたではないか!
 プロダクトIDは、やはり、tool 1903 固有のナンバーだった。

 ということで、どうやら、マイクロソフトさんは、自ら公開しているインストーラーでWin10をインストールしたマシンに対しては、障壁なしに認証を与えている、ということが確かめられたのである。

 う~~む、以前のマイクロソフトさんからは、想像もできない。
 かつてのマイクロソフトさんはソフト界の巨人だったが、もはや超人化してしまったらしい。細かいことはどうでもよいのだ。

 ハード、ソフトと分野毎に競うのではなく、既にそれらをまとめた総合的マーケット戦略にシフトしている、ということなのだろう。

 そうは言っても、それがどんなビジネスとして展開してくるのか、Mにはまったく想像出来ていない。

 GAFAが席巻しているように見える昨今のネットビジネスの荒海を、太っ腹のマイクロソフトさんはどんな展望で航海しようとしているのか?
 興味深い、と同時に、ちょっと心配でもある。

孫と公園。その3 [上野動物園]

薬剤師Y子です。

秋の土曜日、夫Mと孫娘(3才)と私、3人で上野動物園に行ってきました。

私たち夫婦にとって動物園は「何十年ぶりかな~? すごく楽しみ~♪」な場所でしたが、ふだん一緒に暮らしていない3才児が周囲に迷惑をかけずに楽しんでくれるかどうかは分からず、まあイチかバチか行ってみましょう、という感じでのスタートです。

 

あいにく当日は小雨が降っていて、だから空いてるかな? という淡い期待も空しく、開門前の行列に並んでチケットを買うところから、大人たちはウチもヨソも皆けっこう大変でした。

3カ所ある門のうち「表門」に並んでしまったので待ち時間が長かったのかも知れません。次回は「弁天門」か「池之端門」を利用した方が良さそうなので、その時には改めて、ちゃんと調べようと思います。

www.tokyo-zoo.net

でも3才の孫娘は、祖父Mの肩車に乗れば混んだ園内でも見晴らしが良く、さらに「祖父と自分の頭上で透明ビニール傘を広げ自分たち二人を雨から守る」というミッションが大層お気に召した様子で終始ご機嫌。

サル山の前ではニホンザルの排便マナーに関して、その隣にある「ゾウのすむ森」ではゾウさんの便の大きさに関して、今年「おねえちゃん」になった3歳のヒトとしての見解を存分に語っていました。

カバはZoo~っと水の中にいて、とうとう一度も私たちに全身像を見せてくれませんでした。

f:id:Yakuzaishi-Y-co:20191117115944j:plain

ジャイアントパンダを見るためには長い列に並ぶ必要があるので、夫も私も孫の関心がパンダに向かわないように注意していました。

西園休憩所で食事をする時、外の通路を挟んでキリンやサイが見える席を選んだので、退屈せずに座っていることが出来ました。

園内マップ | 上野動物園公式サイト - 東京ズーネット

 

今回は「お天気が良くないから公開してない動物」もいて、もっともっと見たい、また必ず来たいと感じた、そして生物多様性に関しても役割が大きい上野動物園

生物多様性保全活動宣言 | 東京ズーネット

 

それに例えば、ぬいぐるみ1つ買うにしても「飼育担当者が監修している」と聞くと理系の祖母は心を躍らせ、街で普通に売っている「ゾウさん」ではなく「Tokyo Zoo Shopのアジアゾウ」、よくある「パンダの縫いぐるみ」ではなく「上野動物園のパンダの仔608グラム」に魅力を感じます。

アジアゾウS | Tokyo Zoo Shop

ほんとの大きさパンダの仔 608g 黄色いメジャーセット | Tokyo Zoo Shop

 

3才でも、60代でも、そして小雨が降っていても十分に楽しめた上野動物園

祖母として今後も年に1回ぐらいは行くことになりそうです。 

 

ただいま、モニター修理に挑戦中!

Mです。
 先週半ば、ヤフオクでCPU探しをしていたら、画面上を流れる商品欄に、500円表示の横長モニターが現れた。

 横長モニター、という表現自体、チョット化石っぽい。なにしろ、未だに17インチの
1280×1024(横幅:縦高=5:4)を使っているMにとっては、いま風の画面は横長なのである。

 自宅のテレビも、ハイビジョンと銘打った35型ブラウン管テレビ。映りは悪くないしブラウン管独特の奥行きのある色表現で目に優しいのだが、いかんせん古い。最近のワイド画面用映像は、画面選択がワイド表示になっていても左右が少しずつ欠けている。時刻やテロップの端っこが無いが、困るほどではないから笑い飛ばして使っている。

 いま現在、PCの画面設計は、基本的に1920×1200(16:10)で行われているそうだ。ハイビジョン対応の映像は、ご存じ16:9で配信されている。さすがのMも、モニター交換の潮時かな、と感じていて、少しばかり前からジャンク屋さんを巡って今様モニターの探索はしていた。21から24インチ程度を探してみると、そこそこ値が張っていて、かなりショボいものでも7,000円が下限だった。
 そんなときに500円商品の画像だったから、即、CPU探索をやめてモニター探索に変更となった。

