Mです。
我が家の梅雨から梅雨明けは、ニイニイゼミの声がひとつの指標だった。これまでの経験からニイニイゼミが鳴き始めるとそろそろ梅雨明けかな? がフツーだったのである。 ところが、2022年は完全に裏切られている。さっさと梅雨明けが報じられてしまい、6月末に酷暑モード。かとおもったら、7月に入ってから梅雨時よりもっと梅雨らしい天気が続いている。気象庁さんが、やべぇ早まった、と内心思っているんじゃないかと思わず笑いがこみ上げてくる。
さて、例年は梅雨明け前のイベントだと感じているニイニイゼミだが、今年どうだったのかというと・・・
実は、6月中には全く鳴かなかった。例年だと、6月20日前後には聴いているあの何とも控えめな ジュィ~~~~~~ という音が待っても待っても聞けなかった。ようやく耳にしたのは、なんと先週の水曜日。予想よりおよそ3週間遅れだった。
イヤ待てよ、もしかして、これって梅雨明けがまだだと言っているんじゃないだろうか? 春先のひどい寒さが続いた関東では、草木と同じく、地温の積算で目覚めが促される蝉などの虫たちにとっても、2020年の覚醒カレンダーは後ろにずれ込んでいるかもしれない。関東のソメイヨシノは、開花が昨年より1~2週間遅れていた。同じように、ニイニイゼミの覚醒カレンダーも遅れている、と考えて良いのかもしれない。
ニイニイゼミの声を聞いたと思ったら2日後、別の場所だが、なんとミンミンゼミが鳴いていた。ところが、それから1週間経つというのに、関東の夏の王者アブラゼミはまだその姿を見せていない。
6月末の酷暑到来とその後の長雨。気象庁さんは、エルニーニョがどうとか、いろいろと理由付けをしていて大変そうだ。要するに、「富岳」を使って予想したところで、結局は過去のデータをベースにしたシミュレーションをするだけなのだから、規模の大きな地球表面の気象予測を的確に行えると思うこと自体、自然という構造から見ればチャンチャラ可笑しいぜ、ということなんじゃないかと思うのである。
地震予測は出来ません、と発表したに等しい地震予知連さんもそうだが、予知できればいいなぁ、と思っている人間たちの希望は、今のところ単なる期待であって現実はそう甘くない。
自然災害に対して、予報に多大な期待を持つのは止めて、起こってしまったらどうするか、ということを真剣に考えておくしかないのかもしれない。
それにしても、これまでの経験が裏切られている2022蝉カレンダーは、どうなっていくのだろう。例年なら、ニイニイ→2週間→アブラ→1週間→ミンミン、ヒグラシ、ツクツク、というMの蝉順が、今年どうなっていくのかとても興味深い。