理系夫婦Y子とMの昭和から令和まで

都内で働く薬剤師Y子と、パソコン・DIY・生物などに詳しい理系の夫M。昭和30年代から今日までの実体験に最新の情報を加え、多くの方々、特に子育て・孫育て世代の皆様のお役に立つことを願いつつ発信する夫婦(めおと)ブログです。

驚異の生命力 イチジクの踏ん張り

Mです。

 無花果という文字を目にして、即座にイチジクと読める人はどのくらいいるだろうか。地味だけれど、食、アロマ、漢方薬など、多方面に顔を売っている不思議な植物。確かに実を食しているはずなのに、いったいどこを食べているのかさえよく分からない。紫色に熟した柔らかい実をガブリと一口すると、ほんわかと甘くてとろ~りとろける舌触りが何ともいえない。口中でプチプチする細かなつぶつぶが花なのだとは、よく観察しない限り気づかないだろう。

 このイチジク、葉からかなり強い刺激性のニオイを放散していることをご存じだろうか。ちょっとツンとくるような青臭さがあるのだ。青臭いけれど、清涼感もある不思議なニオイである。それがアロマとして好まれているらしい。
 実や葉をもいだ時に、断端から白い液がにじみ出てくるが、その液もこの青臭さを含んでいる。そして、その汁が柔らかい皮膚に付くと、しばらくして結構なかゆみを起こす。それは、汁に含まれる成分のせい。肉にイチジクを刻んでのせておくと、タンパク分解酵素の一種であるフィシンの作用で肉の繊維質がほどけて柔らかくなる。パパイヤやパイナップルを使う肉料理と同じ原理。この酵素が、皮膚の弱い部分に作用して「傷害」作用を起こすので、それがかゆみとなって現れる。子供の頃、手の甲に汁が付いてかゆくなったことをよく覚えている。
 ただ、近づいたときにツンとくるニオイの元は、この酵素ではなくフロクマリン類と呼ばれる有機化合物にある。昆虫類や動物に対する毒性を持つ物質群で、イチジクたちが害虫や害獣を避けるための忌避剤として身につけている物質だと考えられる。また、この化合物群は、他の植物たちに対して生育阻害作用をもつ。プソラレンというフロクマリン群に属する化合物がイチジクから抽出されているが、60年近く前の研究論文にそれが記されていた。
https://www.jstage.jst.go.jp 「植物の忌地性に関する生化学的研究 農芸化学 1960」
 ツンと来るあのニオイに、いろいろな研究者が興味を持っていたのだとわかって、興味深い。

 さて、昨日の昼過ぎのこと。
 西進していた京葉道路から清洲橋通りに右折して北進し、上野方面に向かってチャリをこいでいた。路面付近は明らかに40℃を超えている。普通なら腕から汗が噴き出て流れ落ちるはずなのに、あまりの熱気で汗が流れず蒸発してしまう。なるべく日陰を縫うようにして進み、総武線の高架下をくぐって50mくらい過ぎたところで、いきなりイチジクのにおいが飛んできた。エッと前を見ると、歩道端から車道側にあの特徴的な手のひらのような葉っぱがかたまりになって飛び出している。高さは3m程で小さな木だ。それでも葉が元気に茂っていて、枝には緑の実がいくつも付いている。その茂みから、あの独特のニオイが流れていたのだった。

 

f:id:otto-M:20210812115704p:plain

 f:id:otto-M:20210812115731p:plain

 街路樹として植えたはずはないと思うので、いったいどこから生えているのかと観察してみてビックリ。なんと、小さな鉢から幹が太く伸びてこんもりと茂っていたのである。

f:id:otto-M:20210812115833p:plain

 鉢の大きさは10L程度でかなり小さめ。屑籠程度だ。土がどれくらい入っているのかわからないが、鉢がほとんど幹で埋まっている感じだ。イチジクの鉢の回りには草花の鉢もいくつか置かれている。どうやら、歩道に面した古い二階建てのそば屋さんが、店先に置いているらしい。水やりはしっかりと行っているのだろう。信じられないほどの小さな土からソコソコの太さの幹に育ち、周囲に特有のニオイを振りまくほどになっているのだった。
 鉢の周りは壊れた鉢なども転がっていて、歩道のアスファルト上にそれらからこぼれた土が盛り上がって固まっている。どう考えても3mの背丈のイチジクが小さな鉢だけで生きているとも思えないから、鉢の底から飛び出た根っこが、周辺に積もった土塊や草木の朽ちた塊に広がっているのではないかと想像した。さらには、街路樹の大きな幹がすぐそばに見えるから、鉢植えを置いた下には、街路樹周りだけいくらか土の露出があるのかもしれない。だとすると、鉢から伸び出た根が周囲の土の塊を経て街路樹の根元に達し、そこから歩道下の地面にも食い込んでいる可能性がある。
 通行人の多い歩道だと苦情が出そうだが、どうやらそれほど多くの人通りがあるとは思えないから、見逃されているのだろう。

