理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

外付けUSBサウンドカード

Mです。

 デスクトップ派のオッサンMは、40年くらい前のLPレコードを中心に、気に入ったアルバムをHard Offさんなどのジャンク・コンテナから見つけだしては集めている。

 溜まっている方がはるかに多いから、いつかクリーニングしてデジタル収録しなくてはならない。 しかし、レコードを中性洗剤でクリーニング、プレーヤーで再生してDATテープ録音、デジタルフィルターユニットで処理してPCに取り込む、という作業は、結構時間がかかるので、なかなか進まないのである。

 そんな作業で酷使するのが、PCのサウンド装置。

 元値は数十万円する外付け装置をジャンクで手に入れて整備してもあるが、チャチャっと確認したいときは、そのままPCのステレオピンジャック(φ3.5)にイヤホンを繋いで確認する方がずっと多い。外付け装置は、ノイズ除去と音質調整でしか使っていない。

 そんなわけで、PCのマザーボード備え付け、あるいはPCIサウンドカードのピンジャックは、何度も何度もピンを抜き差しされている。どなたも経験があると思うのだが、ピンジャックに繋いだとき、ピンを回したりするとザザザッとノイズが発生することがある。これは、外部からのゴミが原因の時もあるが、実際は、コネクタ表面のメッキ剥がれやピンを固定するためのバネ鋼のヘタリで、差し込んだピンが接触不良を起こすときにノイズになっていることが殆どだと思う。だから、接点改良剤なんかを吹き付けても、一度痛んだコネクタ接点は生き返らない。

 以前は、PCのオーディオコネクタそのものを取り外して、同等のものに半田付けで取り替えたり、サウンドカードを買い換えて交換、などでしのいできた。
 ところが、マザーボードの変遷の中で、もはや音声出力コネクタがボードに付随していないことも多いし、PCIカードでオーディオデバイスを拡張する、ということもなくなってしまった。今では、ジャンク屋さんでさえ、PCIサウンドカードは殆ど扱っていない。

 ↓ PCIサウンドカード ; こんなのをマザーに差し込んで使っていた。

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 そんな中、つい最近、メインで使っているデスクトップの出力ジャックがひどい状態になってしまった。ピンを動かして音声がうまく出るところを探さないとステレオにならない。大丈夫かと思って作業を始めると、すぐにまた左右どちらかが消音してしまう。もはや処置無し、と諦めて、今まで使っていなかったUSBの外付けサウンドカードなるものを試すことにした。

 外付けサウンドカード、とは言いながら、形状はカードではない。

 昔、PCIカードとして存在していたものをUBSメモリーのような小さな身体に収納し、名前だけカードと称している。つまり、Mのようなオッサンでもその機能が推し量れるように、メーカーさんが優しく配慮してくれているのである。

USBメモリーのようにスティック状で、尻に入力、出力のピンジャックが付いているものと、

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②ノイズ防御の金属網をまとったピンジャックケーブルを持つものがある。

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①は、USBポートが前面に付いているマシンに便利で、②は背面にしかないマシンでもピンジャックコネクタを後ろから引き回してこられる便利さがある。

 Mはどちらのタイプのマシンも使っているので、アマゾンさんで①と②の両タイプを購入してみた。いずれも1000円未満というお値打ちで、能書きはどちらもちゃんとしていた。

 入手には若干日数がかかったが、届いてすぐに、その性能を見てみた。いや、聴いてみた。
マシンの差が出ると困るので、同じマシンに両方とも繋いで、ステレオイヤホンを取っ替え引っ替えして'80ポップスなんぞを聴いてみたのである。

 と、明らかに差がある。

 メーカーも違うのだから同じでなくて当然なのだが、①のタイプの方が音のバランスがよい。②は、高音域が強く低音が効いていない。ケーブルで引き回すという構造のせいで、外部ノイズを拾いやすいから高音域側に比重をかけているのかも知れない。しかし、PC側のオーディオ設定で音域毎に調整していくと、どちらも同じような音にすることが出来たから、装置自体のデフォルト設定が違うのだと分かった。
 一度分かれば、タイプ毎の設定値を保存しておけば、どちらを使っても同じような音で聞くことが出来る。違う製品を買っても、同じように調整すればよいのだ。

 どうやら、デスクトップPCのサウンド問題は、これで解決だ。


 ピンジャックは消耗品だから、USB外付けオーディオカードは、実に有用なツールだと分かった。
 今様の機器を使いこなしている方々には用無しだろうが、オッサンたちにとって救いのツールのひとつだと思う。