理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

もの探しの達人!?

Mです。

もともと、関心の薄いことは記憶の抽斗(ひきだし)に入れない性格だから、仕事上で会っても「こいつキライだな」と感じると名刺交換していてもすぐに忘れてしまうほどのズボラ人間だ。

後で名刺入れを見て、日付と用件を書いてあるにもかかわらず、その相手の顔がいっこうに思い出せない。

2度目に会っても、「あ、嫌なヤツだ」と思い出すだけで名前は出てくる気配がない、というほどのお粗末なのだ。

そのくせ、興味のあることはしつこく覚えているから、これもまた始末が悪い。そういうしっかり覚え込む事柄が抽斗を占有してしまうから、ますます、それ以外のことは放り出してしまうのかも知れない。たぶん、抽斗そのものの数も少ないのだろう。残念ながら、その数は増えることがないのだと思う。

 

そんなMへの案内メールに、ソースネクストというソフト屋さんから「もの探しアプリ」の情報が入った。スマホアプリ版で、落とし物になりそうなものに取り付けるタグ・システムの紹介だった。

TrackR という並行輸入アイテムの紹介で、スマホと連動で、アラームやライトで紛失物を知らせてくれるキーホルダー、とのこと。いわゆる通信機能付き自己駆動型の電子タグで、定期的に設定したスマホと通信を繰り返していて、お互いが一定以上の距離離れるとスマホ側でアラームが鳴るため、置き忘れを防げるという触れ込みだ。また、LEDライト搭載だから暗い場所でも発光しているから見つけやすいのだという。 

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複数のスマホに登録できるから、家族共有のアイテムにつけておける、と言っているが、それはどうかな、と思った。そのとき誰が使っているかワカラナイから、家の中ならともかく、そんなリンクをつけてしまったら持ち歩けないだろうに、と笑ってしまった。いちいち、リンクを張ったりつけたりしていたらその方がよっぽど面倒だ。そもそも、リンクを張るのを忘れたらどうするんだよっ! と、思わず突っ込みを入れてしまった。
ちなみに、サイズなどの情報は下記のごとく。

 型番 Tp1PkBlEcoJP 直径 26.2mm 厚さ 5.6mm
 電池の種類 CR2016 接続性 Bluetooth Low Energy 4.0
 通信範囲 最大33m
 アラーム音量 90dB かなりでかい音だ!
 対応機種と対応OS iOS 9.0+ and Android 4.4+

多分同じようなものがいくつも出回っているんだろうと思ったから、少しググってみたら出るわ出るわ、あまた出回っているのです。

スマートタグというくくりでかなりの商品が出ているが、大別すると、上記商品と同様にスマホを管理ツールに使ったアプリタイプと、独立型でコントローラーとタグをセットにしてあるタイプとに分かれている。

"MAMORIO"(マモリオ)という、機能そのまんまの名称のスマホ連動型小型タグもある。残念ながらiOS対応だけのようだが、かなり小さい札サイズで、鍵より小さい。iPhone大好きな日本では受けているのかも知れない。 

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紐つけしたスマホからアイテムが一定以上離れるとアラームが鳴って、それを忘れていても、いつ離れたかを知らせてくれるなどの探索機能があるアプリ仕様になっている。

これらを含むいろいろなもの探しタグに興味のある方は、下記を眺めてみるのも良いだろう。スマホ全盛の今、必見かも。

https://sakidori.co/article/208670

一方、スマホを使わないMのような化石人間には、独立型のものもちゃんとある。
置き忘れ防止 もの探しタグ、という触れ込みで”Key Finder”という、これもまたそのまんまの名称で出ている商品があった。 

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コントローラーにタグ(子機)が6個ぶら下がる仕組みで、電池を入れたタグをなくしたら困るものに紐でくくっておくというもの。実にシンプルである。ストラップが好きな人には違和感なく使えて、しかもメカに弱い人にうってつけに思える。

 

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自分自身でもちょっと興味があるが、一人住まいしている母親にも、これなら使えるかという気もしている。
あっ、でも、コントローラーをなくしたら意味ないか! 大笑・・・

他人のパンツ(子育て仕上げ期の思い出)

薬剤師Y子です。 

今日、「雨が降ったり止んだりしてるけど大したことないから自転車で出かけてしまおう!」と、サドル等を拭く布を手に勢いよくドアの外に出たら、まるで私が外出するタイミングを狙ったかのような本格的な雨!