 たくさん実を付けているイチジクが、苦情が出て無残に切り取られないように祈った。
 できれば、もっとしっかり観察したかったが、打ち合わせ先に「イチジク見つけちゃったんで遅れます」とも言えず、携帯パチリで立ち去らざるを得なかった。

 可能ならば、コンクリート製ポットとかに植え替えてやりたいが、それこそ大きなお世話だろう。そば屋さん、苦情が出ないように上手くやってください。それから、道路管理者さん、どうか見逃してやってください !

Tokyo 2020 輸送・警備支援 ほんとうに お疲れ様です・・・

Mです。

 東京近辺がみんな「緊急事態宣言」下にあるなか、温暖?な気候のもと、選手の皆さんが鍛錬の結果を競い合っている。
温暖すぎる東京近辺では不可能ということで札幌に場所を移したマラソンだが、連日30℃超を続けている札幌が、果たして快走を許してくれるのかどうか、南に1,000Km離れた場所にいるMから見ても、不安が充ち満ちている。
 とにかく、早く無事に終わっていただきたいものである。

 都内を仕事で動き回っているので、オリンピックが始まってからの交通事情は、予測が付かない。場所によって予想もしない渋滞(というか、停滞)に出くわし、慌てて迂回路を探すということが何度も起こっている。幸いにして、ナビの力も借りながら抜け道を見つけることが出来ているので実害は被っていないのだが、それでもシンドイことに変わりは無い。

 そんな都内を走っていてやたら目に付くのが、パトカー。しかも、熊本県警とか長崎県警とか、とんでもなく遠くの警察車両がオリンピック関連ルート周辺を周回している。ナビがあったとしても、都内の地理に詳しいはずはないから、パトロールするだけでもひどく神経をすり減らしていると想像する。不慣れな場所というだけで、クルマの運転は疲れるのだ。実感として、それがよくわかる。
 一体どれだけの警察車両と人員が動員されているのか知らないが、派遣した地元はそれでも大丈夫なのだろうか? 空き巣狙いの楽園になっていないことを祈る。

 素人のそんな心配が、実際にけっこうな問題につながっていると、今朝のNHKラジオで知った。
 オリンピック支援で日本中から集められているバスと運転手、警察車両と警察官、それらの絡んだ交通トラブルが開催7日間で50件以上起こってしまったのだという。
 さっきネットニュースをのぞいてみたら、ANNニュースでは、100件超のトラブルがあったと報じていた。死亡事故にはつながっていないものの、物損が発生しているということだから、そこかしこでガッチャン、ドッカンが起こっているらしい。

     f:id:otto-M:20210802180813p:plain

 選手やスタッフの輸送に当たるバスがルートを間違えたり、時間通り動いていなかったりで、外国選手からのクレームにもなっているという。それくらい無理もないことだ、とMは思うが、選手たちにとってはめちゃくちゃストレスだろうから、それくらい・・・なんて、とても言えない。
 先週初め頃だったか、地方のバス会社から派遣された運転手さんたちが、トイレも風呂もない相部屋で寝起きしているケースもあって、派遣元の会社が窮状を見かねて職員たちの寝泊まりするビジネスホテルを慌てて確保し移動させた、という報道も聞いた。かかった経費100万円超は、会社が負担するしかなかったそうだ。それに対して、タコ部屋をあてがったJOC側が、適切な施設を用意しているとコメントしたというのを聞いて、ダメだこりゃ、と、いかりや長介さんの決めぜりふが思わず口に出た。

 そんな環境で頑張っている方々には、惜しまず応援したい。
 コロナ禍で毎日必至の医療活動を続けている医療スタッフの皆さんと同じく、まさに身を粉にして業務に携わっている皆さん、くれぐれもご自愛のほどを。

 