 ヤフオクに入って探ってみると、ありました。さっき流れたのは、少し前の24インチDELLモニターだった。アスペクト比は16:10の1920×1200で、まさに探しているタイプではないか。

    f:id:otto-M:20191112221736p:plain

  2408WFPという型番で、調べてみると2008年に売り出されている。当時としては先を見たハイスペックで、価格は12.8万円とあった。うへぇ、モニターに10万超えは、考えられない! PC本体だってせいぜい3万円で作ってる。雲の上のお話である。

 出品者のコメントには、落雷停電後に映らなくなったから部品取りにどうぞ、とあった。

 なるほど、落雷ねぇ・・・

 これは、治せるかも、と思った。落雷時のサージで電子機器が死ぬときは、大抵、電源ユニットでヒューズが飛んで機器の本丸を守っている。これもそうなんじゃないかと感じたのだ。
 とすると、予想通りなら、ヒューズを交換してやれば生き返るかも知れない。
 どうやら一度お流れになったオークションらしく、残り1日なのにエントリーはゼロ。いっちょ、賭けてみるか、と思って500円で入札。
 終わってみれば、誰も入札してくる人がなかったらしく、夜のうちに落札していた。
 送料込みで2,000円チョットのお買い物だった。

 その商品が、昨日の午前中に届いた。
 とても几帳面なユーザーさんだったらしく、外箱から梱包材まで欠損無しで備品もDELLマークの入ったビニル袋に入っている。まるで昨日買って来ました、みたいに見えてビックリ。開梱してみれば、本体にほとんど汚れ、擦れ、へこみなどもなく、いわゆる美品である。

 さあて、問題は不稼働の原因だ。
 裏を見ると、脚を留める部分にあるビス4本以外にネジはない。ということは、プラスチック枠のはめ込み構造。薄手のマイナスドライバーを周辺の合わせ目に食い込ませ、少しだけ差し込んだまま横にスライドさせる。爪を探すのである。爪に近づいたら少し柄を深く差し込んで、こじる。パチッと鳴って爪が外れてくる。焦ってはいけない。焦ると爪が折れたり枠にヒビが入る。
 そんな作業を続けること10分ほど。メデタク、パネル全開。金属カバーを外して、ご開帳。

  f:id:otto-M:20191112221955p:plain

  内部も至ってキレイで、ホコリも溜まっていない。きれいな部屋で、タバコもなかったらしく臭わない。ここまで、予想以上の展開だ。

 さて、このあとも予想通りの展開になってくれるのか?
 ヒューズは、と探すと、右上位置に色違いの茶色基板があって、そこが電源部だと判る。外部電源コネクタ近くに白い棒が一本ある。どうやらセラミックヒューズらしい。
 テスターを取り出し、ヒューズの導通チェックをしてみる。

f:id:otto-M:20191112222205p:plain

 ビンゴ~~~! 導通ゼロ。切れている。

 まずは、ここまで満点で通過。あとは、ヒューズの交換だ。
 ただ、セラミックヒューズを使っているということは、安物のガラスヒューズでは、この装置のニーズに合っていないのだろう。手元に3Aクラスの通常管ヒューズならあるが、セラミックタイプは持っていない。しかも、あまり見かけない4Aタイプが付いている。午後、秋葉原方面で打ち合わせがあったので、そのあとでパーツ屋に寄ってみた。ところが、どこにも目当ての規格モノがない。帰ってきてからネットで探すと、ドンピシャではないけれど、ほぼ同等のヒューズが6本400円で売られていた。送料無料、ポイント使って240円也。早速注文した。

 映像機器は、心臓部を守るためにいろいろな工夫をしていて、第一の防壁になるヒューズもしっかりと選ばれているし、その次の変圧部にも工夫がなされている。見たところ、当該機の変圧部の各部品には、焼損を疑わせるような変化はなかったし、コンデンサ類の膨らみも皆無。多分、第一防壁で災難は防がれているだろうと感じた。

数日でヒューズが届くはずだ。
交換して稼働することを祈るのみ。

マイクロソフトさん 太っ腹?

Mです。

7月に500円で買った富士通さんのワークステーション用タワーで作ったWin10マシンが、トラブった。このマシンは、Core i7 model960(4コア/スレッド、3.2GHz)で組んだもので、なかなかの性能だった。実はこのマシン、息子の仕事用に提供したもので、以後、バリバリ働かされていた。ところが、先週半ばに、情報収集のため某有名書店の電子書籍用アプリをインストールした後から動きがおかしくなり、2日前の朝起動しようとしたらエラーメッセージが出て回復しなくなってしまった、との連絡が入った。

www.yakuzaishi-y-co.work

Win10では、起動エラーが起こると薄いブルーの画面になって、修復プロセスに入る。復旧するから待っててね、のようなステップになって進んでいくのだが、うまくいかないと、修復できなかったので他の方法を選んでくれ、と選択肢を示してくる。

Win7でおなじみの復元ポイントやバックアップからの回復を選ぶ方法など、いくつも示されるが、実はこれ、固定画面の選択であって、それで治るかどうかは見た目で全く分からない。

