Mです。
電子パーツで「あそぶ」人なら知らない者はいないメッカのような存在、秋月電子通商さんがコロナで休業!!
今日の昼、PCのスイッチ付近に使うLEDを数個買いに秋月さんに出向いたら、なんと、緊急事態宣言を受けて、7日から一ヶ月間休業との張り紙!
お隣の千石さんで必要な部材は揃えたものの、コロナ休業とは驚いた。最近は、細かな買い物もすべて秋月さんのネットショップの方で手に入るから、必要ならばそちらでお願いします、ということなのだろう。とはいえ、部品に精通した店員さんが、細かなことでもすべて即座に回答してくれる秋葉原店は、素人に毛が生えたくらいのMレベルには替えがたい場所だ。となりの千石さんもなかなかの店だが、扱う物で棲み分けているので、細かな部材になると数段の差がある。電子パーツを組み合わせた数々のキットアイテムを開発して提供しているという点でも、秋月さんは特殊なのだ。
以前、鉄道コンテナの中で、明かりのない中、輸送中の荷物の動きを把握したいという相談に、赤外線撮影装置と振動センサーを組み合わせて試験装置をこしらえたことがある。そのときも、秋月さんのキットをいくつか購入し、それらを組み合わせて利用した。手作りの3次元振動記録装置と、赤外線LEDを200個つけた暗視照明と、赤外線感度に強いデジタルビデオを組み合わせた仕組みを使ったが、ビデオカメラを除く部材はほとんど秋月さんで手に入れた。とにかく、何か作らないと、となった時に真っ先に頭に浮かぶ店なのだ。
そんな人が多いのだろう、ものすごく狭い店舗内で、客どうしが背中合わせでカニ歩きしていることが珍しくない。だから、3密厳禁を原則にする感染症対策から見て、あり得ないほどリスキー。休業も止む無し、かも知れない。
秋月さんHPから拝借
ついでに、これも秋葉原の老舗のひとつであるラジオデパートも覗いてみたら、こちらでも、いくつもの店がシャッターを下ろしているのが見えた。必ずしも緊急事態宣言を受けてのことなのかどうかは判らなかったが、人出がいつもの1/3程になっている秋葉原の状況からすると、開けても客が来ないので閉めている、ということなのかも知れない。
ひと通り、4階まで上がってからぐるり回りながら降りてきたが、どの階にも閉まっている店が目立った。開いている店では、話し込んでいる客もいたが、流しで歩いているような客は見受けられなかったから、商売にならない厳しい状態なのかもしれない。
1階まで降りて、必ず見ておかなくてはならない地下1階のジャンク屋さんを覗こうと降りてみると、なんと、目当ての店は閉まっていた。仕方なく階段で地上へ出ようと歩いて行くと、さっきエスカレーターで降りた時には気にしていなかった新しい店舗がある。なにやらPCパーツをいろいろと箱に詰めて並べてある。店の人も今まで見たことのない人だったが、覗いてみるとなかなか面白い。
ジャンクパーツの箱には、「決して回さないでください」と書いて、汚れたままの大小様々なDCファンがゴチャゴチャと入れられている。価格は50円とか100円とか。ちゃんと動くのだろうけれど、手を掛けていないからあとは自己責任でどうぞ、という代物だ。ちょうど欲しい機能の120mmファンが入っていたから、100円でほこりだらけのファンを1つ。
ついでに周りを見たら、あるわあるわ、使えそうなPCパーツがゴロゴロと。ヤフオクなどで5,000円は下らないだろうグラフィックボードが1,000円程度で売られていたりする。それらはみんな綺麗にクリーニングされていて、動作チェック&梱包済みと書いてあるから良心的。結局、DDR3-10600 ECCメモリー 2G×3枚組を600円(嘘みたい!)、1G DDR3クラスのグラフィックボードを2枚(@300円)も手にして、計1,300円の買い物となった。
帰ってからレシートを見て大笑い。なんと、店名が「秋葉原最終処分場」となっていた。
参りました・・・
秋葉原を歩いている人が、だいぶ昔の雰囲気に近い。アキバではなく、秋葉原を目指して集まってくる電気人間が多い感じだ。それが以前の主流だった。
最近の秋葉原は、アソビのアキバに様変わりしていたが、そのアキバがほとんど姿を消してしまっている。ジャンク街でメイド喫茶の勧誘に立っているおねえちゃんたちは、誘えそうな相手が歩いてこないので手持ちぶさた状態だった。
この様相は、やはり異常と言うしかない。
電気人間とアソビ人間がゴチャゴチャ混じり合える状態に、早く戻したいものだ。
そのためにも、無駄な外出はやめてジワジワと集団免疫を獲得させ、ウイルスとやんわり共存出来る状況を作るしかない、と思う。