「緊急」の大安売り 

Mです。

 今朝方、いつも通る道が異様に混んで渋滞していた。

 橋の向こうから車列が続いてしまい、なかなか動かない。みんな、ジリジリしていて、少しでも前が動くと車間を詰めようと、ほんの1mも進まないというのにジワリと進む。のんびりと「どうせたいして動かないから・・・」と進まないでいると、後ろからクラクションがプッと来る始末。仕事先に向かう作業車や運搬のトラックなどの気持ちもよくわかる。出来ればUターンして別の道を行きたいくらいである。

 じわじわ進むこと6~7分。ようやく橋を渡り終えてゆるい左カーブの先を見たら、なんと、左車線に「緊急工事」の立て看と交通整理のおじさんが立っている。そして、黒々と日焼けしたヘルメットのおじさんの前方では・・・
な、な、なんと!! 歩道脇の植え込み周りの草抜き作業!!
エエ~~~~~ッ これが緊急作業なんかい!!

 どれだけ多くのドライバーが同じ思いをしただろうか。
  道路陥没 → 確かに緊急
  水道管破裂 → ごもっとも
  ガス管破裂 → そりゃそうだ
  路肩崩壊 → あぶね~~

 でも、おばちゃんたちが手甲脚半姿で植え込みの草を抜き、電動トリマーを持ったおじさんがギュイーンと枝葉を刈り込んでいる作業の、どこが「緊急」なんだ?!
 以前は、「草刈り作業中 ご迷惑をおかけしますm(._.)m」みたいな看板だった記憶があるのだが、今や、大昇進で「緊急作業」に上り詰めていたのだった。

 迫した状態でを要する命にかかわる状態、であるはずの用語なのに、どうやら世の中は、もはや緊急という言葉に重きを置かなくなってしまったらしい。

 コロナ騒ぎで何度も出される「緊急事態宣言」。

 その中身といえば、居酒屋、飲食店いじめ以外実効性のない、「3蜜を避けてください」だけのお願い宣言。諸外国のロックダウンは日本になじまない、というおかしな理論で、なあなあの施策なのにあたかも効力が高いかのごとく、名称だけ「緊急」にされて来た。実際のところ、もう、だれも「緊急」だと思えていない。


 今や、「緊急」は、せいぜい「注意」程度の意味にしかならない。

f:id:otto-M:20210726123421p:plain

 <緊急事態宣言>と言っておきながら、諸外国の選手たちを招いてオリンピックを平然と開催してしまう国。


 正直、国民の一人として、穴の中に隠れてしまいたいくらい恥ずかしい。

 緊急待避してしまいたいのは、わたしだけ?

逆光写真 これで もう安心??

Mです。

 アナログカメラで、自己満足ながら結構凝って草花や生き物を撮っていた。

 最初に自己資金でカメラを手にしたのが、今から45年前。当時は札幌に住んでいて、食費を削ってようやく手に入れたのが小型軽量で名を売っていたオリンパスOM-1。標準レンズF1.8の一眼レフ。確か、\58,000だった。
 アナログカメラだから、当然、フィルム代もかかれば現像~プリントと、撮った映像を見るまでにも経費がかかる。それらの費用もバカにならないから、撮り損ねをしないように基本技術の勉強もしたし、特殊技術も本から学んだ。それらを試すためには、自然界のものを対象にするのが確実だった。ファインダー越しに観てグッとくる瞬間を待っていられるから、好都合だったのである。
 雪が融け切ると、札幌の野原は一気に花盛りになる。そんな草原に腹ばいになって、よく花の写真、花に来る虫の写真を撮った。太陽の角度や風の具合をみながら、一番映える瞬間をファインダー越しに待ってはパチリ。プリントしたときの映えが、シャッターを押した瞬間の想像と合致してくれるかどうか。ドキドキものだった。
 思い返してみて、思いどおりの画が撮れたのは3割ほどだった気がする。もう少し絞るべきだったか、とか、もう少しシャッタースピードを下げておけばわずかに揺れる風の感じを出せたはずだ、とか、足りなかった要素を見直すのも面白かった。撮影時の絞り値とシャッタースピードを記録し忘れていて悔しい思いもしたけれど、前後のコマから想像して判断したりする作業も、のちのちのためになった。
 そんな超アナログ時代に凝った撮影手法に、逆光撮りがある。敢えて太陽の光を背にした対象物を撮るのである。
 エジプトのピラミッドのてっぺんに太陽がちょこっと現れた瞬間を撮った写真は、ピラミッドの真っ黒な三角形の頂上に光り輝く太陽があり、遠景の砂漠が淡い茶色でうねっている画になる。特殊フィルターを使えば、太陽の輝きが星形になったりしてさらに映える。そんなプロの写真を見て、草花を敢えて逆光で撮り、花の色もちゃんとわかるようにするにはどのくらいの絞りにすれば良いかなど、同じ角度から絞りだけ変えて5枚くらい撮影して後から比較し、なるほど、このくらいの案配にすると面白い写真になるのか・・・などと楽しんだものである。
 観光地の記念写真を逆光で撮ってしまって大失敗、なんてことが笑い話として沢山あった。が、それも一興で、案配を考えればかえって面白い記念写真になるのだから、撮影者がそれを心得ていれば、あえて逆光の記念写真が映える画になったのだ。
 