仕方が無いので、その布をサドルの下に押し込んで、私は徒歩で外出先に向かうことにしました。

そして歩きながら、次男Jが高校を卒業して一人暮らしを始めた頃の「子育ての仕上げ」のようなエピソードを思い出しました。 

 

当時、次男Jは非凡な夢を追いかけて、ストイックな暮らしをしていました。

住んでいる集合住宅は風呂なし。食事は安い食材だけを使って自炊。移動は可能な限り自転車で。

夢の実現に必要な教育を受けるための学校に通いながらアルバイトにも精を出し、親からの仕送りは全く使わずに全額を貯金していました。

 

ある日、彼から私たち両親に、ちょっと変わった相談がありました。

「自転車で外出する前にササッとサドル等を拭く布を、いつもサドルの下の空間に押し込んでおくんだけど、最近、その布が頻繁になくなる」というのです。

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「どんな布を使ってるの?」と聞くと、「高校生の頃、おばあちゃんが30センチ四方ぐらいのオシャレなタオルを沢山くれたので毎日のように使ってた。まだ未使用のもある。で、少しクタクタになったのを格下げして、それで自転車を拭いてる」との返事。

 

彼としては同じ集合住宅の住人が盗っているのではなく「付近で見かける賢そうなカラスか、まだ遭遇したことがない別の野生動物が、何かに使うために、あるいは習性として持って行ってる」と思いたい様子でした。

 

それを聞いて私と夫Mが次男Jに薦めた方法は「その布を使ってJが自転車を拭く時、いつも周囲に人が居ないのなら、古いけどオシャレなタオルではなく、Jの使い古しのパンツをサドルの下に押し込んでおいて、それを使うことにする」というもの。

 

こうして、それ以降の次男Jは外出前に自転車のサドル等をヨレヨレの古パンツで拭くようになり、そして「古パンツならばサドル下に押し込んでおいても無くならず、たまに洗えば長期的に使える」ということが判明しました。

 

同じ古い布でも「オシャレなデザインのタオル」だと盗り「ヨレヨレのパンツ」だと盗らない動物の正体は結局、不明のまま。

 

まだ若かった頃の次男Jが集合住宅の自転車置き場でサドル下から古パンツを取り出して「お掃除」に使い、それを再びサドル下に戻して自転車を漕ぎ出す姿を想像すると、今でも笑えます。

 

ちなみに次男Jの現在の職業は、その頃に目指していたのとは違います。

でも意外な形で夢を叶えるための第一関門を突破し、とても幸せそうな顔で仕事をしています。

 

 

愛犬Lの物語 その4 夏バテとブドウ中毒

薬剤師Y子です。

先ほどテレビで「大事な愛犬を熱中症から守りましょう」というような番組を見て、そう言えば我が家の愛犬、今は亡き雑種のL氏も暑さに弱かったなあ、と思い出しました。

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愛犬Lについては既に3つの記事があります。よろしければ、ご覧ください。

www.yakuzaishi-y-co.work

 

若い頃のLは夏も冬も、夫M手製の犬小屋を好み、屋外生活を楽しんでいました。

 

でも晩年は気温が高くなると散歩から帰ってきた時点で、この記事冒頭の写真のように、毎回「Lの舌って、そんなに長かったの?」と言いたくなるほど舌を出し、さらに大きな目で真っ直ぐ飼い主を見つめて「自分も玄関ドアの内側に入りたい!」と猛アピールするようになりました。

 

そして、Lの最晩年には「夏の玄関は老犬L様の居場所。人間どもは勝手口から出入りする」というルールが我が家で確立し、息子達が学校に行く時も、玄関ドアではなく勝手口ドアの鍵を持って行くようになりました。

 

「自分たちの便宜よりも、弱ってきた老犬Lの過ごしやすさを優先する」という方針は、息子たちの教育上とても良かったと思っています。

 

愛犬Lのことを思い出し、久しぶりにL関連の記事を書こうと思ったキッカケが最近もうひとつ、ありました。

犬のブドウ中毒に関する記事を読み、Lが家族の一員だった頃の私は全く知らなかった内容なので「生の葡萄、ぶどうパン等を、深く考えずLに与えてしまったことがあるかも知れない」と思ってヒヤリとし、また大事に至らなかったことに心底ホッとしたのです。

news.yahoo.co.jp

  

我が家の愛犬Lは幸いなことに、夏バテやブドウ中毒によってではなく、天寿を全うして老衰で亡くなりました。

 

いま愛犬と一緒に暮らしている皆さん、ブドウ中毒にも、ご注意を。この記事が少しでもお役に立てば、とても嬉しいです!