以前、自分のマシンでも同じ薄青画面対応でうまくいかなかった経験もあるので、あまり期待していなかったが、とりあえず可能性のありそうな回復方法をすべて試してみた。

が、案の定失敗。

これはもう、定型モードに任せておいてもダメだと思い、セーフモードに入って状態を確認してみようとしたが、それも出来ないと分かった。もしかすると、Cドライブに入れないのかも知れない。かなり深刻な事態だと感じた。

コマンドの画面には入れたので、久しぶりにDOSコマンドでCドライブをチェックしようとしてビックリ。ルートディレクトリがCではなくてXになっているではないか。ドライブチェンジのコマンドを送ると、一瞬C:と表示されるもののすぐにX:に変わってしまう。これはおおごとだ。確か、XというのはWin10をインストールするときに作られるシステム用のサブ領域で、普通は表に現れない。システム修復用のプログラムと初期情報が書き込まれているエリアだったはずだ。ということは、そこから出られない、いや、その領域しか活きていないのかも知れない。

そこで、システムを入れていたハードディスクを取り出して、別のマシンに外部ドライブとして繋いで中を見てみることにした。

すると思った通り、サブ領域は読みとれる状態なのに、本来Cドライブだったはずの領域は未フォーマット状態で認識できなかったのである。つまりは、ブート領域が壊れてしまって見えなくなってしまったということ。もはやバンザイ、お手上げである。これでは、いくら修復しようとしても修復すべき場所がないのだから、どうしようもなかったわけだ。

こうなるともう、システムの総入れ替えになる。

取り出したハードディスクを再フォーマットして使うことも考えたが、書き込みエラーなどが起こって認識不能になった可能性があるから、それは怖い。ごそごそと棚を漁ると、打ってつけのハードディスクが余っていた。早速それを繋いでディスクエラーが無いかどうかチェックしてみると、エラー無し。それまでデータ用に使っていたものなので、クイックフォーマットして使うことにした。

と、ここでちょっと悩んだ。

前回は、Win7をまずインストールして、そこにマイクロソフトさん提供のMediaCreationToolで、Win10のVer.1809をグレードアップ・インストールしたのだった。今回もそうしようかと思ったものの、現在のWin10システムはその時点より1年以上代を重ねてきている。だから、同じことをすると、立ち上げた尻から更新プログラムを大量にダウンロードしてはインストールしなくてはならない。 

そこで、MediaCreationTool自体が代変わりしている可能性があるかも、と探ってみたら、あった!ありました!! マイクロソフトさんは、2019年5月に公開したWin10システムを公開してくれていたのだった。

f:id:otto-M:20191105223656p:plain



www.microsoft.com

これを使えれば、1年分以上にわたる更新をしなくて済む。出来ればクリーンインストールしてしまいたい。

Ver.1809がそうだったのだが、承認済みWin7をそれでアップグレードすると、承認されたWindowsのプロダクトナンバーがみんな同じになると知っていた。だから、既に同じようにしてWin7から10にアップグレードしたマシンのプロダクトキーを使えば、Win10をいきなりインストールできるはず。とにかくまず、インストールまで終えてしまえば、あとから承認をどうにかすればよいはずだ。

ということで、早速、上記のマイクロソフトさんからMediaCreationToolVer.1903をダウンロードしてDVDに焼き込み、Win10インストールディスクを作った。

さあ、あとはハードディスクを入れ替えたマシンにインストールするだけだ。
Biosを立ち上げて起動ドライブ設定を確認し、インストーラーDVDを始動した。
嬉しいことに、今回のToolでは、最初からクリーンインストールの選択も出来るようになっていた。もちろん、そちらを選択してインストール開始。ただ、途中で承認するしないでもめるのは嫌だから、ネットには繋がずに作業した。
・・・・
30分ほどで難なくインストールが完了し、ネットに繋ぐ。

マザーボードがらみの諸々ドライバー類をインストールしつつ様子を見たが、いっこうに承認を迫ってこない。いつになったら承認を促してくるのかと気にしていたが、1時間経っても何も言ってこない。

もしかして承認済みになっていたりはしないよな、と思って、コンピューターのプロパティーを開けてみてビックリ。なんと、承認済みになっているではないか。

どうやら、Win10は一度死んだものの、ハードディスクを交換しただけでマザーボード、CPUなどの主要部材は同じだったから、再インストール扱いですんなり承認されてしまったらしい。

いや、もしかすると、マイクロソフトさんは、Win10自体を太っ腹に公開している現在、もはや細かな個別承認はどうでもよいと考えているのかも知れない。自らのサイトからダウンロードしたシステムを使って新たなインストールを行っても、フリーパスにしているのかも知れないと感じた。
そういえば、Win10 Ver.1903のサイトには、承認キーがどうとかは触れられていなかった。

だとすると、正規版Windowsのインストールディスクが売られている現実と整合性がない。一体どういうこと?

PCを自作する者にとっては、何とも有り難いことだが、一方でちょっと不可解で気分が晴れない。

う~~む、ちゃんと調べてみる必要がある。