 デジタルの時代、もはや、現像~プリントという経費をかけずに何枚でも試し撮りできる今は、逆光だろうが何だろうがバシバシ撮ってしまってから良いものだけを選び出せば良い。なんとも良い環境になったものだと思う。ただそれでも、逆光で人の顔が黒くつぶれ気味になっているが、表情はとても良い、なんて写真もあるはずだ。スマホ写真が当然のようになっている今、機械の方が逆光関知をオートでこなし、最適のバランスになるようにしてくれることもある。逆光なんて怖くない、という、撮る側にとってとても楽な時代になっている。
 ただそれでも、狙っていた画像とはちょっとかけ離れてしまっているものの捨てがたい逆光写真、ということもあるだろう。

 なかよし(?)のソースネクストさんが、先週、「さよなら逆光」というアプリの紹介メールを送ってきてくれた。
 ↓
https://www.sourcenext.com/_/C000055179-K0-se

 いろいろな場面で、ちょっと残念な逆光撮影になってしまった画を、自動で調節して「見られる」画にしてくれるのだそうである。

 風景画の修正は下のような感じだそうだ。

   f:id:otto-M:20210718155538p:plain

 紹介サイトに行ってくれればわかるが、人物写真などの例も挙がっていて、なるほどそれなりの修正度だと思う。
 ただ、敢えて逆光写真を撮って楽しんだことを思い返すと、残念ながら、この修正アプリは、逆光の良さを活かしているものとはほど遠いと感じてしまった。
 はっきり言うと、露光不足を画全体で底上げしているため、むしろ、もともと明るかった部分も同じように明るい方向にシフトしてしまうため、明るい領域はケラれた状態(明るすぎて色が白っぽくなってしまう状態)になっている。
 ほんとうなら、暗くてちょっと・・・、と感じる領域だけAIで判断し、そこの部分だけ明るく調整する、というのが理想だろう。顔の明るさ不足だけ修正して周辺の色合いはそのままにしてくれれば、だいぶマシになると思うのだ。とはいえ、見る人によっては、そんな修正写真はかえって違和感を醸し出す可能性もある。これ合成写真?、と勘ぐる人も出てくるかも知れない。

 そう考えてみると、昨今我々が目にしているメディア提供の写真たちも、多くの場合画面映えするような修正を施してあるのが殆どなのかも知れない。プロの写真家が、芸術作品として撮った画は、計算ずくの産物で後加工しているとは思わないが、CMやニュース映像程度だと、見やすくする加工は当然のごとく行われているように思う。いや、実際はそれでかまわない、と思っている。

 一方で、こんな便利な時代なのだから、素人は写真をもっと楽しんだ方が得だ、と思っている。
 デジタル撮影機器なら、現像代を一切気にせずに撮影できるメリットを活かせる。素人であっても、絞りとシャッタースピードをマニュアルで何段階か変えて同じ対象を撮ってみる、という遊びをしてみると面白いと思う。
 ドッグランで走る犬を、シャッタースピードを落として撮ってみる。脚の動きがぶれて躍動感が出る、なんていう現象を確かめてみるのも面白い。あるいは、シャッタースピードは落とさずにカメラやスマホ自体を犬の動きに合わせてサッと動かしながら撮ってみる。すると、犬はしっかりとピントの合った状態で止まっていて背景が流れているというスピード感がアップした画になる、など、いろいろ遊べるはずだ。

 そんなことするなら、動画で撮ってしまえば良いじゃないか、といわれるかも知れない。 が、おっさんは敢えて言います。
 いいや、静止画だからこそわかる面白さがあるんだよ、と。

オリンピックやる国で、この案内はどうだろう?

