理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

2台のPCをUSBでひとつに「おまとめ」

Mです。

 Windows2000の時代から、2台のPCにひとつのデスク上で別々の仕事をしてもらうスタイルを続けている。
 片方で、データの整理や画像、映像の処理など時間のかかる作業をして貰いながら、もう一方で、その結果を使ってとりまとめ作業を進めていく、というスタイル。場合によっては、やや特殊なアプリを使えるように仕込んだ第3のPCにも参加してもらって、そこで処理したものはLAN経由で取得して利用する、ということもある。
 狭い机の上にはそれほどのスペースは確保できないから、モニターは1台しか置けない。2台のPCにモニター切り替え装置を仲介させて、スイッチを切り替えながらそれぞれのPC画面を映し出すようにしている。残念ながら、デジタルモニター時代になっていても、モニターの切り替え器はVGAタイプの方が圧倒的に安価なので、Mのモニター出力はアナログのままである。
 こんな使い方をしている場合、モニターは切り替えして1台で済ませているものの、マウスとキーボードはそれぞれのPCに固有なので、操作するときはそれぞれのPCにつながったものをデスクに引っ張り出しては、その時使わないものを脇にどけたり床に置いたりと、かなり前時代的な作業をしているのが現実だ。

 そんなMにとって「朗報!」と思えるニュースが舞い込んできた。
 PC周辺機器(どちらかというと小物中心)で知名度の高いサンワサプライさんから、USBで2台のPCをリンクさせて、ひと揃いのマウス&キーボードで両者を自由に使い分けられる装置が発売された、というもの。7月末発売だったそうだ。およそ1万円の、見た目は単なるUSB延長ケーブルのような代物。その名は、KB-USB-LINK5。

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 繋ぐ2台のPCは、OSが異なっても良い、としてある。敵同士のWinとMacが仲良くつながるらしい。もちろん同じOSどうしなら何の問題もないし、片方がノートやパッドで、もう一方がごついデスクトップというのも当然OKだ。モニターを2台並べられるなら(広いテーブルとか、モニター2段重ねとか)、デスクトップ2台を同時に扱うことが出来るはず。

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 とにかく、このツールで繋いでしまうと、2台のPC間でデータの移動とかだけはなくて、操作も即時に移動しながら行き来できるというのである。

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 Windows10になって、リモートデスクトップ機能が充実し、例えば、会社のPCを自宅から操作するということも実に簡単に出来るようになっている。スマホやパッドで操作できる作業もある。コロナ騒ぎで自宅内業務を強いられている方々も、結構使っているかも知れない。
 20年以上前から、PC間の遠隔操作を可能にするアプリケーションは存在していたから、ひとつのPCを全く別の場所から操作する、という行為自体はそう新しいことではない。 考えてみれば、半世紀以上の歴史を持つ宇宙開発では、衛星軌道上どころか月への飛行途上にある宇宙船のPCを、地上から操作して修正作業を行ったり、時には修理までしているのだから、地上のネットワーク上で遠隔操作するくらい、お茶の子さいさい、なのだ。

 そんな大がかりな遠隔操作システムに比べると、はるかに小さな話だけれど、目の前にある2台のPCをひとつのマウスとひとつのキーボードで自由に行き来しながら操作出来る、ということは、Mにとって思わずニンマリしてしまうくらい魅力的である。データの移動だけなら、LANでつながっていればたいした面倒もなく出来てしまうのだが、こと作業となると、いちいちキーボードを交換したりマウスを交換したりとかなり面倒。有線マウス、有線キーボードが好みのMは、画面を切り替えたのにマウスを替えていないためにアイコンが動かなくて焦る、なんてこともしばしばである。

 ドケチ自作PC派のMにとって、フツーのUSBケーブルにしか見えないサンワサプライさんの新製品1万円は、ちょっと高め。
 でも、結構使い勝手が良さそうな相手だけに、食指はブルブル震えているのも事実。

 はてさて、ネット上での実売価格はどの程度になっていくのか。現在は、およそ7000円だが、しばらくチェックを続け、頃合いを見て1台購入、に至りそうな気がしているのである。