Mです。
PCオタクなのに、音に対しては完全なアナログ派。普段聞いている音はmp3グレードなのに、ちゃんと聴きたいモノはレコード盤になってしまう。デジタルで、ということになるとアナログ版から抽出したDATの96kHzデジタル化データから再生する。機械類もだいぶ昔の奴らばかり。今回は論外だが、78回転(rpm)SPレコード用の蓄音機も健在である。
↓ 40年以上前から使っているDENON DPー37F
どうしてもCDやメモリーカードに落とし込むときは、そのデジタルデータをPCに取り込んでから44.1kHzで変換してファイル化する。そのときも思うのだが、アナログ盤から抽出した音と、CD盤から持ってきた音ではmp3になってもその雰囲気が違うことに驚くのである。クリアさに関しては明らかにアナログ盤origin<CD盤originなのだが、雑味も含めて柔らかく好ましい音と感じるのはその逆になる。その感覚的な差が、じつに面白いのである。
mp3なんぞに落としてしまうのは、クルマがカセットデッキを載せなくなったための苦肉の策。アナログ版の音を頭の中にストアしておいて、耳から入るmp3グレードまで圧縮した音から、脳みそで脚色して聴いている、というおかしなオッサンなのである。
私は、今でこそだいぶ高音域の聞こえ方が衰えてきたが、それでもまだ20kHzが聴き取れている。自分では意識していなかったのだが、もともと高温域の聞こえが良かったらしく、30年前に我が家の愛犬を田んぼで放していたとき呼ぶための犬笛が、吹いている自分自身で聴こえていた。頭のてっぺんに響く音で、あまり気分の良いものではなかった。呼ばれる方も、ほんとうのところは嫌な音だと思っていたのかも知れない。
そのせいか、80年代からどんどん普及してきたCDを聴いたときに、クリアな音、高出力迫力、と宣伝していたCDの音楽が、はっきり言ってチンチャカ響いて好きになれなかった。同じ楽曲が当時はまだアナログレコードでも並行して出されていて、そちらの方がはるかに耳に心地よかったのである。イメージで言うと、CDの音はクリアだが浅く、アナログの音は柔らかで奥行きがある、という感じだ。
しかし悲しいかな世の流れ、アナログレコードはどんどん減って、そのうちゼロになった。同時に、音楽ソフトを一度も買わない時期に突入し、音はもっぱら旧いものか、TVやFMラジオから流れてくる音をDAT録音するだけになっていった。
そんななか、2000年以降になってハードオフという巷のジャンク屋が流行りだし、そこに足を踏み入れたのがきっかけで、すっかりご無沙汰していたレコードの世界に舞い戻った。ジャンクレコード物色オヤジになってしまったのだ。
好きだったアーティストや聴いてみたかったアーティスト、彼らのLP、EPレコード探しである。CD化の波でCDしかないアルバムは、仕方なくジャンクCDで手に入れた。ごちゃ混ぜに放り込まれたコンテナケースから、かなりの速さで一枚一枚めくってはめぼしいものを探していく。箱の中は高くて200円、ほとんどは100円の世界。行動範囲内に6店舗のハードオフがあり、3年ほど漁ると、アナログ盤はもう全て見てしまってそれ以降新しいものは出てこない。それはそうだよ、だって、もう作られていなかったのだから。
↓ 未分類は横積みのままで、クリーニングを待っているLPたち。
そうやって集めたものがLPで300枚ほどはありそうだ。ちゃんと数えてもいないし、クリーニングしてないものも数多い。プレーヤーにかけてダメなものは排除した結果でそれだから、いつかちゃんとクリーニングもするつもりだ。
そのために、専用の手回しハンドル式LP洗浄槽も作ってあるのだ。
家庭用洗剤とアルコールを加えて洗浄水をこさえ、LPレコードを側壁のプラスチックブラシ(極細)に擦りつけながら回して洗浄する。そのあとは流水でよく流して壁に立てかけて陰干し。要するに、レコード盤の洗濯だ。
↓ LPレコード洗濯機;ハンドルを手回しして洗浄する
レコード盤全盛期には、クリーナーなる手持ちのパッドがあった。スプレー式の帯電防止をうたうクリーナーと一緒に使うと効果的、ということだったが、使ってみても効果は低く、むしろ細かなほこりは取りきれずにかえって溝にこびりつき、ノイズが発生したから、やはり水洗いだ、と気づいて結局捨ててしまった。
→ その2につづく