Mです。

 昨日6月29日朝方、仕事で成田方面にクルマで向かった。

 何度も訪れている場所で、東京から1時間足らずで目的地に到着するのが通例。ところが今回は、途中で大誤算が発生。京葉道路から東関東自動車道に合流する千葉北インターで大渋滞に巻き込まれてしまった。

 運の悪いことに、愛車が大往生して次のクルマを整備してもらっている最中のため、ミニマム仕様のSUZUKIアルトくん。吉幾三さんのヒット曲じゃあないが、ラジオもねぇ、時計もねぇ、ナビゲーションなんざ有るわけねぇ! いつもなら、行き先付近の交通状況を調べながら進むから、渋滞が見えればコースを変えてしまうのだが、それができなかった。気づけば案内板に「この先渋滞5Km」の電光表示。既に分岐後で、戻りようがない。悲しいかなガラケー親爺は、状況把握すらできず、梅雨大好きのカタツムリのごとく、雨の中をじわりじわりと辛抱強く進むしかなかった。

 そんなとき、高い防音壁に左右を囲われた中で、ようやく近づいてきた料金所の案内板が何枚か見えた。その一枚に、ETC装備していない一般車ゲートの案内として、「左ハンドル車は中央レーンへ」を示す案内板があった。いつもはETCレーンを通過するだけなので気にしていなかったのだが、いまは「なんにもねぇ」アルトだから一般レーンの表示が目に入った、と言うことだ。そして、おやっ?、となった。日本語表記の下に2行の英語表記らしき部分があるが、これだけで全部分かるのか? と思ったのである。

    f:id:otto-M:20210630225329p:plain

 多分英語表記を解する人向けに作ったのだろうが、自動発券という仕組みは、絵で判断しろ、ということなのだろうか? それを示す英訳はない。また、For Left-Hand Drive Vehiclesと書いてあるものの、どこに行けばいいのか示されていない。まっすぐ上を向いた矢印だけで、「左ハンドル車中央車線へ」が理解できると思っているのか?
 いったい全体、誰をターゲットにして作った案内板なのだ、と、ムカッと来てしまったのである。
 しかも、For Left-Hand Drive Vehicles という表現も、英語に堪能とは言えないMでさえ、いまどきこんな表現使うか?と疑問に思った。Vehicleなんて単語は、滅多に目にしない。書くなら For Left-hand drive carかFor Left-hand driveあたりが順当だろうし簡単である。さらに、Go Central lane to get ticketくらいは加えてくれないと、分からないのではないだろうか?

 それだけではない。今の世の中、多国語表記するなら、英語だけというのはいささか不足。中国語、韓国語くらい入れてくれてもいいだろうと思ってしまう。

 表示板にだって、かなりのお金をかけているはずだ。
 高速道路料金はもはや安くなることはあり得ない状況で、ジワジワと高くなっていく。それなのに、ユーザーへのサービスの基本とも言うべき案内板製作に手を抜くなんて、どこを見て商売してるんだ!と怒鳴りたくなってしまう。

 カネのことはともかく、国際化の波の中で多言語化標識をきちんと作ることは、最低限なのではないか。料金所で戸惑ってつまらない事故を誘引するなど、あってはならないのだから。それとも、みんながスマホを持っているから、そちらに懇切丁寧な案内をしていますので・・・・とでも逃げを打つ気か?

 んっ?! スマホ操作運転は、違反点数が上がったんじゃなかったかな? 
 やっぱりダメだぞ、スマホなしでも適切な説明ができなきゃ、いい仕事じゃない!

見守りカメラ ますますカンタン化 → Windowsでも使える!?