 

 

台風停電で、また考えてしまった・・・

Mです。

もう10年以上使っていないのだが、今回の台風15号停電被害で考えてしまったことがある。PC電源に無停電電源装置(Uninterruptible Power Supply;UPS)を使うかどうか、である。

 ↓ UPSの実例 (結構古いタイプに見える Wikiさんより借用)

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PCを自作し始めた頃、パーツの中枢の一つであるハードディスク(HDD)がまだまだ脆弱だった。動作中の大きな振動で壊れるとか、電圧が不安定だと壊れるとか、けっこう弱っちいパーツだということになっていた。まだ、数十Mbクラスで5,000円もしていた当時のお話。
その当時、電源のダウンはHDDにとって致命的、という意見もあって、Mはジャンク屋で購入してきたUPSにPCのプラグを差し込んでいた。同様に、家族のPCにも、一台ごとにUPSを噛ませていたのである。

ただし、ジャンク屋で買った1,000円とかのUPSは当然内蔵のバッテリーがへたり始めている(なかには完全に死んでいるのもあった)。欲しいのは制御回路なので、購入して来ては、バッテリーだけ別に新品に近い物を探してきて交換して使っていたのである。新品のUPSは自作するPCよりも高額だったから、これらはMとしては当然の行為だったのだ。

今のHDDは、当時の3倍以上の回転数で容量は100倍レベルなのに、少々の電源トラブル程度で壊れることはない。というか、経験していない。ブレーカーが落ちたとか、ケーブルを引っかけてプラグを抜いてしまったとかが起こっても、作業中なら直前のデータだけは失うことになるが、再起動で問題を起こすこともほとんど無い。Windowsさんの修復機能もかなり高度になってきている。定期的なバックアップをカットしていなければ、もし起動不良になっても、最新のバックアップ時の状況になら戻すことが出来るから、停電程度なら、それほど困ることは無いのだ。

それでも、今回のようにイキナリ停電になって、その後、数日にわたって復旧しないとなると、その時のダメージがどうだったのか確認できないまま、イライラしていなければならない。

UPSは、映像データなどを個人でも多量に保存している人が増えたことや、家庭内リンクでTVと映像装置をつないで使う人が増えてきたため、データ保管場所としてNAS
(Network Attached Storage)を使ってネットワークを構築することが多くなってきた。そのネットワークのデータ保護の観点から、UPSが注目されてきている。
NASシステムは、いわば家庭内のサーバーシステムだから、サーバー部分にUPSを噛ませることで、もしブレーカーが落ちても作業を完了して落ち着いてくれるまで、UPSが電気を供給してくれれば、作業者がシステムの安全なシャットダウンを行うだけの時間稼ぎをしてくれるのだ。一般的なUPSで電源供給できるのはせいぜい長くても数十分程度だが、それだけあればよほどハードな使い方をしていない限り、すべてのアプリを安全にシャットダウン出来るはずだ。

  ↓ NASの例(パソコン工房さんから転載)

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大きなオフィスでは、こんなことは当然のことで、データセンターなどはむしろ生電源でコンピューターを動かしてはいない。巨大なバッテリーシステムを介して電源供給しているわけで、外が停電してもかなりの時間稼ぎが出来る。自家発電システムも持っているから、時間稼ぎどころかそのまま運転できてしまうくらいだ。

しかし、個人のPCや、家庭内LANのネットワークでは、それほどのことは要らない。中心になるPCなり、NAS装置だけ守れば良いので、UPSでOKなのである。

今回の大規模停電で、M自身は停電被害を受けずに済んだが、千葉県内の実家周辺は3日にわたって停電が続き、知り合いの商店主などは、売り上げデータチェックも出来ないと困っていた。それを目にし、耳にすると、PCが壊れるから、ということではなくて、データをきちんと取り出せるように保存するくらいのことは、やはり日頃から気にしていた方が良いと思った。データさえ保管できれば、タブレットで内容確認することも加工することも出来るからだ。

