Mです。
我が家の玄関には、だいぶ前からDIYショップで入手した赤外線感知のセンサーライトをつけている。
息子たちが子供だった頃は、田舎の住宅地では夜間の自転車ドロも流行っていて、その防止の意味もあって取り付けた。とはいっても、元々設置していた玄関灯の配線中に購入したセンサーライトのセンサーだけを割り込ませた。玄関灯の電源ラインから給電できるようにしたわけだ。かれこれ20年使っていて、その間にセンサーが劣化して同等のセンサーを交換したという経緯がある。そのせいで、センサーと組み合わせて売られていたハロゲンランプ(今なら当然LEDだろう)が二つも納戸の棚の上に鎮座している。たぶん、永久に使わないだろう。発熱しっかりのハロゲンランプだから、鶏の孵卵箱に使えるくらいのヤツだが、今やゴミである。
そんな赤外線センサーを備えた防犯用モニターは、だいぶ前から秋葉原の専門店でゴロゴロ並んで優劣を競っていた。使ってみようかなとは思っていたが、モニターするとなると通信手段をどうするか。要するにモニター情報を受け取るPCとの繋ぎをどうするかと、電源の問題があった。たいていは常用100V電源タイプでアダプターを使うという物が多かったので、ごついアダプターの塊の始末が悪いなぁ、と思って躊躇していた。
と、最近、電源なし(内蔵電池)で2ヶ月は保つ、というWi-Fi内蔵モニターカメラが現れた。
↓ここ
https://www.planex.co.jp/products/cs-qv40b/
4月末のことだ。製作者は、PC周りの通信機器でブイブイいわせているPlanexさん。我が家の屋内無線LANも長いことPlanexさんのものを使っているから、なんとなく縁を感じてしまった。姿も実にスマートで威圧感がない。下の写真がメーカーのページから頂いてきた写真。すっきりさわやかである。
防犯用途はもちろんだが、たとえば、家の周りをうろついて困る小動物対策で使うことも可能だ。夜間はナイトモードに切り替わって色調調整もできるので、倉庫なんかでネズミの出入り場所を探索するのにも有効だろう。センサーが反応すると30秒間撮影するという基本プログラムがあるとのこと。これだと、よくわかる場所に設置する必要も無いし、配線がないのでいろいろと移動させて使うこともできる。
Mの母親は一人暮らしだが、その状況観察に、以前からWebカメラでの定時観察などを考えてきた。考えはしたが実施していなかった理由のひとつが、”あからさまなカメラ設置”に対する抵抗が起きるだろうな、という危惧にあった。しかし、このアイテムだと、グーグルホームみたいに、ちょこっとどこかに置いておくだけで違和感がない。黙って置いておくこともできそうだ。あとはPCを常時ONにしておいて、定期的にモニター情報を閲覧しにいけば良い。正直、そろそろ考えようかと思っている。いざという時のために。
さて利用上の問題点はというと、どの程度の距離電波を飛ばせるかということだが、最低でも20メートルは可能だろうと想像している。
Wi-Fiターミナルの設置場所を工夫すれば、普通の家屋ならどこでも観察可能だろうし、倉庫のようなところでも、ターミナルを天井付近に設置すればどこでも管理可能になるはずだ。
法律上の問題はどうかわからないが、たとえば警備会社や警察が、マークした相手を監視するにも効力が高いと思う。この装置をいくつも設置すれば完璧ではないか。用が済めば撤去も簡単だから、かなり威力のあるツールになる。そうそう、音声も同時録音できるというし、観ようによっては、かなりコワいツールかも知れない。
結局は、こういう便利ツールはその使い方でどうにでもなってしまうのだ。
使いたい気持ちの一方で、自分に対して使われることに恐れを感じるのも、IT時代のジレンマなのかも知れない。