Mです。
 いつものソースネクストさんから、ネットカメラのお知らせが来た。
 今回のおすすめモノはどんなのかなぁ?とクリックしてみると、見守り用ネットカメラの進化版についてのお知らせだった。価格が安くなっているのに画像精度は明らかに上がっていて、「進化している」という実感がある。5G通信が普及していく中で、画質を上げて競争が激化しているのだと感じた。
下記がその紹介製品。
https://www.sourcenext.com/cp/h/2106/c_0000055110/?i=mail_ye&utm_source=sn&utm_medium=email&argument=HGtSAqRz&dmai=a5b8fa60913580

  f:id:otto-M:20210629222744p:plain

 暗視対応もきちんとしていて、夜間対応力もアップしているようだ。
 以前、同じようなネットカメラや、野生動物のフィールド研究にも使えるカメラについて書いたことがある。

www.yakuzaishi-y-co.work

www.yakuzaishi-y-co.work

 視界に動くモノがあったらスイッチオンする機能など、今回のお知らせモノと共通する部分も多く、多機能の度合いはさほど変化していない。ただ、画像精度だけは明らかに向上している。値段はむしろ安くなっているので、ネット環境の進化に応じて廉価多売を狙っているのだろう。

 この類のネットカメラに興味があったのは、一人暮らしをしている母親の安否確認ツールにどうかと思ったからだった。ただ、基本がスマホへのアプリダウンロードが条件になるため、ガラケーユーザーのMは対応できず断念した。PCを介して通信設定することも可能なのだが、操作アプリがスマホ用プログラムなので同じようには使いこなせなかった。その都度ネットを介してPCからカメラ映像をダウンロードしてくるだけでは、リアルタイムに使いこなせているとは、とても言えない。やはり、自分がスマホユーザーに変身するまでは難しいなと思っていたのである。

 そんな折、マイクロソフトさんがつい最近、Win10の後継OSとしてWin11を出すと発表した。Win10登場の際、Win10を提供するOSの最終形態と考え、以後はバージョンアップでネット環境の変化とともに進化させていく、というようなことを聞かされた記憶があるが、あっさりと、別名称のOSを表明してきた。ちょっと意外だったが、その特性を見てなるほどと思った。どうやら、マイクロソフトさんはPC用OSをスマホ対応化する方向に舵を切ったようだ。つまり、Win10をPC用OSの最終基本形にすると言っていたのもウソではなく、Win11というOSは、Win10の中でAndroid OSが自由に動き回れるようにします、と門戸開放した姿だ。つまり、仲良しの従兄弟のような関係だと思う。

 門戸開放というと、Windows側が上の立場のように聞こえるが、実際のところはむしろその逆で、スマホの世界にWindowsで入り込んでいくことができないので、どうぞ場所を提供しますからオープンマーケットをご自由に開いて、とスマホアプリの側に乗り入れを求めた形だと理解した。要は、スマホ繁栄の世の中で敵対していても始まらないから、スマホの世界をPCの世界に呼び込む、という考え方だ。AmazonGoogleに、Windowsの世界にようこそ、どうぞご自由に、ということだ。

 実際、マイクロソフトの最新版ブラウザとして知られているEdgeは、その中枢がGoogle Chromeをベースにしているように、以前のように牙城を維持するのではなく、並行企業と手を組んで「いいとこ採り」をしていこうという流れが、マイクロソフトさんの中で進んでいると言うことだ。

 PCとスマホの世界を最初から融合させて進化させてきたMacは、自身ですべてをまとめ上げて来た。一方、マイクロソフトさんはOSで世界を牛耳る戦略をとっていたために、スマホの世界と共同歩調がとれなかった。今になって、その溝を埋めないと未来がない、と方向転換を決断した、ということかも知れない。そういう見方をすると、Macという存在は、やはり、さすがだなと思う。
 
 ということで、PCオタクのMにとって、Win11という奴は、スマホの世界をPCの世界でも自由にいじり回せる手段を与えてくれる事になる! 大転換である。

 リリースは年末ということになっているが、既にWin10からの移行方法をアナウンスするなど、周知活動が始まっている。


 MはWin10マシンを合わせて6台持っているから、そのうち1台を試しにWin11化し、今回ソースネクストさんが紹介してくれた類のスマホ用ネットカメラをWin11のなかでスマホのようにして利用してみるのも手だろう、と思ったのである。


 母親の家には既にWiFiステーションを設置してあるので、やる気になればいつでもネットカメラを設置できる状態だ。監視されている、ということを気づかせないでおかないと絶対に嫌がられるだろうから、どんな風に設置するか工夫してみよう、と考えている。

映像チャット背景設定ソフト いいかも!