現在のPCは、電源の改良も進んでいて、無駄な電力を使わずに効率の良い仕事をしてくれる。現在のデスクトップ電源は、力率80%以上のグレードが当たり前なので、自分のPCが通常どの程度の電力を使っているのかを確かめておいて、その電力量の1.5~2倍程度の容量のUPSを使えば、いざ停電になってもしっかりと停止作業が出来る。
今一度、UPSの意義を考えてみなくてはいけないと思っている。

自分のPCなどが、実際にどのくらいの電力で動いているのかを簡単に知ることが出来る装置も、安価で出回っている。サンワサプライさんが、PCとコンセントの間に介在させることでPC稼働時の電力量を測定してくれるチェッカーを出している(TAP-TST8N ワットチェッカー;6000円ほど)。もっと安い他社製品もいろいろあるが、PC周辺機器で歴史のある会社だから、1500ワットまで見られる簡単ツールとしては一見の価値があると思う。

Mは、アンペアゲージ(クランプゲージ)で概算測定しているから要らないし、各パーツからの計算でも求められるからと思っているが、オモチャ感覚で一度使ってみたい気もする。

UPSの選び方に興味のある方は、オムロンさんが丁寧に解説してくれているので、下記サイトを参考にされると良い。
https://www.oss.omron.co.jp/ups/choose/sentei.html

さあて、しばらくお蔵入りさせていたUPSを引っ張り出してみようかな。

バッテリーは、とうの昔に天国行きになっているだろうが・・・

ママ友の死(タバコと肺ガン) 

薬剤師Y子です。

もう20年も前のことですが、私の大切なママ友の一人が2人の子供たちを残して肺ガンで 亡くなりました。

 

Y子は、まだ彼女が「仕事にも子育てにも意欲的で、とても元気な人」に見えていた若い頃に何度か、彼女が運転する車の助手席に乗せて貰い一緒に移動したことが あります。当時まだ彼女と私の子供たちは幼児で、私たちは30代になったばかりでした。

初めて助手席に乗った時、彼女専用の可愛い車の内部に、しっかりとタバコの 香りが染みついていることに気づき、彼女が決して人前でタバコを吸わない人だったこと、彼女の夫が「吸う人」だとY子も知っていたこと(当時は、禁煙と明記されていない場所に喫煙者が集まって楽しそうに会話しながら吸うのが普通でした)から、「同居の義両親の前では話しにくいことを、この車の中で夫婦で話したりするのかな。それにしても、妻の車をタバコ臭くしてしまうなんて、困った夫だ」と思ったのを、奇妙なほどハッキリと覚えています。

 

Y子はタバコの香りの中にいるのが苦痛なので、彼女のことが大好きだったのに、彼女の車に同乗することは出来るだけ避けるようになりました。

でも子供同士が仲良しだったので彼女の子が私の家に来て私の息子たちと一緒に遊んだり、子連れで外を歩いている時にバッタリ会って短い立ち話をしたり、「夫の母に昨日こんなこと言われちゃったの」と打ち明け合ったり、とにかく彼女と私は互いに「子育てや結婚生活に関して困ったり迷ったりした時には真っ先に相談する相手」でした。

すくすく育っている子供たちを見守りながら信頼できるママ友と話をしていると、何があっても一緒に前に進んで行けそうな気がしました。

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「初めて彼女の車に乗った時」から10年ほど後、あれは確か私たちの第一子が地元の公立中に入学した年だったと思います。

PTA活動のため何人かが何度も集合して共同作業を行う機会があり、Y子は自転車で少し早めに、彼女は車で集合時間ぎりぎりに到着する、ということが続きました。

到着したばかりの彼女の服や髪からは、いつもタバコの香りが漂い「あ~、吸ってるのは彼女自身で、しかも、かなり依存の度合いが 強いな。時間ぎりぎりまで、どこかに車を停めて脳が欲しがるニコチンを補給してるんだな」と「絶対に知りたくないことを知ってしまったような気がした」のも、よく覚えています。

でも、その喫煙習慣のせいで彼女が死んでしまうなんて、その時は想像もしていませんでした。

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さらに時が過ぎ、彼女が体調を崩して入院しているらしいと聞いたときも、義両親との同居生活でストレスを感じていると知っていたので「入院しないと、ゆっくり休めないのかも」などと軽く考え、「お見舞いに行かないと二度と会えなくなる」なんて思いもしませんでした。

 

それなのに、別のママ友から「Y子さん、もう知ってるよね、◯◯さんの件。明日どうする? 一緒に行く?」とかかってきた早口の電話は、退院の知らせではなくて訃報。彼女の通夜と告別式に関する詳細情報でした。

早すぎたママ友の死。

本人の耳には決して届かないと分かってから皆(特に彼女の地元の友達)が語り出した「高校生の頃から隠れて吸ってたよね。子供たちに、お母さんがタバコ吸うのは内緒だよって、口止めしてたらしいよ」等の噂話。

「呆然とするって、こういうことなんだ」と感じました。

 

最近、あの頃のことを冷静に振り返り「私は一体いつ何をすべきだったのか」と、よく考えます。

つらくて長い夢の中で、汗だくになって考えていることもあります。

そして「たとえ嫌われても『あなたの車、あなたの服、あなたの髪から、私は強いタバコの香りを感じ、あなたの車に乗るのを避けていた。あなたが禁煙するのなら、私はママ友として薬剤師として全面的に協力する』と、出来るだけ早い機会に彼女に伝えるべきだった」という同じ結論に、いつも達します。

だって、まだ間に合ったのかも知れないから。

ちょっと嫌な雰囲気になるとか、一時的に疎遠になるとか、そんなこと、大切なママ友が肺ガンで死んでしまうことに比べたら、ど~でも良い!

 

私の言動を決めるのは、私。

同じような後悔を二度としたくないので「言うべきことを言うべき時に、ちゃんと伝わる表現を選んで、確実に言う人」として、これから残りの人生を生きていきます! 

 

 

ピンク彼岸花

Mです。

昼休み時間帯に、ネジを求めて秋葉原へ。
向かう先は、ネジなら大抵の物は揃っている西川電子さん。その名の示すごとく、本業はコネクタや電気工具なのだが、ラジオセンター近くの店舗は、一階のほとんどがネジ、ネジ、ネジ・・・ コネクタなどは2階だから、電子って?と思ってしまう。
φ2mmのトラスネジ、首下の長い物が2本欲しくて訪れた。探すのも面倒なので、聞いてみるとすぐに出てきた。せっかく来たからと、よく使うネジのセットを3袋ほど一緒にして買った。しめて890円。

ついでに、木曜安売りのジャンクやさんを覗いて、HDDやメモリーの値段だけ頭にインプットして帰途に。

自転車でなるべく人混みの少ないところを縫うようにして昭和通を渡り、和泉小学校前の通りに左折しようとしたところでハッとした。歩道と昭和通に挟まれた植樹帯にピンク色の花、しかも、彼岸花に見えた。
急旋回して、ちょっと戻った。
葉っぱのない花柄だけの姿はまさしく彼岸花。そしてそのてっぺんには淡いピンク色の6弁花がぐるりと6個。ちょっと長めのおしべをツンツンと伸ばしている。

どう見ても、彼岸花。赤と白は知っているが、ピンクがあるとは知らなかった。

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YKK本社前の植裁だから、誰かが植えたのだろう。3群咲いていて、どれもまだ10株足らずだから、それほど以前からあったのではなさそうだ。草花には興味があるから、去年からあったなら、きっと気付いていたはず。
掘って帰れるならそうしたいが、そうはいかない。カメラを持っていなかったのでショボイ携帯写真だけ撮って帰ってきた。

夜になってからググッてみると、どうやらヒガンバナ属の園芸種はリコリスという名称でたくさん作られていると知った。
ピンクの彼岸花をみた、という方々のブログもいくつか見つかった。それらをみると、若干おしべの長さが短めだが全体としてはよく似ている。たぶん同じ系統の花なのだろうと感じた。

彼岸花というと、埼玉県日高市巾着田が有名。そこには基本色の赤だけでなく、白もピンクもあるのだとか。そこにあるピンク彼岸花は、日本で作られた薩摩美人という品種だという。写真を見たら、シロヒガンバナを淡いピンクにした姿だった。

はてさて、今日見た物は園芸種として作られたのか? 薩摩美人とは形が全く違う。
その観点から園芸種の写真をいろいろ見てみたが、どうやらそれらとも違っていると感じた。園芸種はどれも一癖二癖あって、単純な形状よりも花被が細かく波打っていたり、おしべがグンと長くて濃い色をしていたりと、珍しさを競っている。それらと比べると、今日見たピンクは、普通の彼岸花をただピンクにしただけに感じたのだ。

となると、交配で出来てしまうことはあるのか?