Mです。

 時々面白いソフトをゲットしているソースネクス(Sourcenext)さんから、ちょっと興味をそそる紹介が来た。映像チャットの背景を自由に設定できるソフトなのだそうだ。テレビ東京の深夜ビジネス番組WBSでも紹介されたということだから、インチキではなさそう。

 ◆ソースネクストさんからのお誘い
  ■ 背景の自由「XSplit VCam」 Windows用・ダウンロード版
    https://www.sourcenext.com/_/C000054708-K0-se
    ・ 申込締切 : 明日6月15日(火)まで
    ・ 提供価格 : 2,990円 (標準価格 4,290円 割引率 30%)

 ◆供給元サイトは下記 ↓
    https://www.xsplit.com/ja/vcam

 下火になりつつあるかに見えているコロナ感染症の広がりのなか、大きな企業では人の移動無しに業務を進めることが出来る、という触れ込みでZoomなどのシステムを使った遠隔会議などが広く使われているという。Mのように超零細企業の人間にとっては、実際のところそれを行う相手が「ひとつまみ」しかいないから、現実的な意味を持たない。それでも、相手が大きな会社だと、希にリモート会議に参加できるかという問い合わせが来る。出来ないことはないものの、そこまでの必要性も無いでしょう、と電話で内容だけ聞いておいて、後ほど資料と回答をメールして済ませてしまう。現実的に考えて、リモート会議とはいっても、多くの場合、面子を確認してリアルタイムに伝達事項を共有化しているだけで、それ以上の深みがあるわけでは無い。どうせ後から詳しい詰めを行わなくてはならないのだから、リモート会議の時間的制約に縛られる事にそれほど意味は無い、と思ってしまうMである。相手からすると、会議しました、という証拠を残す意味があるのだろうが、決めごとをその場で決断できることが殆どない会議など、はっきり言って時間の無駄だと思ってしまうのである。電話でもメールでも良いから、必要事項だけ伝えていただいて、その履歴と既読メールでMが参加したと判断して欲しい、と思うのである。

 コロナ禍の下、巣ごもり需要で大きな利益を生んでしまっている企業群もある一方で、一般消費全体は明らかに冷え込んでいる。企業間でモノ作りを絡めた実商売を進める場合、対面の相談がやりにくいことで、なかなか厳しいものがある。そういう仕事では、どうしても対面でモノを見ながら、触りながらでないと、微妙な感触を含めた相談がむずかしい。

 そんななかで、会議なんて、と馬鹿にしていたリモートシステムが、使いようによっては結構役に立つことを実感した。
 手間にはなるのだが、相談内容の「モノ」を複数用意しておいて、それを相手方の何カ所かに事前送付しておく。その上で時間を決めて、リモート相談会を行うのである。
 モノさえ手元にあれば、「裏側のビスなんですけど、こんな具合で邪魔にならないでしょうかねぇ」などと、細かい部分の相談もかなり出来てしまうのだ。動作させて振動の具合や音の大きさを体感してもらって感触を聞く、なども、一つの机に集って相談しているときとそれほど変わらない。あらためて、ネット社会の便利さを体感してしまった。

 と、殴ってさするようなことを言っているが、要は、モノは使いよう、ということだ。

 その「使いよう」なのだが、確かにモノを手元に置けば相談事もリモートで出来るとわかったものの、一つだけ気になってしまうことがあった。各人のセットしてあるネットカメラの背景だ。3人で行ったリモート相談だったのだが、その一人の部屋は、自宅の居間だった。セットされているカメラの先がちょうど家人の動きがわかる空間を含んでいたため、子供が行きすぎたり、奥さんが話しかけてきたり、と和やかといえば言えるものの、結構そっちに目が行ってしまうのが避けられなかった。画角を小さくしてよ、と思ったものの、さすがにその場では言い出せなかった。
 その経験があったので、今回のソースネクストさんの紹介ソフトに興味がわいたのである。
 
 内容をちょこっとのぞいてみたところ、静止画、動画、イラスト、などなど、かなり自由に取り込んで設定できる。しかも、人物だけAIで判断してリアルタイムに合成してくれるとの触れ込みだ。例としてあげてあった画面例を示すと、下のようになる。


        Before         →        After

f:id:otto-M:20210614130253p:plain  f:id:otto-M:20210614130350p:plain


 相談対象になるモノも、AIが人物と一緒に選択してくれるかどうかなど、まだ疑問はあるが、ちょっと試してみてもいいかな、という気持ちになっている。

ただ、3割引の期限が間近に迫っている。
どうしよう!!
見切り発車しちゃおうか・・・・