その観点で調べたら大外れ。日本の野生彼岸花はほとんど3倍体で不稔だと解った。白彼岸花は、彼岸花(2倍体も少ないがある)と鍾馗水仙ショウキズイセン)の自然交配種でこれまた不稔。ということは、やはり稔性のある2倍体の親株どうしで、だれかが交配した結果なのだろう。

園芸種にはアフリカ原産のネリネという近縁のヒメヒガンバナが多くあり、その中にはいろいろな色がある。しかし、多くは耐寒性が低いため日本では露地栽培に向いていないそうだ。そう考えると、やはり、ヒガンバナ属内で作られてきた交配種なのだろうと想像する。

草花はどれも律儀に季節を感じて芽吹いたり咲いたりしてくれるが、秋彼岸の頃になるといきなり畑や田圃の畦からヒョロヒョロと伸びてきて一気にまっ赤な花を咲かせる彼岸花は、時期を知らせる花10指からこぼれることはないと思う。
花が枯れてから葉が出てくるというのも、珍しい。冬に青々としていて夏前に枯れてしまう、という性質は、なんとも偏屈だ。

まるで、生き様は人それぞれ、と教えてくれているかのようなのだ。

スリムタワーの災難 ~ 再出発

Mです。

妻Y子が使っているWin7マシンが、ここ何日間かフリーズしたり、グラフィックボードが起動しなかったりし始めた。

マシンは、10年前の富士通さんスリムタワー型FMV。CE/D50というモデルだ。オツムはインテルさんのCore2Quadの2.5GHzで、メモリーは2GbのDDR3-8500が2枚載っていた。当時としては中堅どころだろう。元々はVista Home(32Bit)が入っていて、通い慣れたジャンクやさんの特売日に1000円で求めてきた。たしか、3年ほど前だった。

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部材を少しだけ交換して、そのまま使っていたが、さすがにVistaのサポート期限切れが迫ったので、Win7/64Bitに入れ替えて使ってきた。

オツムとメモリーの規格から言って、Win10は重荷だろうからと、半月ほど前から代替機の調整を始めていたのである。
「それを知って拗ねた」ということではないだろうが、時期的にあまりにドンピシャなので思わず笑ってしまった。

何のことはない、症状は熱中症そのもの。熱暴走である。なにしろ、スリムタワーである。コンパクトな薄型ボディーにタワー型と同じ部材が所狭しと配置されているのだから、熱にはきわめて弱い。

酷使してるよな、と胸の中で謝りながらカバーを取り外すと、予想通りホコリの山。前回掃除したのは去年の年末だった。

グラフィックボードのクーラーが目詰まりしていると予想していたが、その通りで、シロッコファンが細かなホコリを吸い込んでは跳ね飛ばして、冷却フィンが完全に塞がれた状態だった。

ごめんね、ごめんねぇ~と、柔らか歯ブラシと掃除機で逆方向にホコリを吸い取っていくと、ゴロゴロしたかたまりになって吸い取られていった。

ついでに、ホコリがこびりついている基板部分や配線、電源ボックス周りもキレイにしていった。CPUのヒートシンクは思いのほか目詰まりが軽かった。どうやらCPUが低電力タイプでフィンの目が粗かったので助かったようだ。軽く吸っただけでほとんどホコリは消えてしまった。

作業時間およそ15分。

再設置して起動すると、問題なく立ち上がって、ここ数日の症状はすっかり消えた。

あとひと月もするとサブのマシンになってしまうが、スリムであまり邪魔にならないから、別の役立て方でも考えようと思う。

さすがにメーカー品だけあって、カードリーダーも隠れたところに装備されているし、当時としては進んでいたダブルモニター仕様なのだ。

80年代のレコードからDAT録音に変換した ポップスのノイズ除去を、音響ソフトを使って2画面使用でやってみようかと目論んでいる。2画面並べて横軸を拡大表示してやると、かなり作業がしやすいのだ。
Win10を無理やり入れて嫌がらせするのは、得策じゃない。新分野の仕事に出会う方が、マシンとして幸せだろうと思う。

如何でしょうかFMVさん。